「デリシャスパーティ」第45話

 7年ぶりに、ラスボス決戦が最終回まで続きました。
 しかしながら、結局フェンネルが何が不満だったのか、ジンジャーの判断に間違いがあったのかなかったのかはわからないままでした。
 そして、フェンネルは、クッキングダムで懲役刑になります。
 それはまあ当然なのでしょうが、そのフェンネンルに権力を与え、シナモンを冤罪で追放したクッキングは堂々と王座に居座っていました。
 改めて、酷い専制国家だと思いました。そう遠くないうちに、第二のフェンネルが現れるでしょう。
 また、次シリーズの「引き継ぎ」は、昨年同様、ED終了後に新プリキュアと現プリキュアが出会う、というだけで共闘はありませんでした。
 昨年のパターンを踏襲した感じです。
 これがパターン化するのはちょっと残念だなと思っています。
 というわけで、何を描きたいのかが最後までわからないまま、一年が終わりました。
 次回作「ひろがるスカイプリキュア」は、ぜひテーマが伝わる作品になってほしいものだと思っています。

「デリシャスパーティ」第44話

 プリキュアでは定番の、極大まで強くなったラスボスに逆転勝利、という話でした。
 しかし、その逆転の鍵となったのは、プリキュアたちの想いでも、「絶対に諦めない」という心の強さでもなく、「こんな事もあろうかと、ジンジャーが世界中に捲いていた招き猫」でした。
 まあ、始まった頃から、いかにも、という不自然さで目立っていたものではあります。とはいえ、こんなに安易にこれで片付けるのか…と思わざるを得ませんでした。
 話の冒頭のバトルでも、相変わらずローズマリーがが「主役」的な位置づけでしたし、徹頭徹尾、この闘いを主導していたのは「クッキングダムのおっさんたち」であり、プリキュアは戦闘員的位置づけなんだな、と改めて思った話でした。
 というわけで、次回は最終回ですが、ここ数年のパターンと違って、今回までの戦闘を少し引っ張る話になるようです。

「デリシャスパーティ」第43話

 フェンネルことゴーダッツがあっという間に世界中の料理を奪うことに成功した話でした。
 これで人類が生き延びるためには、ゴーダッツに従って食べ物をもらうよりなくなったのです。
 これまで、彼が何が不満で悪に走ったのかよくわかりませんでした。
 しかし、これだけの能力があるなら、ある意味当然と思うようになりました。
 この力を持っていれば、仮にクッキングダムの王位を譲る、と言われても、こちらの道に走るでしょう。
 それはともかく、今回もまた、ローズマリーが話をまとめていました。
 拓海の件で失敗して落ち込んだ和実ゆいを元気づけ、返す刀で失望感に沈んだセクレトルーも励ましていました。
 今に始まった事ではないですが、このシリーズは様々な意味において、ローズマリーが主でプリキュアが従という感じでした。
 そして、セクレトルーは、憧れの「神の舌様」と出会えた喜びで、あっさりと悪の矜持やこれまでの思い入れを捨てたという感じでした。
 ここ何年かのパターンですと、次回でゴーダッツとの決着がつきます。
 ジンジャーの件をはじめ、どこまで伏線を回収できるのか、あるいは放り出すのか、と気になっています。

「デリシャスパーティ」第42話

 ゴーダッツ(フェンネル)対ローズマリー・シナモンという、クッキングダムのおっさん同士の戦闘にやけに時間を割いた回でした。
 あと、ゴーダッツは自分の扱いがシナモンやローズマリーより低いという事に怒りを覚えていたようですが、出世頭だったのでは、と強い違和感がありました。
 あと、ローズマリーと相打ちになったふりをするゴーダッツに攻撃しようとした品田拓海を和実ゆいが「根はいい人かも」的な理由で止め、その結果、ゴーダッツが反撃に成功した描写をみたときは、さまざまな意味で「このシリーズらしい」と思ったものでした。
 さて、年も開けたので、次回作「ひろがるスカイプリキュア」の番宣もありました。「主役」が青キュアで、かつ異世界人という、これまでにない設定のようです。
 どのようなシリーズになるか、今から楽しみです。

「デリシャスパーティ」第41話

 ゴーダッツの正体はフェンネルだった、という話でした。
 タイムトラベル話で、ジンジャーがブンドル団みたいな服を着ていたから、それとの関係なのでしょうか。
 まあ、このシリーズらしい、ドタバタ展開なので、「そうですか」という感想しかありませんでした。
 あと、特に必然性もなく、今回はデリシャスフィールド外での戦いでした。
 プリキュアの力が弱まるみたいな事でもあるのだろうか、と思いきや、特に何も起きませんでした。
 また、普段、戦闘を指揮しているローズマリー不在でしたが、これについても何ら影響はありませんでした。
 ラスボス設定にはもう一段落あると思います。いずれにせよ、来月から最終決戦になるのだろうな、と思いました。

