Max第19話・ザケンナーの中での戦い

 冒頭から、先週渡された「プリキュア手帳MaxHeart(仮名)」が活躍(?)します。学校に行こうとして、その手帳を忘れた事に気づいたなぎさが取りに戻ると、両親の深刻そうな会話が断片的に聞こえます。そこで聞こえた「大阪へ転勤」「なぎさにどう言えば」という言葉に、自分が大阪に転校する事になるのでは、となぎさは早とちりします。それをほのかに伝える事はできません。しかし、独り言でつぶやいたのをひかりに聞かれ、今度は彼女が驚きます。それにしても、「転校」とか「大阪」などと言う日常とは縁のなさそうな単語を理解していたところをみると、ひかりの虹の園への適応もかなり進んだと見てよさそうです。
 なぎさの早とちりは「父親の上司が大阪に転勤」「引越しの手伝いのため、以前からなぎさと約束していたラクロス用具の買い物ができなくなった」という事情説明で解決されます。それにしてもこのお父さん、休日出勤はしょっちゅうだわ、上司の私用に駆り出されるわと、本当にきつい職場環境のようです。そのなかで明るく振舞っていたり、たまの休日に家族サービスでよその子供まで連れてキャンプに行くのですから、本当に偉いものです。

続きを読む Max第19話・ザケンナーの中での戦い

なかよし7月号

 今月も「プリキュア」はいつもながら秀作でした。今年に入ってからのアニメ「プリキュア」には、なぎさへの愛情が感じられない話が少なからずあります。具体的に言うと、なぎさに何か失敗をさせ、そのままけなしっぱなしで終わる、という話です。人間ですから失敗はあるのは仕方ないのですが、それに対して何らかの挽回がないと、見ているほうが辛くなります。
 今月号の漫画「プリキュア」もなぎさの失敗で話が進みます。三人でハイキングに行き、足を滑らせたひかりを助けようとしたなぎさが、逆に崖から落ちそうになります。ほのかとひかりに助けられますが、逆に二人が足を怪我し、なぎさは無傷、という状況になります。
 そこでなぎさは奮闘。二人を交互に抱えながら、下山しようとします。しかし、これが第二の失敗を誘発。道に迷ってしまいます。日も暮れ、三人は完全に遭難してしまいました。夏とはいえ、夜の山は冷えます。特に怪我をしているほのかとひかりにはかなり厳しい状況です。当然ながら、暖を取るものもありません。
 するとなぎさは、メップル達の物まねをはじめます。二人を笑わせることによって暖かくしよう、という発想です。おかげで凍えることなく、何とか一夜を明かす事ができました。
 作者のなぎさへの愛情がひしひしと伝わってきます。また、度重なるなぎさの失敗に対し、ほのかとひかりが、度ごとになぎさへの信頼を口にするところがいいです。また、なぎさのギャグに対し、ほのかが「いつ見てもヘタクソ」と突っ込みながら笑うあたり、大変な状況でありながら、本音で接しているのが良く分かります。
 繰り返しになりますが、アニメには「なぎさ(に限った事ではありませんが)への愛情が少なからずあります。そういう話を作っている人にぜひ熟読してほしい優れた作品でした。

続きを読む なかよし7月号

Max第18話・アニメで分かるキャンプ入門

 美墨家のキャンプにほのかと忠太郎が同行し、後からひかりが加わる、という話。キャンプの様々な描写を主とした作品でした。
 OP終了後、洋館の場面に。少年が「外に何があるの?」と執事ザケンナーに尋ねます。先週は執事ザケンナーの外出させるという意見具申に対し「あの方が何かおっしゃったのか」とビブリスが突き放したのですが、結局執事ザケンナーのほうが正しかった事になります。しかしながら、今週は少年の主張に対し、ウラガノスが出てきて「今はまだその機会ではない」とやんわり断りました。結局、少年の意志などはどうでもいい、という事なのでしょうか。
 本編のほうは、表題にしたように、キャンプ入門、という感じの内容。テントを張り、かまどを作り、飯盒でごはんを炊き、寝袋で寝る、という一連の流れを父親の岳が子供たちに教える、という形で説明してくれます。「かまどを作るときは、風向きを考える。積む際には指を挟まないように気をつける」とか、「飯盒でごはんを炊く時は、最後に飯盒を逆さにして蒸らす」などと、細部に渡って実用的に説明しています。
 なお、岳がキャンプの知識が豊富なのは、若い頃から何度も行っていて、恋人時代の理恵とのデートでも行った事があるためとか。それにちなんで、若かりし頃の二人の絵も出ていました。

続きを読む Max第18話・アニメで分かるキャンプ入門