SS第16話

 今回の主題は「夢」でした。健太が早とちりから、「夢」である「お笑い芸人」と極めて現実的な将来である「家業継承」の間で悩む、というのを軸に話が進みます。そして和也の「ただ、外から地球を見てみたいから宇宙飛行士になりたい」という壮大な夢に接して、より悩んだりします。
 考えてみれば、この「夢と現実のかねあい」というのを最初に悩むのはこの頃なのでしょう。他のキャラも含め、その「夢」に対する各人各様の描写が興味深く描かれていました。

 満と薫は今回も観察に徹しています。そして、朝、咲と会ったとき、その話になり、満はあっさりと「夢なんか」と言いますが、薫は「夢がある」と発言。喜ぶ咲と驚く満に対し、「全ての世界を・・・」と使命について言いかけ、慌てた満が話を中断します。薫は何で話が中断されたかもわかっていない感じです。このかけあい、薫のボケに満の突っ込み、と言えなくもありません。
 初登場の時から、薫のほうがより人間離れしている雰囲気はありました。この短い会話で、そのあたりがよくに描かれています。こうやって少しずつ二人の個性が描かれていくのは面白いと思いました。
 なお、咲と舞はどちらかと言うと、健太の脇にまわった感じでした。ただ、咲の「守備の調子が悪いので、練習終了後に居残ってノックを受ける」というのからは、改めて彼女のソフトボールへの熱意を感じさせられました。
 このように、色々といい話だったのですが、作画のほうはかなり「外れ」でした。このような主題を扱った時は、キャラの表情がより話を面白くするだけに、もったいなさを感じました。
 ところで、主題が「夢」なうえに竹内順子さん演じる健太が主の話ですから、自ずと1時間後の作品を意識してしまいます。健太がお笑い芸人という夢と家業の狭間に悩む場面では、「ほう、あんたの夢はお笑い芸人かい」とクロミが出てくる、などという一人二役場面をつい想像したりしました。

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