「ひろがるスカイ!」第8話

 これまで、毎回登場はするものの、何一つ会話も動きもなかった謎の鳥の正体が明かされた話でした。
 スカイランド王国に住むプニバード族という、人間に変身する能力を持つ鳥で、ツバサという名前です。
 ソラ同様に、何かのはずみでソラシド市に落ちてきたという設定でした。
 ダチョウやペンギンのような「飛べない鳥」なのですが、自力で飛ぶことを目指している、という設定です。
 そして、次回、早速、キュアウイングに変身するとのことです。
 ジェンダーが男性のプリキュアといえば、キュアセバスチャン、キュアアンフィニに続いて3人目です。
 車を運転できるキュアバタフライ(予定)といい、今シリーズでは、キュアセバスチャンの影響力が大きいものだな、と思っています。

「ひろがるスカイ」第7話

 ソラ=ハレワタールが、虹が丘ましろの通う学校に転校してきた話でした。
 最初に、スカイランド出身と言って、「そんな国知らない」と突っ込まれて、スカンジナビア半島がどうこう、という設定をやっていました。
 しかし、世界中に存在する国を全て知っている中学生などいないでしょう。
 たとえば、アルゼンチンより広い「サハ共和国」の存在など、中学生どころか、大人でもほとんど知りません。
 普通に「そんな国、あったんだ」で良かったのではないでしょうか。
 あとは、ソラ=ハレワタールが、友達を作るために、自分の驚異的な身体能力を隠そうとして失敗する、という逸話を流していました。
 変身前の能力がハイスペックなプリキュアは多々います。
 10年前の「ドキドキプリキュア」に至っては、全校から慕われる生徒会長・全国トップレベルの学力・大財閥の後継者兼武術の達人・国民的アイドルなど、全員超ハイスペックでした。
 しかし、それを隠そうとしている人などいませんでした。
 前々回もそうでしたが、こういう描写をすればするほど、ソラ=ハレワタールが、こちらの世界の人たちを見下している、と解釈せざるをえなくなります。
 基本的なキャラ設定をみれば、そうでない事はわかるのですが、言動がこれでは…、というのが率直な感想です。
 今のうちにでも、シリーズ構成を見直したほうがいいのでは、と思いました。

「ひろがるスカイ」第6話

 ソラ=ハレワタールと虹が丘ましろの友情の深さを描いていた回でした。
 お互いをとても大切な存在と認識しています。
 ただ、そうなったきっかけがどこにあったのかは、未だによくわかりません。
 ソラ=ハレワタールがこれまで友達がいなかった、という設定を知ったときは、ずっと一人でヒーローになる修行をしていたからか、と思っていました。
 しかし、今回、スカイランドで学校に通っていた事が明らかになりました。
 その間、一人も友達がいなかった、というのは何か理由でもあるのだろうか、と気になりました。

「ひろがるスカイ」第5話

 ソラ=ハレワタールが、自分が見た悪夢がきっかけで、虹が丘ましろがプリキュアをやったら危険だからやめさせよう、と思った、という話でした。
 もちろん、生身だったら、素手で岩を割る自分と、格闘技を習得していない虹が丘ましろの実力差を考え、そのように思うのもあるかもしれません。
 しかし、自分がプリキュアとして大幅にパワーアップしているのにも関わらず、同じプリキュアである虹が丘ましろをそのように見る、というのはどうなのでしょうか。
 本人はそれが、初めての友達である虹が丘ましろを大切に思う、という意図だと言っていますが、心の中で実力を見下しているから、そういう感情が生まれたのでは、と思いました。
 変身したあとも、「ましろさん」と呼び続け、実力を認めてやっと「プリズム」と呼んで喜ばれる、という場面がありました。
 過去シリーズのオマージュのつもりなのか、とは思いましたが、全然オマージュになっていません。
 10周年や15周年の時もそうですが、「周年もの」になると、斬新な事をやろうとして大失敗する、というのがパターン化しつつありそうだな、と思っています。