Max第12話・新敵キャラ、バルデス登場

 冒頭は洋館から始まりますが、ギャグはなし。少年は眠っているだけですし、執事ザケンナーどころかサーキュラスとウラガノスも出てきません。机には前回の戦いを思い出しているビブリスのみ。そこにいきなり風が吹き、新キャラ・バルデスが登場します。前回、サーキュラスは彼の事をあまり好きではなかった感じでしたが、ビブリスは歓迎している感じでした。
 とはいえ、彼が美男子で女性にモテそうな外見、というわけではありません。三白眼はまあ仕様としても、頭は禿げかけた七三分けな上にえらく顎が長いという、どちらかと言うと冴えないやられ役系の風貌です。特に顎の長さはすごく、ザケンナーを使わずとも、その顎で攻撃すればかなりのダメージを与えられるのでは、と思ったほどでした。

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「いもずか」にざくろさん新作掲載

 「神作監」こと石野聡さんのサイトチームいもずかに、ざくろさんの新作イラストが掲載されています。暮れに出た同人誌の「穴埋めカット」として描いた作品に色をつけたのですが、その可愛らしさは秀逸です。同人誌で絵を見たときもかなり感心しましたが、改めて色がついたものを見ると、別の意味での素晴らしさがあります。
 「ミュウミュウ」の本放送が終わって2年以上たちました。作品自体の人気が尻すぼみだった事もあり、すっかり忘れ去られた存在になっています。しかし、このような形で新作が発表されますと、まだまだ「ミュウミュウ」も生きているのだな、などとも思います。ファンを続けていて良かった、と心底思えるような秀作でした。

Max第11話・ほのか、中国拳法習得?

 今年に入って初のラクロスの試合ネタでした。冒頭、練習中に一休みしているなぎさの元にほのかが登場。いきなり手を握って「パワーを送る」とか言います。百合ネタ好きな人が喜びそうな場面ですが、ちょっと唐突過ぎるのでは、という気もします。もう少しなぎさの新キャプテンとしての悩みなどを話させてから、この場面に持っていったほうが、流れとしても盛り上がりとしても良かったのでは、と思います。もっとも、今週の絵ですと、いつやっても「記憶に残る名場面」にはなりにくかったかもしれませんが。
 その直後に3年の「メグミ」と2年で今年からレギュラーになった「マキ」が口論します。しかしなぎさはそれをうまく収められません。

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単行本「映画ふたりはプリキュアMaxHeart」

 上北ふたごさんによる、映画版の漫画化です。感想を端的に言うと、「やはりプリキュアの面白さは戦いでなく人間ドラマだ」となりました。なかよし本誌であれだけ各キャラをうまく描いている上北さんをもってすら、「ひたすら戦いが続くだけ」という脚本を漫画化すると、平凡な印象の作品になってしまいます。
 この話で最も印象に残ったのは、異世界の勇者(?)「スクエア」でした。他人の力を借りるのが気に食わないらしく、度ごとにプリキュアにつっかかります。そしてついになぎさがブチ切れて外に出て行ってしまい、そこを襲撃されたため、宝物は奪われるはひかりは怪我するわと大変な事になります。
 で、その時「スクエア」が何をしていたかと言うと、蝙蝠に襲われて飛ばされ差し出したほのかの手を払いのけたのと、宝物が奪われる時に「やめろ」と言っただけ。そのくせ、戦いが終わると、「だから言ったじゃないか」などと偉そうにプリキュア達を糾弾します。
 その後も彼は「その他大勢」の一人的な「活躍」を見せるだけ。同じ「勇者」でも宝物奪還に協力した「マーキーズ」のほうが、よほど役に立っています。結論だけ言うと、この「スクエア」がいなければ、最初の襲撃の時にプリキュアとルミナスで魔女を撃退して、あっさり終わっていたでしょう。

 とにかく、上北さんに他人の脚本で描き下ろしをさせた本を出す暇があるのなら、なかよし本誌のページ数を増やすなり、連載された話を全て収録した単行本を出すなりしてほしいものです。

第48話・歩鈴、人間水切りの大技を披露

 白金と赤坂が慰安と称して、川べりでのバーベキューパーティーを行います。川を見た青山は、川面に石を投げて「水切り」で向こう岸まで届かせます。それを見た歩鈴が対抗(?)して、自らの体で「水切り」を刊行。見事向こう岸まで渡ります。ゴールデンライオンタマリンの遺伝子の力もあるのでしょうが、驚異的な運動神経です。
 食事が済んだあとは、青山といちごは二人で川岸に座ってラブコメモード。本人も深く意識せずに青山は「この戦いはもうじき終わる」と言います。いちごは特に気にしませんが、白金は「なぜそんな事を言える?」と問いただします。

