第4話・キッシュ登場と青山の素性

 前回、謎の男にキスされた事を気にしたいちごは、仕事も手につきません。青山からデートに誘われ、動物園の券まで貰いますが、最初は大喜びしたものの、謎の男の影がちらつき、断る始末です。
 一方、その謎の男は、「上司」の指令を受けます。その会話を見ると、彼らの目的は地球から人類を排除する事のようです。ただ、現時点での指令は「突如出現した敵対勢力の調査」となっているようです。
 一方、いちごはマシャの言うがままに移動します。その結果ついた所は青山に誘われた動物園。入口に着くとなぜか断ったはずの青山が出現。「やっぱり来たんだ」と言った後に「一応、待っていた」と付け加えるあたり、さりげないながら彼の性格の一端が伝わってきます。
 一方いちごは、開き直ってデート開始。最初に誘われたところもそうですが、このあたりのいちごの喜び方を表すのに、プチキャラをうまく使っています。それに中島さんの台詞がうまく組み合わさって、喜び具合がよく伝わってきます。
 ただ、喜びすぎたつい行き先に、苦手の「お化け屋敷」を指さしてしまい、気絶して青山に看病されるなどしています。ただ、この「いちごはお化けが苦手」ネタは前回と今回だけでした。

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第3話・れたす登場

 遅刻しそうなため全力疾走したいちごが、路地で鞄を4つ持った少女と正面衝突。非は全面的にいちごにあると言うのに、彼女はひたすらあやまり続けます。その腰の低さに驚いているうちに、同じ制服を着た女の子達に「れたす、置いてくよ」と呼ばれた彼女は、鞄を四つ持って去っていきました。
 さて放課後はまたカフェミュウミュウでバイト。みんとと白金にいいように使われ、赤坂のお茶とケーキに釣られている、という職場環境を思い出して「今日こそは」と怒るいちごですが、結局、いつものように使われまくります。
 このあたりでも、中島さんのノリのいい「心の声」や会話を楽しめます。
 一方、店にはれたすが先ほどの連中と来店。いいように使われ、「幽霊の出ると言われる夜の校舎の探索」を命ぜられるれたすに対し、「なぜ」と尋ねるいちごに対し、いじめる彼女達を気遣うれたす。それに好感を持ち、いちごは自己紹介をします。ただ、結果的に言うと、彼女がそこで言った「いじめる相手を気遣う」は本人も自覚していない建前でしかなかったのですが・・・。

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第37話・演劇と歯磨き

 今回の主題は「学園祭でのクラス出典の演劇・ロミオとジュリエット」でした。衣装係として第14話の「にせプリキュア」の二人が復活。あの話では「懲りずにまたコスプレする」というオチでしたが、さすがに半年近くたった今ではあれは「触れられたくない思い出」になっていたようです。
 配役はクラスの投票により、ロミオ-なぎさ、ジュリエット-ほのかに。二人のクラス(というよりは学園全体?)の位置付けからすれば当然の結果でしょう。
 一方、先週、侵入を許した事もあり、森ごと移転した洋館はヘンな雰囲気。真面目に悩む角澤を尻目に、結城は歯を磨きながら登場。さらにそれを見た翔子も歯磨きを開始。作戦について尋ねられても、そんなの上の空で「これからは毎食後歯磨きをしよう」などとつぶやく始末です。次回予告でもなぎさが歯磨きをしていましたが、何か歯磨き関係の多額のタイアップでもついたのでしょうか。
 タイアップはいいのですが、前半部の楽しみである「翔子のつぶやき→絶叫→ズッコケ」はやってほしかったものです。
 あと、執事ザケンナーもレギュラー化した様子。嬉しい限りです。先週の失態をジャアクキングに報告するかしないかで論議。角澤は報告を主張したものの、結城の判断で不問にすると決定されました。このへん、組織の風通しを重視する今の会社員の角澤と、「結果的に被害が出なかったから」と上に報告しない団塊世代の現場責任者である結城の対立、と解釈するのは考えすぎでしょうか。

