SS第41話

 今回は、冒頭部分を除けば舞台は異世界でした。したがって、咲と舞の日常生活や学園生活などもなく、そういう意味では残念でした。ただ、それ以外の部分においていい意味で予想を裏切られ、大変楽しめました。
 咲と舞が「金の泉」を復活させ、毎度の事ながらフィーリア王女が出現します。そしていよいよ取り返した泉の力を集め、太陽の泉の場所を案内しようとしたところで、ゴーヤーンが登場し、あっさりエネルギーに満ちた「キャラフェ」を奪われます。
 そしてゴーヤーンが行った事は、「キャラフェ」に「闇の力」と「戦士の原料」を入れて、再生怪人を作る、というものでした。そしてカレハーンとモエルンバを復活させます。

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SS第40話

 舞の誕生日とキントレスキーの退場、という二つの主題がありました。ともにうまく描かれており、一つの話でやるのがもったいないと思ったほどでした。
 舞の話は、幼い頃に描いた絵から始まります。そこから、「舞には秘密で誕生日パーティー」という話になります。ただ、咲の時もそうでしたら、本人に秘密にする意味が今ひとつわかりません。最近の家庭における風習なのでしょうか。
 その「舞に秘密」のほうは、「決起集会」に本人がいつの間にやら混じっている、などというギャグの枕でしかなかったようです。しかしながら、話のきっかけになった「舞の幼少時の絵」については、「舞がなぜ絵を始めたか」については興味深く見ることができました。そして、その舞の「親に自分を伝えたい」というきっかけを知った咲が、舞との画力の差を認識しつつも、舞に絵をプレゼントしようと思った事にも感心させられました。

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SS第39話

 プリキュアシリーズ初の、「異世界から来た生物が人間の目に触れたら」という話でした。健太が偶然にフラッピを見かけてしまい、それが元で「珍獣ミミンガ」という事で町中を巻き込んだ騒動となります。結局、舞の機転と造形力により、「咲と舞がやっていた人形劇のキャラを見間違えた」という事でなんとかごまかせます。
 こん回の話の面白さは、チョッピたちが捕まるかどうか、というより、「珍獣」をめぐる大人も含めた人々の反応でした。日向家・星野家とも、「珍獣が元に町が話題になれば、観光客が増える」という事を期待しています。当然とはいえ、どんな事でも収益向上につなげたいのでしょう。
 そして、「咲と舞の人形劇を健太が見間違えた」という形でおさまったわけですが、ともに自分の子供の「責任」を親として取るものの、相手の家を責めたりしません。さらに、「今回は楽しかった。また何かやりましょう」と意気投合しています。これで、少しでも相手方を責めたりすると、非常に後味の悪い話になってしまうのですが、それをしなかった所に、作り手の巧さを感じました。

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なかよし2006年12月号

 今月は「プリキュアSS」は休載。12月6日に映画版単行本が発売されるので、その執筆に忙しい、という事でしょう。プリキュア人気もあって、巻頭4頁目のグラビアで映画と単行本の宣伝がありました。というわけで、今月は読めませんでしたが、来月は本誌・描き下ろし単行本・増刊と3回新作が読めます。今から楽しみです。

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