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SJ第9号

 「男塾」の赤石二世と宋江将軍二世の対決は、宋江二世が父親と同じ「磁石を刀につけて刀による攻撃を弾く」を使用。解説でも当時の「民明書房刊・大磁界」をそのまま使うのは、作品としてちょっとどうなのか、とも思いました。
 ついでに、宋江将軍の技の名前は忘れても、「文献」の「大磁界」はちゃんと覚えているという、自分の記憶力もどうかと思った次第です。
 あと、「かつての赤石の敵の二世」を出すなら、ぜひとも張鳳二世も出してほしいものです。

 「リンかけ2」は今日もアメリカ主体。ヒムラーJrが伊織に再戦を果たせない事を詫びる場面にはちょっと感心しました。あと、「時代錯誤の白人優越主義者」二世も登場。たしかこいつの父親は、剣崎に瞬殺されたように記憶していますが、よく覚えていません。また、相変わらずミズ・シャネルJrはシャフトJrにアタックしていました。
 また、伊織の相手として、パプアニューギニア代表選手が登場。やっている事は「あしたのジョー」のハリマオそっくりです。パプアニューギニアの人がいまだに原始人みたい、という認識もやや時代錯誤のような気がしなくもありません。

第47話・ディープブルーさらなる謎指令

 冒頭、ディープブルーにパイが経過報告をします。言葉は取り繕いますが、これまで放映された通り、「エイリアン」側は具体的戦果を挙げていません。それに対して「つまり、何も変わらないのだな」と嫌味を言った後、いきなり「蒼の騎士抹殺命令」をくだします。
 ただでさえキッシュをリストラして人員が減っているところに、新たな命令を加えたわけです。どこかの国の企業を彷彿させるような労働強化です。当然、タルトはディープブルー批判の発言をしますが、これまでそれをたしなめていたパイも、今回はそれについては何も言いません。ただ、自分はディープブルー批判はせず、命令に従って蒼の騎士抹殺作戦を練ります。

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Max第10話・洋館には甘党多し?

 ケーキ工場に見学および実習に行く話。「工場の皆の力が合わさって一つのケーキができるように、プリキュア+@も皆の力が調和してチームになる」というのが主題なようです。
 一方、洋館も皆でケーキを食しています。すぐさま平らげたウラガノスがビブリスのを所望します。彼女が「苺以外はいい」といいかけた瞬間、すでにウラガノスは丸呑み。いちごを食えないビブリスは激怒します。サーキュラスがなだめに入りますが、「ならばあんたの苺を」と言うと、サーキュラスは苺だけ食べて口にはクリームをつけて涼しい顔。3人揃った事で、やっと「第2次洋館ギャグ」が始められるようになったようです。そして、ビブリスは「代わりのを買っていく、ただし伝説の戦士を倒した後に」と言って出陣。対するサーキュラスは「ミルクレープもいいぞ」という事でした。サーキュラスもウラガノスも見た目に反してかなりの甘党のようです。

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第46話・歩鈴、新技を披露

 先週で蒼の騎士の正体が青山である事が判明しました。別に遺伝子を打ち込まれたわけでもないのになぜ彼が変身するのかとか、その姿が「エイリアン」に似ているのはどうしてか、などという問題は話題にならず、彼を「ミュウプロジェクト」に加える事があっさりと決まり、いちごが放課後に勧誘(?)します。それに対し青山も、自分に生じた不可解な症状は全然気にせず、夢に見た「暗闇ですすり泣くいちご」を心配するのみです。
 そして青山はカフェミュウミュウに。皆が歓迎する中、ざくろさんだけは疑問を呈します。対して赤坂は普通に歓迎、白金も「お前の考えている通りだ」などとざくろさんの問いにきちんと答えずにごまかします。その一方、青山には「ミュウプロジェクトに加わるための心得」などを説いているわけですから、結局、この時点で青山の胡散臭さに気づいたのはざくろさんだけ、という事なのでしょう。

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なかよし5月号

 プリキュアはほのかの誕生日ネタ。なぎさとひかりがタコカフェでの誕生日パーティーを計画。当日までほのかに気づかれないように企画します。しかし、そのためにほのかを避ける形になってしまい、それを「なぎさをひかりに取られた」と勘違いしたほのかが悩む、という筋立てになっています。
 ほのかの精神的不安を表現するために「薀蓄の失敗」を使うところとか、悩むほのかのさまざまな表情なが非常にうまく描かれています。特に、悩みながら実験をやって失敗した時の表情は秀逸でしょう。
 また、「ほのかの勘違い」という形を取りながら、「これまで、なぎさとほのかの二人は上手く描けたが、そこにひかりが加わった場合、なんらかの『化学変化』が生じないのか」というアニメMaxHeartにつきまとう不安を分かりやすく描いています。実際、私的には、いまだにアニメではそのあたりが落ち着いていないように思っています。
 同じ「誕生日と悩み」をアニメでもやっていますが、悩みの作り方といい、悩みの表現といい、やはり漫画のほうが一枚も二枚も上手です。なぎさのプレゼントが「狸みたいになった忠太郎のマスコット」というのも、なぎさの不器用さと心遣いがうまく現れています。喜ぶほのかの顔と独白もうまく決まっており、秀作の多い漫画版プリキュアの中でも特に秀逸な一作と成っています。

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