第29話・アサノくんの純愛

 前回の変身に続き、今度は猫語の会話ができるようになってしまったいちごが、偶然であった猫の「アサノくん」の恋を手伝う話です。
 「アサノくん」が金持ちの家に飼われているライラックポイントのシャムネコ「ジャクリーヌ」に一目ぼれし、彼女もその好意に応えるのですが、飼主の奥さんが亡くなる際にジャクリーヌに「旦那をよろしく」と言われた約束があるので、飼主の元を離れる事はしません。
 一度は「アサノくん」もあきらめかけますが、結局、いちごたちの手助けや、キメラアニマの乱入などがあり、飼主の目の前で「ジャクリーヌ」を体を張って守ります。それを見た飼主は二人とも飼う事を決意し、ハッピーエンド、という筋立てです。

 この「アサノくん」、恋人を追いかけるほどの熱意はあるのですが、粘着性がありません。また、「ジャクリーヌ」のほうも、飼主の奥さんの遺言を守りつづける、という「恋愛至上主義」みたいな感覚がありません。このあたり、下手な人間より、よっぽど爽やかです。特に、ミュウミュウには「悪い例」のカップルが出てくるので、より一層好感が持てるのかもしれません。
 ところで、一度は遺言のこともあってあきらめようとする「アサノくん」に対し、なぜかれたすが、「自分の気持ちに嘘をついてあきらめるのですか?」と言うのも興味深いところです。なぜそれをれたすに言わせたのでしょうか。まあ、あまり深い意図はないのかもしれませんが。
 ところで、この「アサノくん」ですが、「どうせ自分は平凡なブチネコだから、ジャクリーヌとは釣りあわない」と自らを卑下する場面があります。しかし、その「アサノくん」の体毛は白を基調に黒と茶色のブチが入ったもの。つまり、3万分の1の確率でしか誕生しない、オスの三毛猫なわけです。。並みのシャムネコなんかより、よっぽど非凡だと思うのですが・・・

 

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