映画「マックスハート2」

 漫画版であらすじを知った時点では映画に行く気はありませんでした。ところが、いきつけのサイトで読んだ映画感想が非常に印象に残ったので、当初の予定を変更し、11年ぶりに映画館に行きました。
 行った映画館は新宿のピカデリー4というところ。映画を見ない私でも「ピカデリー」という名前は何となく知っています。さぞかし豪勢な映画館かと思っていたのですが、44人収容でスクリーンは幅1.8mで高さ1.1mというミニ映画館でした。
 開始15分くらい前に行くと、数人の行列ができていました。本来の客層である親子連れは一組しかおらず、後は「大きいお友達」の二人連れが3組いました。一組はカップル、一組は標準的男ヲタ・もう一組は外見ではヲタとは思えない普通っぽい青年二人でした。もっとも、その後は、親子連れがぞくぞく来ていましたが・・・。

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マイメロ39話

 話の作り方といい、各キャラの描き方といい、完璧といっていいほどの名作でした。「クリスマスの奇跡で、この世にいない人と会える」というのは、ある意味定番です。それをここまでいい話に仕上げられるのだからすごいものです。
 一度はクロミに「夢野家の奴の願いなど」と断らせておいて、帰ったら故郷の母親からの手紙とマフラーが届いており、それで考えを変える、という作り方が特にうまいと思いました。そうやってクロミの母親からの手紙で「親の愛」の深さを描いた後、琴の願いをかなえる、という話の持っていき方で、いやおうにも視るほうの気持ちを話の中に引き込んでいきます。母親がやってくる場面は、こうなると分かっているにも関わらず、ジンと来るものがありました。
 マイメロとクロミの合体魔法という、ある意味、本作品最大最強の技を持っていくのに適した話の作りだったと言えるでしょう。
 アニメを見ていてここまで心に残ったのは、昨年春にプリキュア第8話を見て以来です。「マイメロ」を見ていてよかった、としみじみ思いました。

Max第43話・ビブリス、先週のウラガノスの二の舞

 話のほうは、部長職を後輩に譲ったなぎさとほのかが、感謝の会を開いてもらえる、という話。なぎさは、以前も先輩とぶつかった新部長のマキの悩みを聞いたりしますが、ほのかのほうは一切問題なく部が運営されているのを喜んで見ているだけ。マキの悩みもさほど深刻なものでなく、おおむね引き継ぎはうまくいっているような感じです。
 一方、洋館ですが、闇の戦士たちは真面目くさって会合していますが、先週覚醒したかと思われる少年は、相変わらず無邪気に遊んでいます。また、ひかりが冷蔵庫の中にドツクゾーンを見たり、少年が窓の外に光の園を見たりと、共鳴も相変わらずです。
 一気にジャアクキングにならないまでも、少しはこれまでと変わるかと思ったのですが、特にそのような事はありませんでした。

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マイメロ38話

 悪夢魔法と現実の境界線が複雑な話でした。冒頭、いきなり隣に黒川監督の家である「ハルノスケの城」が建ちます。そして騒動が終わった後、黒川監督・秘書・ハルノスケ役の「梅平拳」の三人がペダルをこいでその城で街中を疾走する場面で話が終わります。なんか悪夢魔法から覚めたらそこがまた悪夢、という感じです。
 話のほうは、メイド姿+水着という、歌の「視聴者サービス」が主体という感じでした。ちなみに歌のメイドに対し、美紀は水着シーンには加えてもらえたものの、話の大半を怪獣の着ぐるみで過ごさせられました。先週のカバといい、しばらく前の占いといい、最近、彼女はデブキャラに変身させられる話が目立ちます。脇役の宿命みたいなものなのでしょうか。
 結果的に黒川監督は満足し、7話ぶりに黒音符が出ました。これをバクが美味そうに食べる場面を見ると、クロミの努力が報われたのを感じ、ホッとします。「がんばれロボコン」でいつも0点ばかりのロボコンがたまに100点を取ったのを見た時に近い気分です。
 で、恒例の「黒音符の報い」は、悪夢魔法によって製作された黒川の映画の試写会を見ていた柊が出資を取りやめる、というもの。歌の水着姿に一瞬喜んだ柊ですが、直後の父親+菊地のビキニに激怒した模様です。という事は、あの場面がなければ、出資したのでしょうか。珍しく即物的な柊でした。

