Max第31話・バルデス、起きて歩いただけで表題になる

 冒頭、禍禍しい雰囲気のなか、大地から人影が立ち上がります。その仰々しさから「すわ、ジャアクキングの肉体が復活か?」と思ったのですが、出てきた顔の影は「一・九分け」。つまり、バルデスが復活しただけでした。しかし、これはよほどの大事件なのか、表題に「バルデス復活」という一言が入っていました。
 さて、話のほうはなぎさのラクロスが主体の話。どうやら、第11話が伏線だったようで、その時にケンカしていた3年の「メグミ」と2年の「マキ」が活躍します。
 相手はゴツい体で有名な「格闘館」。さらに筋力をアップしてきたのを誇示するように、試合前からフィールドで全員でボディビルダーみたいなポーズを取って、なぎさ達をビビらせます。しかし、実はこの筋肉はブラフ、格闘館はその筋肉を生かしたプレイではなく、「なぎさを徹底マーク」という頭脳的な作戦でこの試合に臨んでいたのでした。
 その作戦が効を奏し、なぎさへのパスを奪われて得点されるベローネ。そこでなぎさは、自分を後ろにまわし、成長著しい「マキ」をポイントゲッターにする、という作戦を取ります。ところが、それを実行しようとした瞬間、サーキュラス・ウラガノス・ビブリスが出現し、なぎさはほのか・ひかりとともに、異空間の競技場に強制移動させられます。

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Max第30話・洋館の少年、覗きをはたらく

 今週もルルンの謎に迫る話。営業上の都合もあるのでしょうが、これだけ引かれるとさすがに白けます。
 最大の見所は、洋館でビリヤードをやりながら話し合うサーキュラスとウラガノスとビブリス。重大な問題を話し合いつつ、せこく打つ順番を奪いあう姿はなかなか笑えます。そして、その様子を少年は扉の鍵穴から覗きます。ついにジャアクキングの本性が目覚め、悪事(?)をはたらいた、といったところでしょうか。ただ、あまりにもせこすぎます。洋館に集うドツクゾーンの面々は、少年の教育に完全に失敗しているようです。
 一方、相変わらずルルンの世話に疲れるポルンへの息抜きを兼ねて、なぎさとほのかとひかりは遊園地に行きます。そこで第1話について思い出すなぎさとほのかは感慨にふけっています。視聴者の一人として、「あの頃の話やキャラ作りは・・・」と彼女たちと別の観点で私も感慨にふけってしまいました。

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Max第29話・サーキュラス、説明責任を果たせず

 前回登場の新キャラ・ルルンを紹介する話でした。もっとも、わかったのは、ポルンとは「兄妹みたいな関係」だという事と、何かよくわからないが光を発する能力があるという事くらい。あとは、先週同様、ポルンにまとわりついて、いなかったりすると泣き叫ぶ、というのを繰り返していました。
 一方、洋館ではウラガノスが久々の登場。先週、サーキュラスが口にした事により、生存は確認されていたのですが、彼を見たビブリスは特に驚いた風もありませんでした。この調子でバルデスもいつの間にやら復活していたりするのでしょうか。
 しかし、そこでの会話は、ウラガノスがサーキュラスにルルンの外見について尋ねるが、「ハーティエルと比べて大きいか小さいか」だけで論じるので、わけがわからなくなる、というもの。なぜサーキュラスが、「以前から奴らにくっついている、光の園の住人と同じくらい」みたいに、具体例を挙げて説明できなかったのか、謎です。

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なかよし10月号

 1ヶ月の休みを経て再開した「プリキュア」。いい話だとは思いましたが、描かれているなぎさとほのかの位置関係が、どちらかと言うと「友達同士」というより、「母の心、子知らず」および「倦怠期に入りかかった若夫婦」という感じでした。
 もちろん、話そのものは相変わらず面白くかつ巧い作りになっています。久々に泊まりに来るなぎさのために、ほのかがさりげないながら最大限のもてなしをし、さらにそれを直接なぎさに言わないところなど、アニメではここ半年以上描かれていない、「ほのかの人柄」が描かれています。一方、自分に原因がある事は分かっていても、ほのかに素直に謝れないなぎさ、というのも興味深いです。この変化は、つきあいの長さゆえのものなのか、それともひかりの存在によるものなのか、ぜひ、次回以降でこのあたりを続けて描いてほしいものです。

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Max第28話・恐るべき前フリで新キャラ登場

 冒頭、光の園で何やら異変が起こり、何かが飛び立ちます。それを見た長老と石の番人は、不気味な兆候に悪い予感をおぼえます。さらに、OP終了後から題名紹介の間、ひたすら禍禍しい色の空のもと、これまた禍禍しいBGMが流れるのみ。いやがおうにも、新たに登場する禍禍しい存在を予感させられます。
 そして本編、朝、なぎさとほのかが志穂と莉奈に会うと、いきなり恐怖におののいた顔で「ベローネのるり子さん」なる伝説について話します。よくある「校内伝説」の類ですが、実際問題として、奇妙な事件が頻発しているのは事実。物証として、黒板に奇妙な顔の跡がついていたりします。ほのかはもちろんなぎさも、「るり子さん」を信じはしないものの不思議に思います。
 そうこうしているうちに、一人で忘れ物を取りにいったなぎさが奇妙な音を聞き、さらに肩を叩かれて絶叫。そこに居たのはほのかだったのですが、なぜいきなりほのかが声もかけずに、後ろから肩を叩いたかは謎です。

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