話自体は、「亮太がバドミントンチームの選考会を兼ねた試合に出場→強敵に当たった事や、選考会を意識しすぎて緊張し、本来の動きができない→なぎさの助言で動きを取り戻す→試合には負けたが、内容を評価されめでたく合格」となります。
こう書くと、オーソドックスながらいい話、のように思えるのですが、それを台無しにしたのは、毎度おなじみの「作り手のなぎさへの愛情のなさ」でした。
親の代わりになぎさが応援に行くことに照れもあって嫌がり、亮太はなぎさを起こさず、一人で行きます。会場入口で追いついたなぎさは、ほのかと話している亮太相手に、半ば本気で怒ります。さらに、試合が始まると、大声かつアクションまでつけて、ほのかやひかりも引くほどの過剰な応援を延々と行います。亮太は真っ赤になって、周囲も呆れる中、一人騒ぎ続けます。
実際、ラクロスの試合で応援される立場でもあり、文化祭では舞台の上から家族を見つけて緊張した経験もあるなぎさが、逆の立場になった時、そのような行動を取るなどありえないと思うのですが・・・。とにかく、なぎさに「ドジ」をやらせないと気がすまない、という製作姿勢が、話全体の調和まで乱してしまった、と言えるでしょう。
その後、最初にも書いたように、なぎさの助言で亮太の緊張が解けて本来の動きを取り戻すのですが、これだと、元々緊張させたのがなぎさになってしまうので、「マッチポンプ」です。あと、助言の内容は正しいとは思うのですが、二週連続で「スポーツを始めた原点に戻って楽しもう」となるのは、ちょっとどうかと思いました。
一方、洋館では、京都の一件以来、少年の変化を心配するビブリスが、執事ザケンナーに変化の有無を問いただしたりした後に出陣。先週に続き、試合会場から誰もいなくなり、戦いが始まります。
そして、少年への心配が強かったのか、普段以上の力を発揮。建材を崩してなぎさとほのかを動けなくして、ひかりに「シャイニールミナス!」と叫んで迫ります。その勢いにおそれおののくひかりに、なぜか少年の映像が重なり、それと同時にビブリスの動きが止まります。「すわ少年が何らかの力を発揮したのか」と一瞬思ったのですが、実は急遽出現したバルデスがビブリスを制止したのでした。
意外な事に驚くビブリスに対し、バルデスは「今はルミナスを倒してはいけない」みたいな事をいい、力ずくで連れて行きます。やっと復活したなぎさとほのかが、必殺技を出そうとポーズを取りましたが、その時は既に二人とも去っており、拍子抜けになってしまいました。
余談ですが、この時、バルデスのあおりが出るのですが、鼻の穴が顔同様かなり細長く、ちょっと笑いました。
さて、バドミントンのほうですが、亮太は会場で知り合った「柴田くん」と組むのですが、相手ペアには地区準優勝の「高田くん」がいました。結局、なぎさの助言で調子を取り戻して追い上げますが、結局敗戦。しかし、その試合内容を評価され、監督に入団を認められました。
ところで、この苗字ですが、偶然かもしれませんが、某プロ野球球団の大昔の栄光であるV9を達成した時の外野手と同じです。その後、「高田くん」はファイターズのGMに出世。一方の「柴田くん」は「壊れた信号機」の異名を持つコーチとして悪名をはせてしまいました。その事もあって「高田くんが勝つのも仕方ないか」、などと思ってしまいました。
美墨家の場面や試合の描写であからさまな使いまわしがあり、作画も荒れ気味だったりと、絵・内容とも残念な点が多々あった話でした。