Max第42話・ウラガノス、マーブルスクリュー返しを開発する

 冒頭、先週のなぎさのプレゼントに藤村がこたえて、なぎさを遊園地デートに誘います。ただし、行ってみたらほのかと木俣もおり、なぎさはちょっと落胆してしまいますが。その後も藤村は、スケートで転びそうなところにすかさずやってきて助けたり、さらにその流れでスケートを教えたりと、果敢になぎさにアタックしています。このあたりの藤村には、「誕生日プレゼントをくれたんだから、よく思ってくれているんだろうけど、果たして、こちらから『好き』と言っていいのだろうか?とりあえず遠まわしに・・・」という感じのためらいみたいなものを感じました。
 一方、ほのかは応援に専念し、ことさらなぎさと藤村を一緒にし、最後は四人乗りの観覧車にあえて二人きりで乗せました。それはいいのですが、木俣が一連の行為を「自分と二人きりになりたいため」と誤解しないかどうかちょっと心配です。あと、今回の木俣がかぶっていた「カンカン帽」がやけに気になりました。最近、あれが流行しているのでしょうか。

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マイメロ37話

 とにかくひたすら真菜が活躍する話。最初にクロミとバクが心の隙につけこもうとした時に、迷う事なく蹴り飛ばした精神的な強さから、彼女らしさが全開です。
 あと、小次郎を学校に持っていく時の風呂敷がさりげなくタイガース柄なのも、細かい配慮がなされています。ちなみに、この風呂敷、風呂敷研究会さんのサイトによると、丹後で作っているようです。
 その後、あえて自ら悪夢魔法にかかるわけですが、クロミの勘違いに怒ったとはいえ、魔法に振り回される事なく、常に自分主体で動くところもまたいいです。最後の「キスシーン」も、「ジョニー」が本当はカエルである、という事を生かして、本来は水と油のはずの「真菜とラブコメ」をうまく描いています。
 ところで、前々からあの「悪夢魔法」は「ドラえもんの便利な道具」に通じるものがあると思っていました。今回、クロミがステープラーを取り出す時の描写を見て、その考えをより強くしました。作り手も同じ事を考えているのでしょうか。

Max第41話・なぎさ、藤村に誕生プレゼントを渡す

 昨年の藤村の誕生日の時は、「恋と友情の板ばさみ」を主題にしていました。しかし今回は、「藤村にプレゼントを渡す」事だけを正面から描いていました。プレゼントを選ぶところから刺繍して、それを渡しに行くまでの過程に、ほとんど余計なものを入れずに描かれています。また、今年に入ってからの「なぎさへの愛情がない描写」も一切ありません。特に、サッカー部のいる市民公園に行く途中に、自転車で坂道を登っている主婦を見かけ、急いでいるにも関わらず手伝うあたり、「本来のなぎさはこういうキャラだったよな」と懐かしさみたいなものまで感じてしまいました。
 ほのかは勿論ですが、ひかりも自然になぎさの応援をします。敵の襲撃でボロボロになった包装を二人してなおすところや、無事渡せた後のハイタッチなどがこれまた上手く描かれていました。こういうのを見ると、ひかりも一年近い生活ですっかりなじんだな、という感じです。また、刺繍をしている時の部屋でのミップルとの会話も、これまでありがちだった変な毒がなくて気分よく聞けました。
 また、作画の質もかなり高く、作り手が力を入れた話だというのがそこからも伝わってきました。できるならば、こういう自然ないい話をもっと作って欲しかったものでした。

