なかよし2008年2月号

 「プリキュア5」は最終回。先月までの流れのまま、「のぞみと小々田の別れ」が主題となっていました。来月からは「GoGo」が始まるわけですが、とりあえずナッツハウスは閉店になるようです。
 前半では、ポスターが貼っていた場所の跡や、閉店を残念がる常連客などの描写で、「ナッツハウス」の終わりを寂しさが伝わる形で描いています。また、普段と違い、つまらなそうな顔をして、それぞれの好物を食べる、小々田とナッツの描写も印象に残りました。
 その後は、主題である、のぞみと小々田の「別れ」になります。「目指す物がなかった」のぞみが、小々田との出会いを通じ、彼と同じ教師を目指す、という形で「夢」をみつける、というのも、話の流れとして巧くできていると思いました。夏のプールの話などが、うまく活かされている感じです。また、別れを悲しんで一人で泣き、さらにその事を笑って小々田に伝える、というのも彼女らしさがよく描かれていると思いました。
 来月からは上北さんによる「プリキュア5GoGo」が開始。今年は映画版単行本描き下ろしがないなど、例年より「プリキュア漫画」執筆が少なく、来年どうなるのかと心配していた事もあり、この続投には一安心させられました。また一年、上北さんの描く、五人および新キャラの活躍を楽しめるわけで、うれしい限りです。

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Yes!第45話

 のぞみと小々田の恋愛が一段落する話でした。ただ、筋として気になる点が少なからずありました。
 冒頭、ついに54個目のピンキー・スモウトリンを捕獲します。名前の通り、相撲取りと鳥をくっつけた形状です。どんな能力があるかがかなり気になる外見でした。
 そして、ピンキーが残り1個となった事から、パルミエ王国復活が具体化した事を皆が意識します。そして同時に、のぞみが「ココの夢がかなった時は別れの時」と気づき、精神的に動揺する、というところから始まりました。

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なかよしラブリー2008年冬の号

 表紙&巻頭カラーの「小川とゆかいな斎藤たち」は風邪ネタでした。半ページ使って「萌え顔」のアップをやった後、ギャグ顔を連発する小川さんの描写がいいです。あと、熱にうかされながら、必死に皆のために弁当を作ろうとし、その結果が「生の大根一本まるごと持参」というのも小川さんらしくて笑えました。
 あと、風邪をひいた小川さんを、三人が台車に乗せて街中を運ぶ場面には笑いました。しかも、そこに「↑荷台」とあるのですが、あれは作者の天然ボケなのか、狙ったギャグなのか、これまた興味深いものがありました。

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Yes!第44話

 先週の予告編で感じたように、ミルク話というより、のぞみ話でした。寝坊して落ち込んだミルクが、「理想のお世話役」像を探し求めるというところからはじまります。
 そして、ミルクに尋ねられた四人は、いずれも固有名詞を出さずに、のぞみを褒めます。そういう形で、のぞみが皆にいかに好かれているかを描く、という事が今回の主題でした。

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Yes!第43話

 こまちの、現在を楽しく思う気持ちと、それゆえに自分たちの目標である「パルミエ王国復興」を成し遂げた際に訪れる未来への不安を描いた話でした。
 冒頭、マス目の埋まらない原稿から始まります。なぜ進まないかというと、現在の自分とナッツを元に小説を書いているうちに、その「夢がかなった時に自分の恋が終わる」という事に気づき、それを恐れたためです。そして、こまちは、自分がそのような思いを持つこと自体に悩みます。
 周りは皆、「原稿が進まないから悩んでいる」と思うなか、かれんだけは、いち早くその事に気づきます。そして、こまちの複雑な心情を思いやり、こまちを元気づけます。今回は。この悩みと、それに対する、かれんの友情が主題でした。
 そのあたりの、こまちの心理描写と、かれんの気遣いが細かく描かれており、本作のなかでも上位に入る、かなりいい話だったと思いました。

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Yes!第42話

 りんとかれんの話でした。この二人を主題にしたのは、第8話以来です。あの話はかなり気に入っていたので、今回も期待していましたが・・・。
 冒頭はナッツハウスのクリスマス飾り付けで始まります。そして、不足した花を、りんとかれんで、りんの店に取りに行く、という事から始まります。
 一方、ナイトメア本社では、カワリーノもブラッディも休み。ブンビーは、ハデーニャの肩をもんでいます。そして、ハデーニャに、チクチク嫌味を言われた挙げ句、黒仮面の脅しを受けて、ブンビーの出陣となりました。なお、次回予告を見た限りでは、そのハデーニャに黒仮面がまわってくるような感じでした。

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なかよし2008年1月号

 「プリキュア5」は、先月の続きで、のぞみと小々田のラブコメでした。どちらかと言うと、パルミエ王国の事から、のぞみへの想いを伝えられない小々田の心理描写が中心、という感じでした。
 一方、りんは先月に続き、のぞみの応援に徹していました。その時その時でどうする事が、のぞみにとって一番いいのか、という事が分かっており、結果的に、のぞみの想いを成就させる事ができた、という形になりました。りんの描写を見ていると、本当に「親友なんだな」と思い、ホッとさせられます。
 あと、妙に印象に残ったのが、元の姿で炬燵に入って会話するココとナッツでした。あの炬燵もナッツの手作りなのだろうか、などと考えてしまいました。
 話のほうは、クリスマスツリーの下で・・・という、のぞみの夢が成就する、という形になりました。今月末のアニメも同じ形になるのでしょうか。

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