SS第17話

 今回の主題は「大切なもの」でした。舞の母・可南子が大切にしていた埴輪をチョッピが間違って壊してしまった、というのを軸に話が展開します。ここで可南子は埴輪が壊れた事を知っても、舞の前では決して怒らず、一人で破片を組み合わせて復元させようとしています。
 最初、このあたりで、「あれほど考古学に思い入れのある可南子が、娘の前とはいえ、なぜ感情を出さないのか」とちょっと不思議に思っていました。しかし、その後に、可南子が「考古学の面白いところは、出土した史料などから、その時代の人々の生活を思い浮かべる事ができるから」と言ったところで納得しました。「出土品はもちろん大切だが、本質はあくまでもそこから導き出される理論および、その背後にある当時の人々」という事なのでしょう。
 とはいえ、初めて発掘し、考古学者になるきっかけとなった、という思い出の埴輪が壊れても感情的にならない、という可南子の人物描写は、その前で描かれた「考古学への没頭ぶり」とあわせて興味深いものがありました。

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マイメロKS第9話

 今回は柊の心理描写がいくつかありました。しかし、その中にはいくつかひっかかる所がありました。一つは「また、世界を滅ぼしたくなった」という台詞で、もう一つは、「草一つ生えないという柊の心」に歌のおみやげである「光る五重塔」が灯った、という場面でした。
 無印での柊は、確かに結果的に世界が滅びてもかまわない、とは思っていました。しかし、一連の黒音符活動の根幹は、「黒音符が集まった曲を弾いてみたい」にあるわけで、「世界を滅ぼしたい」ではなかったと思うのですが。
 あと、「荒廃した心の描写の中にある、歌への気持ち」ですが、これも無印で「袋の中に歌との思い出が詰まっている」というので描写済みです。そこに今更、歌の土産が出てくる、というのもちょっと奇異に感じました。
 まあ、そのへんは深く考えずに、「ドタバタもの」として見るべきなのでしょうが・・・。

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最近観た映画

 スワローズの内野の要であり、プロ野球選手会会長として活躍中、さらに3月のWBCでは出番こそ少なかったものの韓国戦で貴重な適時打を放ち、またチームのまとめ役としても活躍した宮本慎也選手のブログがあります。
 ここで宮本選手は「ダヴィンチ・コード」の流行から自分の見た映画へと話を推移させているのですが、それによると、最近見た映画はプリキュア〔マックスハート〕です。もちろん子供とです(^。^)とのこと。ちなみに、「プリキュア〔マックスハート〕」の部分はフォントを大きくしていました。
 私は宮本選手より年齢は一つ上です。そして最近見た映画も同じです。というわけでちょっとした親近感がわきました。ただ、残念ながら(?)私はその映画を一人で観ているわけですが・・・。ちなみに、このエントリーに対するコメントでところで映画ですが、プリキュア一人で見てたら怖いです!!(笑笑笑)などというのもありました。まあ、否定する気はありませんが・・・。
 さらに余談ですが、その「プリキュア〔雪空のともだち〕」の前に観たのは10年ほど前の「アニメ・ストII」で、その前は、もう10年遡った「県立地球防衛軍」だったりします。改めて振り返ると、我ながらすごいものだと思います。

SS第16話

 今回の主題は「夢」でした。健太が早とちりから、「夢」である「お笑い芸人」と極めて現実的な将来である「家業継承」の間で悩む、というのを軸に話が進みます。そして和也の「ただ、外から地球を見てみたいから宇宙飛行士になりたい」という壮大な夢に接して、より悩んだりします。
 考えてみれば、この「夢と現実のかねあい」というのを最初に悩むのはこの頃なのでしょう。他のキャラも含め、その「夢」に対する各人各様の描写が興味深く描かれていました。

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マイメロKS第8話

 今回は柊の出番はなし。声優の置鮎氏は副業(?)のマイメロパパとしての仕事をしていました。
 さて、今週から修学旅行編に。移動の新幹線から始まるのですが、その車両は0系という非常に古い車型で、現在は東京-大阪間は走っていません。鉄ヲタ的には非常に気になりました。まあ、20数年前、自分が中学生だった時の修学旅行を思い出せたので、懐かしさがありましたが・・・。
 話のほうは、真菜の幼なじみ・吉本徹が登場。かつては野球をやっていたのですが、日本一のタコヤキ屋を営む両親が仕事を放り出してまで「大阪トラーズ」の応援に「広辞苑球場」に通い詰める親を見ていて野球が嫌いになり、心身とも白山十三との後天性双生児になってしまっています。