「デリシャスパーティ」第40話

 前回ラストで、唐突に判明した、「ブラペ=品田拓海」と「シナモン=品田門平」が主題となった話でした。
 まあ、視聴者にはいずれもバレバレだったので、今更感しかありませんでした。
 そして、ローズマリーと品田門平は、あっさりと品田拓海に「ブラペ」引退勧告をします。
 これがローズマリーの評価なのでしょう。まあ、実際、その程度の活躍しかしていませんでしたし…。
 しかし、本人の強い意志で継続を決定し、しかも、おあえつら向きな展開で、彼が史上最高の大活躍をしました。
 なお、妖精三人が捕らえられたのを見たときは、「菓彩あまねは変身できるな」と思ったりもしました。
 というわけで、やっとこさ、伏線を強引な形で回収しました。
 次回はフェンネルとジンジャーとブンドル団に関する伏線回収のようです。

「デリシャスパーティ」第39話

 和実ゆいが久々にサッカー部へ助っ人へ行き、そのエースである玉木わかなの家庭問題に悩む、という話でした。
 玉木わかなの家は父子家庭で、父の玉木ましばは、帰宅中に具合が悪くなるほどの長時間労働を強いられながら、娘のために朝4時に起きて弁当を作っています。
 それを嫌がる玉木わかなの話を聞いて、「ごはんは笑顔」という祖母から教わった持論が当てはまらない例を知り、和実ゆいは悩みます。
 その結果、食欲が減り、戦闘時も空腹状態で力が出ません。
 不利な状態になりますが、それを救ったのが、セクレトルーの「悩みとは弱さ…(中略)私の経験上、完璧でなければこの世界では生きていけません」という台詞でした。
 典型的な「自己責任論」であり、和実ゆいがこれを否定すると思いきや、逆に感動してしまい、力を取り戻してしまいます。
 そして、戦闘終了後も、セクレトルーにもっと話をしたいと呼びかけます。
 このあたりの思考回路はまったくもって理解できませんでした。
 もし、この会話がきっかけで、和実ゆいが「闇落ち」し、セクレトルーの配下になる、という展開になったら、この作品の評価はかなり変わりますが、さすがにそれはなさそうです。
 なお、途中で、セクレトルーの「前職」時代の描写がありました。卵を割るのが苦手という「弱点」があったようです。なお、髪はおろしていて、メガネをかけていました。
 それはともかく、今回も日常・戦闘とも何の出番がなかった品田拓海が、最後に唐突に出てきます。
 そして、彼の父親である品田門平がシナモンであり、品田母子もそれを知っていた、という設定が視聴者に明かされたところで、次回への引きとなりました。

 

「デリシャスパーティ」第38話

 ここ数週間、話題になっていたジンジャーと出会うためにタイムワープをした、という話でした。
 そのジンジャーですが、服装が、ブンドル団の制服と酷似していました。
 これは、彼がゴーダッツであるという伏線なのでしょうか。
 一方、タイムワープ中にセクレトルーの襲撃があったため、ブラペが一人で闘う、という展開になっていました。
 そして、気を失っていたときに、ローズマリーにデリシャストーンがシナモンと同じだと知られてしまいます。
 服装を見ても、父親の名前を見てもすぐにわかる設定を、こうも執拗に伏線として引っ張るのは本当に不思議です。
 ついでに言うと、終盤まで、品田拓海が正体を隠し続ける理由も謎すぎます。
 いずれにせよ、新設された設定が多すぎて、理解するのに苦労した話でした。

「デリシャスパーティ」第37話

 ナルシストルー復活話でした。
 未だにクッキングダムに捕らえられていたナルシストルーですが、以前、セクレトルーが使用したワープ技術であっさりと「脱獄」します。
 既にブンドル団では用済み扱いで、情報漏えいを防ぐために行ったそうですが、それなら捕らえられた直後にやっておけばいいのに、と思いました。
 そして何故か白衣を来て学園祭に現れ、そこでたまたま、菓彩あまねの兄達と生徒会副会長がいる場え壊れたものを治し、お礼にりんご飴をもらったことで「光堕ちフラグ」が立った、という筋立てでした。
 また、学園祭では菓彩あまねの両親が初登場しました。父親は、娘に対しても「さん」付けプラス敬語で放しており、母親は関西弁でした。この父親の話し方には好感が持てました。
 次回はいよいよ、祖母設定の伏線回収話です。他にもブラペだのシナモンだのジンジャーだの色々回収しなければならない設定があるのですが、それを12月にまとめてやるのでしょうか。
 それとも、システム故障による放送休止分を配慮して2月末まで放映が続くのでしょうが、気になるところです。

 

「デリシャスパーティ」第36話

 芸能人タイアップ回でした。
 しかし、出演したギャル曽根さんの出番はほとんどなく、「共演」という設定だったアニメオリジナルキャラクターの「タテモッティ」のほうがずっと目立っていました。
 見終わって調べるまで、この「タテモッティ」という人も、実在の人物で、タイアップキャラなのか、と思ったほどでした。
 ちなみのその「タテモッティ」を演じる加藤英美里さんはプリキュアシリーズ初登場とのことです。
 どうせ初登場するなら、2年前に出てほしかったものだ、などと思ったりもしました。
 あと、ここ数週間、えらい勘違いをしていたのですが、ローズマリーが探索していたのはシナモンでなくジンジャーという新キャラでした。
 妖精たちの記憶を操作する能力があるとのことです。
 ゴーダッツ正体の伏線かと思われますが、シナモンの事が片付いていないのに、さらに伏線を広げて大丈夫なのかと気になりました。