SS第33話

 7人目の刺客・キントレスキーが登場しました。「金」を「金ピカ」と「キン肉」で表現したキャラですが、前シリーズに出てきたゲキドラーゴやウラガノスのような「頭の中まで筋肉」とは違い、筋肉の量より質を重視するキャラのようです。
 冒頭からいきなり登場。ダンベルを持ちながらロードワークをする、というその名の通りの「筋トレ好きー」ぶりを発揮します。ちなみに前半部分で彼の筋トレ場面は他に2回もありました。
 そしてパンのにおいに惹かれてパンパカパンに来店。チョココロネの味に感動して購入します。父親の大介と咲は普通にお客さんとして接しますが、店の前にいる猫のコロネは番犬のように威嚇します。それを見て「なかなか出来る」などと勘の鋭さを称えるあたり、侍もしくは騎士系のキャラでもあるようです。

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久々のオンリーイベント

 2年ぶりにコミケ以外の同人誌即売会に行きました。「桜蘭高校ホスト部」のオンリーイベントなのですが、開場10分後に行ってみたら、狭い所にかなりの行列ができており、この気候なのに立っているだけで汗だくになるほど。仕方ないので一度退散し、30分後くらいに入り直しました。
 しかし、行列こそなくなったものの、それだけの行列ができている事からわかるように、会場の中はすし詰め状態でした。しかも、ジャンルがジャンルなだけに、会場内における男性の比率は1~2%です。これがお色気系の少年漫画ならば、「まわり中若い女の子ばかりで最高♥」とでもなるのかもしれません。しかし、実際にそのような環境におかれると、自分の存在に違和感があるうえに、万が一でも痴漢と間違えられたらシャレにならない、とかなり神経を使いました。目的のサークルに行って本を買ってから戻るまでの道のりは往復20mくらいですが、実際にかかった時間は5分くらい、体感的にはその3倍くらいに感じました。
 高校の頃に体験した「夏の晴海新館2階蒸し風呂状態」を筆頭に、同人誌即売会での「人の海」はいろいろと経験しています。しかしながら、今回のはある意味最強だったかもしれません。
 とはいえ、おかげで、久々に「欲しい同人誌を苦労して入手できたときの喜び」を感じる事ができました。あの満足感はいつになってもいいものです。

SS第32話

 ミズ=シタターレの退場話。今回も得意の変身で篠原先生に化ける、という作戦を使います。しかし、変身にしろ、作戦にしろ、これまでの中で一番面白みのないものでした。まあ、アクダイカーンにプレッシャーをかけられて切羽詰まっているだけに、余裕がなくなっていたせいなのでしょうか。
 その作戦は、篠原先生に化けて「太陽の泉の場所を教えろ」と「宿題」を出す、というもの。しかし、期限はその日の午後4時半ですから「宿題」になっていません。また、正体はすぐに明かすわけですし、「太陽の泉のありかを教えなかったら、緑の郷を沙漠化する」と脅しています。こうなると、「先生に化ける」事の意味が全くもってわかりません。どうせ先生に化けるなら、いつものように、健太にからんで変なことをやってほしかったものでした。
 というわけで、彼女が登場して以来続いていた、咲との「名前を間違えるギャグ」も、咲がやっと正しい名前で呼べたのに軽く流されてしまいました。

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SS第31話

 先週のブライト・ウインディ登場を受け、EDとアイキャッチが変更。OPの画像も一部差し替えになりました。
 その新EDはダンスもの。踊り・絵・歌ともよく、何度か見返してしまいました。気になったのはブルーム・イーグレットとブライト・ウインディの関係。最初と最後に出てくるのはブルームとイーグレットで、途中で満と薫が出てきた後に、ブライトとウインディが出てきます。これが今後の含みと考えるのは、我田引水すぎるでしょうか。また、懐かしのカレハーンも、モエルンバ・ドロドロンとともに登場。死後半年近く経ってのEDデビューというのはかなり珍しいのではないのでしょうか。もしかすると、再生怪人的な登場をする、という伏線なのかもしれませんが。
 新アイキャッチも、フラッピの腹巻きなど、なかなか笑えました。
 本編のほうは、健太が漫才をするために相方をさがす、というもの。木陰で女性陣が心配しながら見ていますが、優子は冗談のフリをして立候補発言をしつつ、相方が見つかる事をあまり願っていない雰囲気。一方、安藤は成り行きで相方候補になってしまった宮迫に、やけに積極的に勧めます。その会話が、二人で製本をしていた、という事もあり、安藤には別の意図があって、健太と宮迫を「コンビ」にしたいのでは、などとアホな事を考えてしまいました。

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プリキュアSS第1巻

 上北ふたごさんの「ふたりはプリキュア・スプラッシュスター」第1巻が発行されました。内容はなかよしおよびラブリー増刊に連載された漫画を、第1話から先月号掲載まで載せています。もちろん、雑誌掲載時にここで毎回書いていたように、各話ともいい話です。しかし、この本の最大の見所は巻末の書き下ろし漫画。はっきり言ってこれだけで400円払う価値があります。
 内容は、舞の家で咲・みのり、そして満・薫が集まってのスケッチ大会というある日の話です。みのりの口車に乗った(?)満が雑誌に載っているモデルのポーズをとります。さらに、舞の服を借りてモデルになります。そして続いて薫も私服でモデルに。そしてみのりの「お願い」を聞いてその姿勢のまま微動だにしません。そして描き終えたみのりに抱きつかれてお礼を言われ、動揺します。
 SSに入って全て「戦い」が入っていたわけですが、この書き下ろしは、無印・MAXの時のような日常生活ものでした。しかも、満・薫が加わり、私服姿あり、お互いの細かい心理描写ありと、まさに「これを待っていた」というような作品でした。

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SS第30話

 今回もアクダイカーン一味の結束の悪さが露呈。ゴーヤーンによるフラッピ・チョッピ誘拐成功をアクダイカーンはミズ=シタターレに嫌味満載で説明。怒り狂ったシタターレは、わざわざ水芸でゴーヤーンの像を造ってそれをたたき壊します。さらに、咲と舞をゴーヤーンの隠れ家に連れて行くなど、怒りのあまり、自分たちの本来の目的を完全に忘れています。このあたり、アクダイカーンの人心掌握力のなさが伝わってきます。
 一方のゴーヤーンは、仲間にも教えていない「秘密の隠れ家」でフラッピとチョッピを拷問していますが、「隠れ家」の外観が自らの石像となっているためにその存在はバレバレ。それにしても、自分の像を家にするとは、かなりのナルシシストです。
 また、その内装は庭に竹林を配し、部屋は畳敷きというもの。名前からすると、もっと南国系かと思うのですが、意外にも純和風の人(?)だったようです。

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なかよし2006年10月号

 「プリキュアSS」は、ウープ・フープの登場から一気に、アニメより1日早い「ブルーム・ウインディへの新変身」まで進みます。
 話はアニメの筋を追っています。というわけでそちらについては特にないのですが、絵のほうは非常に印象に残る場面が多々ありました。まず、最初の頁での、教室で満・薫の存在が消えた事を確認した時の二人の表情です。続いて部屋で気配を感じて「薫さん?」と尋ねた舞、そしてミズ=シタターレの失言から、満・薫の生存を知って喜ぶ二人などです。特に、今回の舞の表情には、これまでにない大人っぽさみたいなものを感じました。

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