Yes!第33話

 増子さん話でした。取材不足による「東スポ見出し」をやってしまい、りんを初めとするフットサル部に抗議を受けた増子さんが、「廃刊」を決意します。

 そして、あわせてこれまでの疑問であった「なぜ一人だけで新聞部?」という事に対する説明もついていました。それも、一人で突っ走る彼女について行けなくなった他の部員がやめた、という、「なるほどそうだろうな」と思えるような過去でした。
 その落ち込んだ増子さんを、のぞみが元気づける、というのが今回の話の流れです。当初は怒っていた、りんも、今回は最初の怒りを引きずることなく、他の四人と一緒に、増子さんの説得にまわります。
 このあたり、のぞみの人を元気づける力と、りんの切り替えの早さおよび仲間思いという、一時期うまく描かれていなかった、彼女たちの初期からの良さが非常に巧く描かれていました。
 また、久々登場の、おタカさんも、少ない出番ながら、いい味を出していました。

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絶望先生第12回

 最終回でしたが、「不自然な11話と12話の入れ替え」があったため、一部に「今回が最終回」というフキダシが書き足された以外は「最終回らしさ」はありませんでした。内容は第6集第55話の加賀愛さん話と、第5集第46話の三珠真夜さん話でした。もしかしたら、「新キャラ二人出したのはいいけれど、次回は最終回」という、「話全体が一つのギャグ」をやる意図が当初はあったのかもしれません。

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Yes!第32話

 予告を見たときは、これまでの、りん主役話の事があったので、やや不安でした。しかし、今回の話は、無理なく、彼女の「純情乙女」を表現しており、楽しめました。
 冒頭、ウエディングドレスのショーケースの前を通りかかった、りんが見とれていると、こまちの姉であるまどかが出てきます。友人である未来の結婚衣装選びにつきあっている最中とのこと。そのついでという感じで、二人してナッツハウスまで行きます。
 そこで、りんの作ったアクセサリーを見た未来が、それを気に入り、りんにティアラ作成を依頼する、という話の展開でした。

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Yes!第31話

 のぞみとココの恋愛話兼、新敵キャラのハデーニャ登場話でした。
 冒頭、りんと一緒に登校していた、のぞみは、小々田が女生徒からラブレターを貰っている場面を目撃してしまいます。りんはそれを見て「本当の姿は・・・」と笑いますが、のぞみは小々田が「ラブレターを受け取った」という事に衝撃を受けます。
 さらに、落ち込んだ状態で行ったナッツハウスで、小々田が以前から貰っていたことおよび、そのコレクション(?)を見て、さらなる衝撃を受け、ナッツハウスを飛び出します。りんが追いかけますが、ほとんど相手にせずに帰宅してしまいました。

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なかよし2007年10月号

 「プリキュア5」は、ココとナッツが五人を守る、という話でした。「美青年」という側面をもちながら、その正体並びに設定の都合で、彼女たちに守られる事があっても、守ることのない彼らは、「王子」のプライドもあって、自分たちの無力を嘆きます。
 この「美青年キャラなのにヒロインたちに守られるだけ」というのは、漫画・アニメ共通の問題点ではありました。今回の話では、思いもよらぬ手段で、その問題を解決しました。
 その材料となったのは、昆虫G(仮名)でした。家庭でもっともよく見かける動物の一つでありながら、たいがいの女性が無条件で忌み嫌い、名前を口にする事すらしない女性も少なくありません。これなら、伝説の戦士としての力を持つ五人が「普通の女の子」になっても違和感がありません。
 そしてココとナッツは、この伝説の戦士たちすら恐れる、謎の不気味な生物に果敢に立ち向かいます。そして、本来の姿のまま、「掃除機にまたがった王子様」となって、G退治に成功しました。
 「ココとナッツは外見は格好いいが、守られるだけの存在という設定にならざるをえない」という問題を見事に解決した話でした。しかも、「G」を使う事により、そのシチュエーションに違和感がなくなっています。冒頭に久々の変身後の姿を出したのも、そのあたりの説得力を増やす効果となっています。
 あの二人の「強さ」を描くのに、このような手法があるとは思いませんでした。相変らず、優れた発想力だと感心させられました。

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Yes!第30話

 題名はミルク云々でしたが、実質的な主題は「アラクネア退場」でした。
 OP終了後は、ナイトメア本社の廊下が描かれます。そこで黒仮面を求めるアラクネアがカワリーノを探す、という所から始まります。
 ギリンマの場合は、ブンビーを通じて、解雇をちらつかせての半強制的な黒仮面着用でした。対してアラクネアの場合は、カワリーノが第27話でわざと彼女の作戦をほめ、さらなる作戦を伝授するなどしていました。その作戦が失敗し、プライドと愛社精神で自らを追い詰めたアラクネアは、自らの意思で黒仮面を申請せざるをえなくなります。このあたり、カワリーノの計画のうちなのでしょう。そして、その申請を受けたカワリーノは、わざと、「直属の上司を通せ」だの「お勧めできない」だのと断るふりをし、より一層アラクネアを追い詰めます。そして、最後はわざと落とすフリをして、黒仮面カードを拾わせる、という念の入れようでした。

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