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マイメロ36話

 柊というキャラの内面を巧く描いています。あの「寒々しい荒地」を見た時、第2話でクロミに「夢などない」と言ったのは冷徹に事実を言ったまで、という事が分かりました。「あしたのジョー」で、少年院に入る直前の矢吹丈と話した医師だか保護司だかが、「彼の心は乾ききった砂漠で草一本生えていない」と評していましたが、柊にもそれは当てはまるのでしょう。
 その荒野にいきなり少年時の柊が登場。で、何をするかと思ったら、いきなりクロミたちをゴミ袋に入れて捨てようとします。まだ全話を見てでいないので、柊の全貌はつかみきれていないのですが、この逸話を見る限り、とにかく自分にとって必要でないと思ったら、迷わず処分、という性格が基本にあるように思えます。
 その後、柊の「夢のゴミ捨て場」が発見され、そこにあるひときわ大きな袋を空けたら、全宇宙が出てきて、それがバクの能力を超えてしまい、現実世界と一体化し、地球滅亡の危機になります。そこでいろいろなドタバタが繰り広げられますが、そのドタバタ自体よりも、「柊がどのような『夢』を捨てたのか」という事のほうが興味がありました。やはり、宇宙征服だったのでしょうか。
 一通りのドタバタを夢として見たらしい柊が、朝食の時に執事に尋ねられて「ちょっと面白かった」と感想を述べた、という締めもなかなかでした。
 とにかく、この柊というキャラには、色々な意味で非常に興味があります。はやく彼の全ての逸話を見てみたいものです。

Max第40話・柴田くん、高田くんに勝てず

 話自体は、「亮太がバドミントンチームの選考会を兼ねた試合に出場→強敵に当たった事や、選考会を意識しすぎて緊張し、本来の動きができない→なぎさの助言で動きを取り戻す→試合には負けたが、内容を評価されめでたく合格」となります。
 こう書くと、オーソドックスながらいい話、のように思えるのですが、それを台無しにしたのは、毎度おなじみの「作り手のなぎさへの愛情のなさ」でした。
 親の代わりになぎさが応援に行くことに照れもあって嫌がり、亮太はなぎさを起こさず、一人で行きます。会場入口で追いついたなぎさは、ほのかと話している亮太相手に、半ば本気で怒ります。さらに、試合が始まると、大声かつアクションまでつけて、ほのかやひかりも引くほどの過剰な応援を延々と行います。亮太は真っ赤になって、周囲も呆れる中、一人騒ぎ続けます。
 実際、ラクロスの試合で応援される立場でもあり、文化祭では舞台の上から家族を見つけて緊張した経験もあるなぎさが、逆の立場になった時、そのような行動を取るなどありえないと思うのですが・・・。とにかく、なぎさに「ドジ」をやらせないと気がすまない、という製作姿勢が、話全体の調和まで乱してしまった、と言えるでしょう。

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なかよし2006年1月号

 「プリキュア」は雪だるま作成話。アカネの風邪に対し、「雪だるまのおだんごパワーで風邪が治る」というなぎさに対し、突っ込みきれないほのかが珍しいです。薀蓄も「日本と西洋の雪だるまの差」くらいでしたし、今回のほのかは本調子ではなかったのでしょうか。その代わりというわけでもないのですが、冒頭の雪を見て喜ぶほのかの描写は非常にいいです。漫画だといろいろな私服を見れるのがいいですね。もちろん、それを上手く描く上北さんのセンスがいい、というのもあるのですが。
 その後もなぎさのギャグは続き、巨大タコヤキ型雪だるまを完成させて、「アマテラス・オオカミ女」と大声でアカネを呼びます。とっさに、「天岩戸」を思いつくあたり、なかなかの知識と教養です。間違い方にも味があります。それにしても、あのタコヤキ雪だるまの「ソース」の部分はどうやって作ったのでしょうか。
 相変わらず、ホッとさせられる話でした。

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