SS第20話

 ドロドロン退場話。それにしても、最後まで満と薫の陰に隠れてしまったキャラでした。とりあえず、あの「泥を吸収して強大化し、さらにウザイナーと合体したら巨大化に耐えきれなかった」というのは「北斗の拳」のアミバを彷彿させられました。その後、「自分では脱出したつもりで襲撃するも、実は既に肉体は滅びていた」というオチも北斗神拳の被害者に通じるものがありました。
 いずれにせよ、今回の主キャラはドロドロンではなく薫とみのりでした。咲・舞と写生に行く最中に満と薫に会ったみのりは、大喜びで「薫お姉さん」のところに駆け寄ります。最初は懸命に話すみのりに「よくしゃべるのね」と普段通りの突っ込みを入れてましたが、それを平然と「だって嬉しいんだもん」と返されると、完全にみのりに情が移ります。

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マイメロKS第13話

 「バコが天才乳児だった」という新設定ができました。計算から折り紙までなんでもこなすのですから、完璧超人キャラなのかもしれません。
 話のほうは、秀才なだけで目立たなかった関山が実は折り紙の天才で一躍有名になるが、人間界に連れてこられたバコに負けて悪夢魔法にかかる、というもの。そして「折り紙対決」に突入します。黒幕(?)なのに他人事のように司会をやっている潤と自然にそれにつきあう駆には笑いました。あと、「潤でーす」で自己紹介を始めた時、オチに「三波春夫でございます」を期待したのは私だけでしょうか。
 後はいつものようにドタバタ展開に。「くるくるシャッフル」的に楽しめました。ただ、秀才キャラが「カエルをは虫類と間違える」はベタを通り越して無理があると思いました。で、最後はその関山が薄井さんと結ばれてハッピーエンドとなり黒音符が。ここの所、サッカーといい有働といいそういう話が多く、マイメロも「クロミが愛のキューピッド」だと評しています。そこで出てきた、クロミの天使姿は可愛かったので、今回はいい話だったと思うことにしました。

マイメロKS第12話

 雅彦が悪夢魔法をかけられたのは今回が3度目です。無印での2回はいずれも「紀行ライターの仕事が忙しく、娘たちと一緒にいることができない」という悩みが「夢」になったというものでした。それに対し、今回は、父の日を勘違いして、かまってくれない娘たちに逆恨みをする事によって「夢」が生まれます。そして娘たちにダジャレを強制させ、気に入らないと金だらいを頭に落とします。無印の雅彦からは想像できない言動です。悪夢魔法やギャグでコーディングされていますが、その実態は単なる「家庭内暴力」でしかありません。
 無印では名作の第39話を筆頭に、夢野家の親子の絆を上手く描いた話が多かったのですが、その親子の愛情も「シャッフル」されてしまったようです。これについては、来年の「再シャッフル」に期待するよりないのでしょうか。

SS第19話

 先週の件でプリキュア幇助疑惑をゴーヤーンとドロドロンに持たれた満と薫が初めて対プリキュア作戦を実行しました。人間の心理に興味を持つ二人らしく、咲と舞の大切なものを隠した上に、互いに約束をすっぽかす形になるように仕向け、二人の平常心を奪う、という効果的な作戦を用いてきました。
 その中で、先週、わざわざ追いかけてきてパンを渡してもらった事を思い出し、それを心から振り払って作戦に専念する満、という場面は短いながらも非常に印象に残りました。
 二人の書いたシナリオ通り、大切なものがなくなった上に約束を破った事を気にした二人は、気まずい雰囲気で帰宅します。ただ、ここで自分を責めても相手を責めないのは咲と舞らしいところです。このあたりが満と薫の計算に入っていたのかどうか、興味深いところです。

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マイメロKS第11話

 予告などから柊が目立つ話かと思いきや、最初と最後に出てきて潤をからかっただけでした。もっとも、最後の場面は、歌や潤がどうこう、というより、単に「調律のズレたギターでの演奏が気になった」という芸術家精神によるものなのかもしれませんが。
 話のほうは、潤が梯子してデートしまくる、というある意味「女の敵」みたいな話。もっとも、潤は飯島さんに真菜とのデート(?)について話すくらいで、何も考えていません。一方、女性陣のほうも、真菜は組み手と勘違いしているし、宮前さんとは一瞬で終了するし、飯島さんも結果的には潤より有働のほうに関心が行ったので、実害はなかったかもしれません、

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SS第18話

 冒頭、住まい(?)の瓢箪岩から月を見ている満と薫から始まります。二人とも、自分のエレメント(?)である、月の美しさや風の気持ちよさを挙げて、「緑の園」の住みやすさをほめます。余談ですが、他に誰もいない岩の上で二人で月を見ている場面では、漫画「デビルマン」の最後の場面を思い出したりしました。
 そこに現れたゴーヤーンとの小競り合いを通じて、彼女たちの現時点での咲と舞および「緑の園」への認識を表現しています。冒頭部分を全てそれに費やす事も含め、今回が「満と薫の話」であることを示している感じです。

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マイメロKS第10話

 今回は柊の出番はなし。本シリーズでは2回に1回くらいの出演頻度になるのでしょうか。さて、話のほうは約1年1ヶ月ぶりにサッカー部の内田とマネジャーの高橋が登場。この一年間、特に何も進展がなかった模様です。それどころか、内田は全日本Jrユースに落選した事を落ち込み、サッカーを辞める事を宣言してしまいます。本物のサッカーの事はほとんど分からない私は、「全日本Jrユース」というと、「キャプテン翼」しか思いつきません。おかげで、「なるほど、森崎より低い評価を受けるくらいならサッカーやる気なくしても仕方ないな」などと納得してしまいました。
 そこで「サッカーやらない奴に」と言われた高橋は、サッカーで見返そうと思います。そこに真菜が現れて歌・美紀を巻き込んでフットサル部の結成を提案。どうでもいいですが、昨年は内田の筋肉に興味を示していた真菜ですが、今回はそれについての言及は一切なし。もしかしたら、内田が代表落ちしたのは「鍛錬不足」で、真菜はその衰えた筋肉に幻滅したのでしょうか。

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なかよし2006年7月号

 「プリキュアSS」は満と薫が初登場。登場部分などはアニメと同じでしたが、やや自己主張が強い感じです。クラスに入っていきなり「私たちをタイクツさせないでね」と言ったり、咲と舞に直接、「私たちをワクワクさせるのは強いライバルの存在だけ」と言うなど、自分たちの正体を示唆するような発言をしたりもしています。
 とりあえず今回はキャラ紹介だけ、という感じでした。上北さんがどのようにこの二人を描くかは次回以降のお楽しみ、といったところでしょうか。

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