第36話・白金と赤坂の過去

 前半は、ネコ化ネタのドタバタもの。後半は白金・赤坂の回想を軸にしたシリアス(?)もの、という変わった構成の話です。
 久々にネコ化しまくり、戻るためにメス犬にキスしようとしたら、その旦那に襲われるいちご、その危機をまた謎のネコ「アルト」に助けられましたが、その直後、その「アルト」の正体が白金である事が判明します。
 なぜ白金がネコに、というところで、回想になります。それによると、白金は日本人の考古学者と金髪碧眼のアメリカ人女性の間に生まれてアメリカ在住。邸宅兼研究所では父の助手兼紅茶淹れ係の赤坂が勤務しています。このあたり、漫画でもほぼ同じ回想があるのですが、微妙なところで相違点があり、興味深いです。

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第35話・神の作監、邪神の脚本

 通算4回目の石野聡さんの作監作品です。というわけで、絵は素晴らしいのですが、それと180度反対の方向の「物凄い」脚本も、別の意味で忘れられません。石野さんも原画集(完売・古同人誌屋でたまに見かけます)で、「この脚本にOKが出たのかいまだに疑問」と書かれています。
 今回の話は「ももか」という、ざくろさんにあこがれ、両親が仕事で忙しいために常に孤独、という設定の幼女がゲストキャラが出てきます。したがって、ほぼ全編彼女が出続けるのですが、その出し方が凄すぎます。まず冒頭で「ももかのキッズハウスがカフェミュウミュウにケーキの出前を頼んだ」という設定で、いちごが彼女と出会います。次に、ざくろさんが仕事の打ち合わせにレストランに行くと、偶然すぐそこのテーブルで、一人で座っている彼女を見かけるのです。そしてさらに、ミュウアクア探索のために、五人が公園に行くと、さらに偶然な事にそこで彼女が遠足をしているのです。「ご都合主義」という言葉で語るのも憚られるほどの展開。某映画監督風に言えば、「この脚本は狂気に近い才能を持った天才に違いない!」とでもなるのでしょう。
 これだけでも十分すごいのですが、さらに不可解なのは、この「ももか」をざくろさんに結びつける場面。一人で寂しくしている彼女を見たざくろさんは、幼い頃の自分を思い出します。同じように、一人で食事をする幼少時のざくろさん・・・。それはいいのですが、ではなぜ彼女が一人で寂しく食事をしていたのか、という説明は一切ありません。視聴者は各自でざくろさんが孤独だった理由を推測しなければならないのです。ちなみに、この謎は、放映終了までついぞ明かされる事はありませんでした。

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第34話・れたすとみんとの退化?

 なんか、スタッフの誰かの個人的な不愉快な体験を作品化したような話です。いきなり人形作りが特技となったれたすが、プロに声をかけられ、一緒に作品を作ったところ、その人がれたすの作品を自分名義で発表してしまいます。他の4人は怒りましたが、れたすは彼女を許す、という流れでした。
 一見、れたすの優しさを描いたようです。しかし、あれだとれたすは「どんな事をされても従うだけ」という、初登場時のいじめを受けていた頃に戻ってしまったようになってしまいます。ちなみにこの話のみんとは、「世間知らずで傍若無人に振舞うお嬢様」として描かれています。そのような事は2話前で自己否定したはずなのですが。
 「れたす話」なので、戦闘でもれたすを目立たせる必要があります。その「ノルマ」を果たすために取られたのは、「蜘蛛のキメラアニマに拘束される五人。しかし、指さえ動けば発射できると言うレタスラッシュの特性により、拘束から解けた」というものでした。これまた、人形作り同様、今回限りの行き当たりばったりの設定です。
 とりあえず、れたすの父親は教師で、また、弟を含めた四人家族が全員眼鏡をかけている、という事がわかった以外は、特に得るもののない話でした。

