柊というキャラの内面を巧く描いています。あの「寒々しい荒地」を見た時、第2話でクロミに「夢などない」と言ったのは冷徹に事実を言ったまで、という事が分かりました。「あしたのジョー」で、少年院に入る直前の矢吹丈と話した医師だか保護司だかが、「彼の心は乾ききった砂漠で草一本生えていない」と評していましたが、柊にもそれは当てはまるのでしょう。
その荒野にいきなり少年時の柊が登場。で、何をするかと思ったら、いきなりクロミたちをゴミ袋に入れて捨てようとします。まだ全話を見てでいないので、柊の全貌はつかみきれていないのですが、この逸話を見る限り、とにかく自分にとって必要でないと思ったら、迷わず処分、という性格が基本にあるように思えます。
その後、柊の「夢のゴミ捨て場」が発見され、そこにあるひときわ大きな袋を空けたら、全宇宙が出てきて、それがバクの能力を超えてしまい、現実世界と一体化し、地球滅亡の危機になります。そこでいろいろなドタバタが繰り広げられますが、そのドタバタ自体よりも、「柊がどのような『夢』を捨てたのか」という事のほうが興味がありました。やはり、宇宙征服だったのでしょうか。
一通りのドタバタを夢として見たらしい柊が、朝食の時に執事に尋ねられて「ちょっと面白かった」と感想を述べた、という締めもなかなかでした。
とにかく、この柊というキャラには、色々な意味で非常に興味があります。はやく彼の全ての逸話を見てみたいものです。