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第2話・みんと登場

 第2のミュウミュウ・ミュウミントこと「藍沢みんと」が登場。設定は超大金持ちの令嬢で、クラシックバレエが得意で犬を飼っている、というものです。性格は「お嬢様」らしく、人を見下したところがあり、特にいちごに対してはそれが顕著。しかしその一方で、ときおり素直な一面を見せます。また、もう一つ重要な属性があるのですが、アニメではこの時点ではそれについては描かれていません。
 アニメ・漫画ともハンカチを渡す場面があるのですが、アニメではただ金持ちぶりを誇示するための「絹のハンカチ」で、漫画では青山を喜ばせる「リサイクル可能な繊維でできたハンカチ」になっています。これだけを見ると、漫画のほうがよくキャラを作ってあるように見えますが、漫画で彼女が環境ネタをやるのはこれが最初で最後。設定したのはいいが、ちゃんと生かすことができなかった、という漫画の粗さを象徴するような一場面として印象に残っています。

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第1話・適合者がいなかったらどうしたんだろうか

 ミュウアニメの最大の長所といえば、第9話などの石野聡さんが作画監督をなさった話の絵の美しさ(俗に言う「神作画」)だと思っています。
 次の長所と言えば、声優さんの上手さ。特にいちごの声の中島さんの元気な声はこの作品の良さを引き立たせていました。第1話は、まだキャラが少ないという事もあり、その中島さんの元気さが炸裂しています。
 話のほうは、「容姿端麗・頭脳明晰・剣道部のエース格で地球環境ヲタク」の青山雅也をいちごが「レッドデータアニマルズ展」にデートに誘うところから始まります。照れて天気の話などをしながら無事会場に行ったまでは良かったのですが、なんとそこでは謎の計画が・・・。

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とりあえず筆者のミュウミュウ観など

 キッズステーションで「東京ミュウミュウ」の再放送が始まりました。毎週土曜日に2話まとめての放映です。
 この作品、一時期かなりハマっていました。ただ、漫画・アニメとも不可解な終わり方をしたのと、さらに「続編」として連載された漫画「東京ミュウミュウあらもーど」がそれに輪をかけたつまらない話だった上に、単行本の巻末の作者の「おまけ漫画」がひどすぎた事もあり、作品に対する熱意はかなり冷めました。
 しかし、かつて自分がハマった時に感じた優れている点を否定する気は起きないので、再放送されるたびにアニメは見ています。
 このブログでは、面白いと思った点を中心に取り上げようと思っています。その一方、アニメ化当初はブームを起こしそうに思われながら、結局女の子にもヲタクにも見放された「敗因」にも触れながら、いろいろと書いてみようと思っています。

 

第36話・執事ザケンナー

 新シリーズ開始直後に三人組に捕らえられ、それ以降、鸚鵡のいる鳥篭に幽閉されていた「石の番人(ウィズダム)」が脱走をはかる話。
 冒頭、ベルゼイが一人でジャアクキングに状況報告。文句をつけられない所を見ると、前の5人より上司のうけはいいようです。一方、ほのか邸では、二人で新聞の天気図切抜きをやっていました。なんか話と関係があるのかと思いきや、切り抜いた新聞に「季節外れの水仙の花」という記事があり、それが伏線、というもの。天気図そのものは関係ありませんでした。その一方で、ポルンがらみでメップルとミップルが喧嘩を始めました。「ほのか邸で喧嘩」というのは、なかよし11月号の漫画と同じ状況です。しかし、それを見ているなぎさとほのかの描き方はかなり違います。改めて、漫画版の表現力の上手さを認識させられました。

