SS第12話

 先週のフラッピに続いて、今週はチョッピ話。「寂しがり屋だけれどそれを皆に知られないようにしている」という内向的なところ、さらに、「夕暮れの海を見るために、昼からそこに行って待っている」というおっとりしたところを、上手く描いています。
 戦いはそのチョッピを巡る攻防戦になるわけですが、モエルンバがチョッピを捕らえて「太陽の泉の場所を教えろ」と言ったのに対し、舞は「チョッピをこんな目にあわせるなんて許せない」と直線的に応対します。それに対し、咲は「教えるわ。あなたの後ろ」とだまして、その隙にチョッピを救出するという、「頭脳プレー」を見せます。カレハーンを崖でだました時もそうでしたが、彼女は短い時間で機転を利かせるのが得意なようです。ソフトボールで三振の山を築いているので剛球派なのかと思っていてのですが、このような機転を見ると、実は「読み」で勝負する技巧派なのかも、などと思いました。
 話の最後で、舞が美術部の課題として提出した「心に残る風景」を提出します。てっきり「夕暮れの海」を描くと思ったら、「チョッピから聞いた泉の郷の想像図」でした。これには意表をつかれました。このあたり、舞の感性の鋭さと、チョッピを元気づけようという優しさの双方のなせる技でしょう。
 派手な名場面はなかったですが、各キャラの特性や設定をうまく生かしたいい描写が多々ありました。この作品、回を重ねるごとにじわじわと面白くなっていく感じで、今後が本当に楽しみです。

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