SS第13話

 冒頭、「咲の成績の悪さ」から始まった時は、昨年一度ならずあった、「主人公への愛情のない表現」になるのか、とちょっと心配していましたが、そのネタはさらっと流しており、心配は杞憂に終わりました。あと、「試験前の一夜漬け」を「兎と亀」にたとえるのは、ちょっと違うのでは、と思います。
 話のほうは、新キャラのガラス細工のプロを目指しているアスカが登場。前シリーズのアカネに相当する位置づけかと思われます。さらに、次回からはダークフォールの使者と思しき少女二人が転校してくるなど、これまた前シリーズを彷彿させるような展開になりそうです。その中でどのような「SS」ならではの独自性を出せるのか、難しい所もありますが、期待したいものです。
 なお、話の主題である「モエルンバ退場」ですが、「最後の手段」は「ウザイナーを2体使用」だけでした。しかも、「これからが本番だぜ、セニョール」と言い、「ついに最後の手段を出すのか」と思ったら、ツインストリームを食らってあっさり昇天してしまいました。まあ、その外しっぷりも含め、「最後までモエルンバはモエルンバだった」と言えるかもしれませんが・・・。
 というわけで次回から新展開。先述した「謎の転入生」がどのような活躍をするのか、楽しみです。

マイメロKS第5話

 今回は悪夢魔法はなし。歌と潤が一緒にマリーランドに行き、マイメロのカードで指名された「クロミーズファイブ」がダークパワーの精の一の子分「コーちゃん」を倒すという、「シャッフル」な話でした。
 ちなみに柊の登場は夢の中のみ。「コーチャン」の魔法で「兄をやっつけている夢」を見て喜んでいる潤の夢の中でいきなり「ウサミミ仮面」に変身して逆襲。夢を悪夢に変えるという役回りでした。「作られた都合のいい夢」の中でも、最後に柊にやっつけられるほどですから、潤の兄への劣等感は相当なものと言えるでしょう。

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バクロミーズ優勝

 ブレインマジックベースボールというサイトがあります。架空の選手を獲得し、さらにその打順やローテーションを決めると、後はコンピュータが勝手に試合をやってくれます。そして月単位で6チームがリーグ戦を行い、「簡易ペナントレース」を行う、というものです。
 これを2年近くやっているのですが、今月からチーム名を「夢ヶ丘バクロミーズ」に改名しました。すると、「改名効果」が即座に出て、チームは半年ぶりに優勝しました。架空世界の事ですが、優勝が決まった時は、バクロミがデザインされた紫を基調としたユニフォームを着た選手たちが大喜びしているような場面が頭に浮かんだりしました。全く持って自己満足以外の何者でもない事なのですが、嬉しさついでにここに書きました。ちなみに下の画像はリーグ表です(クリックすると同じ窓で大きな画像が開きます)。
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SS第12話

 先週のフラッピに続いて、今週はチョッピ話。「寂しがり屋だけれどそれを皆に知られないようにしている」という内向的なところ、さらに、「夕暮れの海を見るために、昼からそこに行って待っている」というおっとりしたところを、上手く描いています。
 戦いはそのチョッピを巡る攻防戦になるわけですが、モエルンバがチョッピを捕らえて「太陽の泉の場所を教えろ」と言ったのに対し、舞は「チョッピをこんな目にあわせるなんて許せない」と直線的に応対します。それに対し、咲は「教えるわ。あなたの後ろ」とだまして、その隙にチョッピを救出するという、「頭脳プレー」を見せます。カレハーンを崖でだました時もそうでしたが、彼女は短い時間で機転を利かせるのが得意なようです。ソフトボールで三振の山を築いているので剛球派なのかと思っていてのですが、このような機転を見ると、実は「読み」で勝負する技巧派なのかも、などと思いました。
 話の最後で、舞が美術部の課題として提出した「心に残る風景」を提出します。てっきり「夕暮れの海」を描くと思ったら、「チョッピから聞いた泉の郷の想像図」でした。これには意表をつかれました。このあたり、舞の感性の鋭さと、チョッピを元気づけようという優しさの双方のなせる技でしょう。
 派手な名場面はなかったですが、各キャラの特性や設定をうまく生かしたいい描写が多々ありました。この作品、回を重ねるごとにじわじわと面白くなっていく感じで、今後が本当に楽しみです。