第33話・歩鈴の婚約者

 歩鈴の父・黄大人の弟子である「月餅」が来襲してくる話です。この月餅、いきなり出てきて、素手でキメラアニマを倒すという、驚異的な能力を見せます。さらに、歩鈴との「黄猿寺拳法」の勝負にも勝ち、歩鈴の婚約者宣言をします。なんでも、歩鈴の父に「歩鈴に勝てば婚約して、将来『黄猿寺拳法』を継承せよ、と命を受けた、との事でした。
 この月餅というキャラ、素手でキメラアニマを倒す能力に加え、容姿端麗で性格も実直です。しかも、カフェミュウミュウで芸を披露したあと、歩鈴に対し、「将来は二人で大道芸人に」みたいな事を言うなど、ソツがありません。また、歩鈴の家に行って弟妹の面倒を見たりするのですが、これも歩鈴の気を惹こうというよりは、単に「師匠の家事の手伝いをする」という感じで、嫌味がありません。さしずめ、蒼の騎士と青山を足してダークな部分を引いた、といった感じのキャラです。

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第32話・みんと対昔のみんと

 ここから4話連続で、ミュウミュウの一人とゲストキャラの絡み、というのが続きます。第1弾はみんとの話。藍沢家主宰のガーデンティーパーティーにおいて、みんとをライバル視するお金持ちのお嬢様・「西園寺かんな」が出てきます。
 バカお嬢様ぶりをを振りまきつつ、みんとに勝負を挑むかんなに対し、みんとは完全に無視。そして、ざくろさんと二人になった時に、「彼女を見ると、昔の自分を見ているようだ」と心中を吐露します。確かに、かんなの世間知らずかつ傍若無人なふるまいは、かつて初対面のざくろさんに対して、「お姉さま、貴女は選ばれた戦士です。一緒に地球を救いましょう」みたいな事を言っていたみんとを彷彿させます。
 その後、かんなの相手をしているうちに、キッシュが出現してキメラアニマが襲撃し、それをミュウミュウに変身して迎え撃つ、といういつもの展開になります。そして、強力なキメラアニマに苦戦をするのですが、そこで出てきたのが蒼の騎士でした。いちごを助けた後、なぜか知っているキメラアニマの弱点を教えて去っていきます。その指示通りにみんとといちごのコンビネーションが決まり、見事キメラアニマを倒すのですが、この話では、「ピンチを救う」役どころは、みんとが演じなければならなかったような気がします。最初に見た時、「いちごがピンチだけど、ここでみんとが助けるんだろうな」と期待していたら蒼の騎士が出てきて助けてしまい、非常に萎えたものでした。
 「最初の頃のみんと」みたいなキャラを出して、みんとが成長した事を描く、というのは面白い試みかとは思いました。ただ、2話後の34話では、みんとの「世間知らずなお嬢様ぶり」をしつこく描いていたりもします。そのあたり、もう少し全体の構成がしっかりしていないな、と改めて思わされます。

第31話・いちごの父の変わった性癖?

 桃宮家の家庭内喧嘩の話です。青山との恋愛を積極的に応援している母親・さくらに対し、父親・慎太郎は猛反対。反対するのはいいのですが、一芝居うって娘に誘導尋問をしたり、部屋の中を漁ったりし、挙句の果てはスクーターで娘を追いかけるのですから、ちょっと尋常ではありません。
 そして、挙句の果てには青山に決闘を申し込む始末。それはいいのですが、種目は青山の得意とする剣道です。本格的に剣道をやり、しかも校内のエースである中学生に対し、いくら建設業に従事する大人とはいえ、素人が適うはずはないと思うのですが。
 実は、かつて中学生時代、彼もさくらの父親(いちごの祖父)と同様の決闘をしています。しかし、その時の種目も剣道でした。当然、彼はど素人、一方、さくらの父親はおそらくは剣道をやっているのでしょうから、当然ながらこれまた惨敗しています。本格的にやっている人間相手には勝てない事を身をもって知っている彼が、立場こそ違えど、なぜ約20年前の失敗を繰り返すのでしょうか。その娘へのストーカーまがいの行為と同様、理解に苦しみます。
 そして、実際、青山との決闘では面白いように一本を取られまくります。しかし、打たれても打たれても立ち上がり、最後は面を外してしまいました。正気の沙汰ではありません。

