SS第19話

 先週の件でプリキュア幇助疑惑をゴーヤーンとドロドロンに持たれた満と薫が初めて対プリキュア作戦を実行しました。人間の心理に興味を持つ二人らしく、咲と舞の大切なものを隠した上に、互いに約束をすっぽかす形になるように仕向け、二人の平常心を奪う、という効果的な作戦を用いてきました。
 その中で、先週、わざわざ追いかけてきてパンを渡してもらった事を思い出し、それを心から振り払って作戦に専念する満、という場面は短いながらも非常に印象に残りました。
 二人の書いたシナリオ通り、大切なものがなくなった上に約束を破った事を気にした二人は、気まずい雰囲気で帰宅します。ただ、ここで自分を責めても相手を責めないのは咲と舞らしいところです。このあたりが満と薫の計算に入っていたのかどうか、興味深いところです。

 さて、作戦通りに二人の間を気まずくした満と薫ですが、いざドロドロンとの戦いとなると、咲と舞は普段以上の力を出して圧倒します。その力は満と薫はもちろん、咲と舞自身も驚くほど。
 戦いが終わった後明かされたその理由は、「咲の願いは舞がなくしたスケッチブックが出てくること、舞の願いは咲がなくしたグローブが見つかる事だった」というものでした。これには正直、意表をつかれました。てっきり、「お互いの関係の修復」を考えていると思ったからです。なんか、O=ヘンリーの「賢者のおくりもの」を思い出させるような暖かくかつ意表をつく心理描写でした。
 一方、戦いが終わって、隠したグローブとスケッチブックについて「もう必要ないから」とだけ言いながら、ちゃんと二人に返してあげた満と薫、というのも巧い描写でした。
 作画がアレだったり、グッズの販促を本編中でやるなど、残念な点もありました。しかし、それ以上に咲・舞および満・薫の描写の巧さが印象に残る話でした。

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