マイメロKS第4話

 今回は柊および執事兄弟・潤の登場はありませんでした。
 話は、バクの安らぎの地である、「おでんの屋台」から始まります。新聞屋の主人はバクの復帰を心底喜んでいる模様。その表情からも、バクの慕われぶりが伝わってきます。そして店主も相変らずタイガース風の法被を着て、バクに魚肉ソーセージをおごっています。なんか「いつもの所に戻ってきた」という感じ。今月に入って「無印」からの激しい変化にいろいろととまどっているなかこういう場面を見ていると何かホッとします。まあ、これは屋台および新聞屋の店主と同じく私もオッサンだからかもしれませんが。会社帰りにあのような屋台があったらぜひ寄りたいものです。
 もっとも、あの場に和むのは、中年男性だけではないようで、悪夢魔法にかかって奏に求愛していたはずの真菜も、いつの間にか「イケメン顔」はそのままで屋台の中で和んでいました。
 あと、余談ですが、先月の野球場と違い、店主の法被に縦縞が入っていました。先月見たとき、縦縞がない理由について深く考えたりもしたのですが、単にあれだけの大人数分の縦縞を描くのが大変なので省いただけだったようです。

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SS第11話

 前話の予告にあった、日向家の猫・コロネの高速後方移動が謎を解く鍵になっていたという、「推理モノ」みたいな話でした。一応、あの予告は覚えていたのですが、最後にそれを見るまで、今回の「目覚まし停止事件」の真相があれだとは、露とも思いませんでした。「謎解き」に無理がないことも含め、上手い構成です。
 話のほうは、それによるフラッピヘの「冤罪」と、それを解決する課程を描いています。自ら海に飛び込んで二人を守るという形で具体的な「謝罪」をする咲と、それに対して、徹夜で咲の看病をするフラッピ、という描き方はいいと思いました。

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咲、プロのマウンドに立つ?

 所沢の野球場で行われたプリキュアSSの着ぐるみ企画を見ました。といっても、ショーの追っかけではなく、元々野球観戦の予定を入れていたところ、偶然その企画が入っていた、というだけの話ですが。
 試合開始前に二人がライオンズのマスコットともに登場。まず最初に二人三脚を行い、途中で転んだマスコットコンビに圧勝。友情の差(?)を見せてくれました。その後は、ライトスタンド前でファンに挨拶。私はレフトスタンドにいたのですが、すぐ前にいた女の子は次に自分の所に来ると期待していました。しかし、サービスはそこで終わってしまい、その子は悲しんでいました。観客数はライトもレフトも同じですし、むしろ遠方在住者が多いレフトのほうが、母体である鉄道会社に金を落としているのですから、こちらにも来てほしかったものでしたが・・・。

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マイメロKS第3話

 どうやら、今シリーズでは、「柊の長テーブル返し」が恒例行事として設定されているようです。無印でのむやみに感情を表に出さない柊からは信じられないですが、「魔法を自力で跳ね返せる」というのと同様に、基本設定も「シャッフル」されてしまったようです。
 さて、マリーランドの人間界侵略は着実に進んでいる模様。柊を暗黒裁判にかけたのに続き、白山を幽閉しようとします。繰り返しになりますが、悪夢魔法道具の管理責任のほうは頬被りのようです。それこそ、「何も知らないクロミにわざと悪夢魔法を使わせ、それを口実に人間を支配しようとする陰謀」でも存在しているのでは、と思えてきます。
 もし本当にその陰謀が存在し、それを見抜いた柊が、苦心の末、「超悪夢魔法」を自力で解除し、返す刀でマリーランド王室に制裁を加える、というオチにでもなれば、私は「くるくる」のDVDを全巻購入するつもりでいるのですが・・・。

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声優萌え?

 毎週毎週、マイメロとSSの感想を書いている身でありながら、実はちゃんと声優さんの名前を把握していません。咲の役の人の名前が「オリエ」だという事は知っていますが、苗字は分かりませんし、舞の声優さんの名前もいまだに覚えていません。ついでに言うと、あれだけ押していたカレハーンの声優さんの名前も知りません。
 マイメロについても似たようなもので、いまだに歌の声優さんの名前を知りません。しかし、柊とクロミの声優さんの名前は覚えています。柊役の置鮎さんは、10年ほど前にやったゲーム「超兄貴」の時の声が印象に残り、覚えていました。「プリキュア無印」で忠太郎の声をやった時も、私にしては珍しく、すぐに分かりました。柊役においても、その技量を惜しみなく発揮している感じです。
 一方、クロミ役の竹内順子さんですが、この人については、あまりの上手さに感心して、いろいろ調べました。その結果、「H×H」や「ナルト」などの人気作品で主役をやるなど、かなりの実績のある方だという事を初めて知りました。

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SS第10話

 星野一家の描き方が非常に良かった作品でした。これまで、この健太というキャラはどうもよく分からなかったのですが、今回の話でかなり好感がもてました。特に良かったのが、父親のギャグに対し、真面目に「85点だな。いい線いっている」と言ったところでした。この世代独特の「親への照れ」を随所に出しながら、親への敬意をさりげなく表現しているあたり、うまく描いています。また、なんだかんだ言いながら、自分のしごとをきちんと行うあたりの描写も巧いと思いました。
 ただ、あれだけ父親に似ているところを見ると、将来くっつくのは咲でなくて優子になるのでは、と思いました。なお、私は優子のようなキャラも好きです。念のため。

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