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第30話・占い少女の驚異的な直感

 先週に引き続き、ゲストキャラの恋愛をいちごが手伝う、という話です。
 放課後、一緒に帰ろうとしたら、青山に「急いでいるから」と断られたいちごが、不安になって、校内で評判の「占い少女」に見てもらう、というところから始まります。
 その少女は、最初、水晶玉を見て「相手の男は最悪、すぐ別れたほうがいい」とアドバイスし、いちごを怒らせます。あっさりとディープブルーの本性を見抜いたのですから、驚異的な能力と言わざるをえません。いちごもこの勧めに従って白金にでも走っていれば、いろいろな意味で「ミュウミュウ」の運命も変わっていた事が想像されるだけに、非常に惜しまれます。
 しかしながら、青山をけなされた事に怒ったいちごを見た彼女は、「それだけ好きなんだから、その気持ちを大切にしなよ」と平凡なアドバイス。どうやら最初の「占い」はでまかせだったようです。それでいちごも自信を取り戻してしまいました。

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第29話・アサノくんの純愛

 前回の変身に続き、今度は猫語の会話ができるようになってしまったいちごが、偶然であった猫の「アサノくん」の恋を手伝う話です。
 「アサノくん」が金持ちの家に飼われているライラックポイントのシャムネコ「ジャクリーヌ」に一目ぼれし、彼女もその好意に応えるのですが、飼主の奥さんが亡くなる際にジャクリーヌに「旦那をよろしく」と言われた約束があるので、飼主の元を離れる事はしません。
 一度は「アサノくん」もあきらめかけますが、結局、いちごたちの手助けや、キメラアニマの乱入などがあり、飼主の目の前で「ジャクリーヌ」を体を張って守ります。それを見た飼主は二人とも飼う事を決意し、ハッピーエンド、という筋立てです。

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第28話・EDの謎のキャラの正体が・・・

 さて、前話の最後でいちごが黒ネコに変身してしまいました。パニックになってしまい、子供にいじられたりしながら町を彷徨うネコいちごに、「かわい子ちゃん」と、紳士風の男の声がかかります。
 その言葉に喜んで振り向くと、そこには、デブでマザコンのフランソワというオスネコが。演じるは赤坂役の緑川光さん。その熱演は大いに笑えます。
 その追撃を振り切ったいちごは、なぜか青山の家の前に。青山に拾われて、同じベッドで寝る事になってしまいます。青山が寝静まった頃、偶然、青山の飼犬とキス(?)するとなぜかいちごは人間の姿に戻りました。そして、もう一度犬とキス(?)したところ、再びネコの姿になってしまいます。

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第27話・さえない「告白」とパイのギャグ

 東京タワーでの戦いのために青山との待ち合わせに4時間近く遅れたいちごは、雨の中、駅まで走ります。しかし、駅には青山はいませんでした。まわりを見回しますが、やはりいません。それにショックを受けたいちごは、雨の中、地面に座り込みます。そして、ひとしきり悲しんだ後、あきらめて帰ろうとした時、青山が現れました。
 雨が降っているのですから、駅前広場にいないのは分かります。しかし、待っているなら、常に広場を見ているはず。にもかかわらず、いちごがひとしきり落胆のアクションをした後に出てくる、というのはどういう事なのでしょうか。さりげないようで興味深い、青山の「間」です。
 そして、嫌われたと思い、詫びて去ろうとするいちごを、青山はいきなり抱きしめ、「好きだ」と言います。驚きと喜びで耳と尻尾が出るいちご。物陰に隠れますが、このままでは誤解されると思い、ハンカチを頭に乗せてネコミミを隠して(?)青山に向かい、自分も好きな旨を伝えます。

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