SS第32話

 ミズ=シタターレの退場話。今回も得意の変身で篠原先生に化ける、という作戦を使います。しかし、変身にしろ、作戦にしろ、これまでの中で一番面白みのないものでした。まあ、アクダイカーンにプレッシャーをかけられて切羽詰まっているだけに、余裕がなくなっていたせいなのでしょうか。
 その作戦は、篠原先生に化けて「太陽の泉の場所を教えろ」と「宿題」を出す、というもの。しかし、期限はその日の午後4時半ですから「宿題」になっていません。また、正体はすぐに明かすわけですし、「太陽の泉のありかを教えなかったら、緑の郷を沙漠化する」と脅しています。こうなると、「先生に化ける」事の意味が全くもってわかりません。どうせ先生に化けるなら、いつものように、健太にからんで変なことをやってほしかったものでした。
 というわけで、彼女が登場して以来続いていた、咲との「名前を間違えるギャグ」も、咲がやっと正しい名前で呼べたのに軽く流されてしまいました。

 そして、ミズ=シタターレの作り出した沙漠の世界で戦いが開始。咲と舞は3週間ぶりにブルームとイーグレットに変身します。フラッピとチョッピの解説していた理由は今ひとつ謎ですが、半年間見慣れた事もあり、やはりこちらのほうが落ち着きます。
 そして、ミズ=シタターレの猛攻に押される二人ですが、話の最初のほうで作っていた伏線「賢明に咲く秋桜」の効果もあって見事逆転勝利しました。ミズ=シタターレは「宿題を忘れた子はいつかおしおきよ」なる最期の言葉を遺して去っていきました。今回は、彼女の「らしさ」があまり出ていませんが、最期に意地を見せた、と言ったところでしょうか。
 そしてミズ=シタターレは「本来の姿」である雨に戻って自らが沙漠化した大地を潤しました。話の最後に美しい虹が出て終わるのですが、これもある意味、ミズ=シタターレの「名残」が陽光を反射させているわけで、何とも言えないものがありました。
 話の構成・作画ともあまり質が高くなく、ちょっと残念な話でした。まあ、この夏の間、「泉探し」とは無関係に、商売対決や縁日あらしなどでめいっぱい楽しませてくれたミズ=シタターレの最後だけに、あまり感動的だったりもの悲しかったりするより、このような冴えない話のほうがいいのかもしれませんが・・・。
 それにしても、商売に始まって、電車の運転に宅配業者、はては英語の授業にソフトボールのノックまでこなすなど、本当に器用な悪役でした。謹んでご冥福をお祈りしたいキャラです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です