第49話・第二部完

 プリキュアを追って「虹の園」に来たジャアクキングとの「最終決戦」です。とはいえ、半年ほど前にも戦っているので、あまり盛り上がりはありませんですが。違いといえば、前回はクイーンの力が加わったのに対し、今度はポルンの力が加わった事くらいでしょうか。
 一発目のレインボーストームは受け止められますが、ポルンが光の園に瞬間移動してクイーンから助言を受け、それが潜在能力を引き出し、それを受けた二発目のレインボーストームで勝利します。まあ、ジャアクキングを倒したのも2回目ですし、「前回と違い、『種』も残さず倒した」という描写もありません。したがって復活してもおかしくはないわけで、達成感みたいなのもあまりありませんでした。
 その後、唐突にメップルとミップルが長い眠りにつく、みたいな「お別れシーン」もありましたが、10分もたたないうちに次回予告で出てきますから、あまり意味はありません。だいたい、「お別れ」は半年前にもやっています。

 ところで、戦いの最中にジャアクキングに「お前らも、プリキュアにならなければ、こんな苦労はせずにすんだのに」と言われたなぎさが、「私はプリキュアになった事を感謝している。なぜならこの手であなたを倒せるから」などと、2週前と180度違う発言をします。そんなにジャアクキングと戦うのは楽しいのでしょうか。これが「ほのかと親友になれたから」ならまだ分からなくもないのですが。
 47話からの一連の「最終決戦」全体に言えることですが、話の内容が薄い上に、構成に難を感じる事が多々ありました。あと、今回の絵は、胸元とか膝上とかを無意味に強調するような描写が目立つなど、私的には苦手な表現が多々ありました。特に「お別れ」の場面の絵などはかなりアレでした。
 話のほうは、なぜか普通に「虹の園」にいるキリヤが何かを決意して姿を消し、メポミポとの「涙の別れ」があり、卒業式でほのかが送辞を読み、帰り道にキリヤそっくりの幼い少年を見かけ、光の園とホーピッシュに収まった7つの石が出てきて「終わり」となりました。来週から「マックスハート」が始まる事もあり、「最終回」というよりは「第二部-洋館三人組編・完」といった感じでした。

 今月に入ってからの4話は、ほとんど戦い続き。ほとんど二人は変身し通しで、「なぎさ」「ほのか」としての言動や心の動きの表現はほとんどありませんでした。もちろん、アニメ「プリキュア」において、戦いというのは重要な要素ではありました。とはいえ、あまりにもその時間が長すぎます。ドツクゾーンへの召還からジャアクキングを倒すまでは、1話半以内まとめるべきだったでしょう。
 どうも、プリキュアにおける「戦い」を製作側が過大に意識しすぎてしまったような感じです。確かに、基本概念の一つに「肉体を駆使して戦う、ヒロインではなく、『女性だけれどヒーロー』」というのはありました。しかし、それはあくまでも毎週の後半の5~10分の部分のみを占める要素でしかないはずです。それを全面に押し出したため、本来のプリキュアの良さであったものがほとんど描かれませんでした。なぎさやほのかに対する描写すら押しのけてまで「戦い」を描く意味がどこにあるのか、全くもって不明です。まあ、製作するぶんには、こちらのほうが楽なのでしょうが。いくら続きがあるとはいえ、かなり画竜点睛を欠く「最終回」だった、と言わざるをえません。

 というわけで、この1ヶ月は「なぎさの年賀状」を最後にあまり楽しめませんでした。とはいえ、この一年をふりかえってみると、毎週日曜の朝のこのひとときは、本当に楽しい時間だったと言えるでしょう。いろいろ精神的に疲れていたとき、プリキュアを見て「ネガティブなんて吹っ飛」んだ事は何度もありました。来週からの「マックスハート」でもぜひ、楽しませていただきたいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です