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リンかけアニメと10/13発売のSJ

 先週見逃した「リンかけ」のアニメを見ました。この作品は25年ほど前にえらくハマっていました。
 今週が第2話だったのですが、いきなりリングで竜児-剣崎戦をやっていました。しかも、既にアポロエクササイザ-の影響で、剣崎の腕は破滅寸前です。予算の影響なのか、止め絵も多く、話自体も基本的には、竜児の「読み」とそれを上回る剣崎の「天才」が軸になり、それに腕の問題がからむ、といった感じでした。しかし、その中でも初期リンかけ独自のギャグも再現されていたりもしました。
 展開が早すぎる気もしますが、あくまでも「リンかけ1」のアニメ化なので、「2」との兼ね合いもあり、仕方ないところなのでしょう。
 とりあえず、普通に楽しめるアニメでした。

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第35話・なぎさの誕生日+栗拾い

 冒頭、10月10日がなぎさの誕生日である事から始まります。志穂莉奈とかけあいをやっているのを遠目にみながら、なぎさの誕生日である事を初めて知ったほのか。4月のほのか誕生日話では、なぎさのほうの描写が豊富でした。逆に、この話は冒頭も含め、ほのかの描写に色々と面白いものがあります。
 OP後は洋館でのトリオ漫才。翔子の「あのコたち、手ごわいから」というつぶやきに「はっきり言え」と突っ込む二人。ここで、毎度おなじみの「同じ内容を絶叫→二人がコケる」かと思いきや、角澤がつぶやきに対して「確かに手ごわいが、我々も最強の戦士」とまともに返答。一方、翔子は「聞こえているじゃない」と逆突っ込み(?)。この洋館でのかけあい、第2部における楽しみの一つになっています。
 一方、先週いきなり出てなぎさに惚れた支倉は、早速校門の前でなぎさに告白。さらに断ろうと帰りに校門前にいたなぎさに、早速「栗拾いデート」を決定事項として通告。思ったらすぐ実行、という感じのキャラのようです。
 一方、なぎさは慣れない事にオロオロ。学校でもほのか宅でも、完全にほのか頼り、という感じで、「今日は誕生日だから」と、栗拾いの同行まで頼みます。それに対し、その場では一般論的な反応で突き放した(?)にも関わらず、いざ当日になると、変装して尾行(?)するのが面白いです。しかもその変装が男装・野球帽・グラサンという怪しげなもの。にもかかわらず、それがかわいく描けています。あと、上着のすそやスラックスのすその描写が、父親の服を借りた、という事を自然に表していており、うまさを感じました。バスの中で騒ぎ出したポルンを隠しながら、「何やっているんだろう」と自問自答するところも面白く、最初にも書いたように、4月4日放映話より、こちらのほうが「ほのか炸裂」という感じでした。

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なかよし11月号

 プリキュアは何と「ミップルとメップルの倦怠期」ネタ。とりあえずメップルは「初めて手をつないだ記念日」を忘れてしまったようです。アニメ初期のあの「バカップル」ぶりから見ると確かにかなりの「倦怠期」です。
 一方、ほのか邸で行われるその喧嘩を見ながら、ほのかはなぎさを全身くまなくマッサージ。あの若さでプロ並みの技術です。
 さらにマッサージ終了後は、ネット(ちなみに使用マシンはマック)で「けんたい期ののりこえかた」を検索し、二人の喧嘩もなんとかしようとしています。ちなみに実際に、「倦怠期」「対策」でググッたところ一番目が「夏バテ対策」、二番目が「顧客との倦怠期の乗り切る」というビジネス情報ページでした。
 なぎさのラクロスの試合中も不審な行動を取るメップルに、ミップルは破局を予感します。しかし実はメップルはミップルのために「二人でカレーを食べた記念日」のプレゼントに花を摘みに行っていたのです。しかも、途中で遭遇した猫との闘いにも勝利。海に行ったときの「勇者・カニに敗れる」の汚名返上まで果たし、めでたしめでたしとなりました。
 相変わらず、細かい所の表現とか、伏線の処理とかがうまくまとめられている作品です。いいかげん、正式に「ショートコミック」から格上げしてほしいものです。

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