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プリキュアMAXビジュアルファンブック2

 放映終了からやや間が空いて発行されました。SSが始まってまだ3ヶ月ちょっとですが、なぎさとほのかを見たら、ちょっとした懐かしさを感じました。
 最大の目当ては、やはり上北さんのフルカラー漫画です。今回のお題はフィギュアスケートでした。二人が無印の学園祭で演じた「ロミオとジュリエット」の衣装で町内(?)ペアスケート大会に出場します。内容については、特にひねりのない「なぎさがちょっとドジをしながらも、二人はスケートを楽しむ」というもの。なかよしに連載された話の一つ、という感じでした。
 特に目立った場面などはありませんでした。しかし、いつも通りのなぎさとほのかを久しぶりに見る事ができ、非常に嬉しく思いました。あと、今回も闇の住人が登場。サーキュラスとビブリスがプロ並みの演技を見せます。さらに、洋館の食事はビブリスが一人で賄っていた、という衝撃の(?)事実も判明しています。
 漫画の他にも、遊園地の一こまの絵および、なかよし表紙に掲載されたイラストなども収録されています。

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SS第15話

 今回は母の日話でした。
 先週登場した満と薫は、今回はドロドロンに策を授ける役柄。しかもその策は、「咲のソフトボールの調子を狂わせる事で、戦いに影響させよう」という、人間社会の観察を早速生かしたものでした。もっとも、ドロドロンを助けようとするというよりも、自分たちの興味のためにやっている、という感じ。人間世界初登場となったゴーヤーンにも敵対的な発言をしていました。
 その助言にしたがったドロドロンは、ウザイナーを小型化して舞のグラブに潜ませ、投げたボールを全て暴投にする、という策略を行います。満と薫の読みは的中し、このいきなりのスランプに咲は「絶不調なり」と落ち込ます。
 先週期待した通り、「人間界潜入」にあたっての立ち位置がきちんとしているため、このような話が作れるわけです。この新展開への期待がより一層高くなりました。

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マイメロKS第7話

 先週、「ウサミミの刑」から逃げる事をやめる事を決めた柊ですが、対策は「早く、夢を見つけなければ・・・」でした。「夢を持つ必要が生じたので何か夢を探す」というのは、「銀河英雄伝説」で、恋愛することを勧められて、「ならば恋をしてみようと思うが、相手はどうしようか」と答えたラインハルトを思い起こします。天才の思考というのは似るものなのでしょうか。繰り返しになりますが、柊には「マリーランド征伐」という夢をぜひ持ってほしいものですが・・・。
 他の柊の出番は母親の過剰な愛に困らされ、それにトラック一杯のカーネーションで「お礼」する、というのが主な役回りでした。

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意外なところで得た知識

 中国旅行をしてきた職場の人が、月餅を土産に持ってきました。それを見て「お、ユエピン」と中国語読みで反応したところ、「よく正しい読み方を知っていますね」と言われました。
 もちろん、私には中国語の素養などまるでありません。にもかかわらず、これが読めたのは、東京ミュウミュウ33話に出てきた、アニメオリジナルの歩鈴の婚約者・月餅(ユエピン)のおかげです。
 もちろん、それが読めたから何かいい事があったわけではありません。とはいえ、意外なところで「東京ミュウミュウ」で得たものが活用(?)できたのは、嬉しいものでした。

SS第14話

 新たなダークフォールの使者が一気に三人登場。うち、ドロドロンはモエルンバの後釜としての攻撃係。極めて内気かつ暗い性格で、小声でボソボソ話し、明るい人々を嫌います。また、土蜘蛛を元にしたデザインで手から蜘蛛の糸を出して相手を絡め取ったりするのですが、そのあたり、アメリカのM社から抗議がこないか心配です。
 そして、人間の姿をしたダークフォールの使者である、霧生満と薫の二人が登場しました。他の使者同様、アクダイカーンの下で泉を守る役目がありながら、プリキュアに興味を持ち、無断で職場放棄をして人間界に出てきた、という設定。他人に命令される事を極端に嫌うという性格が強調されており、そのあたりが、アクダイカーンおよび、他のダークフォールのキャラとどう絡むか楽しみです。

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