予告を見たときは、これまでの、りん主役話の事があったので、やや不安でした。しかし、今回の話は、無理なく、彼女の「純情乙女」を表現しており、楽しめました。
冒頭、ウエディングドレスのショーケースの前を通りかかった、りんが見とれていると、こまちの姉であるまどかが出てきます。友人である未来の結婚衣装選びにつきあっている最中とのこと。そのついでという感じで、二人してナッツハウスまで行きます。
そこで、りんの作ったアクセサリーを見た未来が、それを気に入り、りんにティアラ作成を依頼する、という話の展開でした。
大役を依頼されて緊張する、りんに対し、のぞみ緊張をほぐそうとすると、逆に結婚式の重要性について語られます。そして、自らの結婚式を想像します。極めて普通のものですが、その時の声を聞いていると、彼女の台詞である「ダーリン」をつい「柊しゃま」と置き換えたくなったりもしました。
続いて結婚観を披露したのは、こまちでした。その内容は「意に沿わぬ相手との結婚式の現場に、本当に愛する人が乱入し、そちらについていく」というもの。確かに小説ネタとしては盛り上がりそうです。とはいえ、こんな事を普通に思いつく、というのは少々怖いものがあります。もしかして魔性系なのでしょうか。
他の三人ですが、うららは結婚式とコンサートを混同、のぞみはウェディングケーキの一気食いを夢見るなど、ともに「結婚」に対する具体的な認識はありません。一方、かれんは、「白無垢で純和風希望」など、かなり具体的な夢を持っています。
この、りんとかれんが結婚式に対する具体的な憧れを持っており、他の三人は「今持っている夢や目標の一部としてしか思い浮かばない」というのは面白いと思いました。前々回で、かれんがミルクに対し、「こまち・うららは具体的な夢・目標があるのに対し、りんや自分にはまだない」と話したのと繋がっているのか、などと深読みをしたりもしました。
さて、大役を依頼された、りんは、なかなか満足できるデザインができずに苦労しています。店番していても気付かず、様子を見に来た未来に声をかけられても気付かないほどです。
そして、夕暮れの川縁で、未来に自分の考えている結婚式観を話したうえで、りんが自分のティアラに熱心に取り組んでいる事に感謝の言を述べます。それでふっきれた、りんは、一気にデザイン・作成を完成させました。この、直接的な励ましに素直に応える、というのも、りんらしさがよく描けていると思いました。
一方、毎度ながら腹を減らして道を歩くガマオの前にカワリーノが出現。自分の部下としてのナイトメア復帰を勧めます。先週はブンビーに降格人事を伝えていたカワリーノですが、考えてみれば、自分とて配下の部署一つを、ブラッディの部署に吸収されたわけで、立場が良くないことには変わりはありません。そういう意味で焦りもあるのでしょうか。そして、ガマオに新コワイナーお面を渡して去っていきます。
そのガマオは、結婚式のボーイとして潜入し、公衆の面前で、料理を丸呑みするという謎のパフォーマンスを披露した後に襲撃開始。ウェディングケーキをコワイナー化します。
その戦いですが、普段なら今回のメインキャラが中心になるところですが、今回の、りんはあまり冴えません。得意の蹴りもなく、ルージュバーニングを放ちはしたものの、とどめは、のぞみのクリスタルシュートに譲った形になりました。
そして無事、りんのデザインしたティアラも披露され、最後はブーケ投げに。てっきり、りんが受け取るかと思いきや、なぜかミルクが強奪するという、オチでした。五人はともかく、参加者はこの、「しげみの方向に落ちたブーケが勝手に動く」という怪奇現象をどう思ったのか、とやや気になる終わり方でした。
戦いやオチでの描写が気ににはなったものの、最近の「りん主役話」では一番面白い話だったと言えるでしょう。「純情乙女」はもちろんですが、のぞみとの軽妙なやりとりなども、うまく描かれていました。特に、冒頭で、アクセサリのデザイナーとして、りんを紹介したときの、のぞみの嬉しそうな表情としゃべりは、巧いと思いました。今後もこのような、りん主役話を読みたいものです。
次回は増子さんネタ。「プリキュア5の取材」をどのように扱うのか、また、降格されたブンビーがどのような戦いを見せるかなど、いろいろな点で楽しみです。