第31話・いちごの父の変わった性癖?

 桃宮家の家庭内喧嘩の話です。青山との恋愛を積極的に応援している母親・さくらに対し、父親・慎太郎は猛反対。反対するのはいいのですが、一芝居うって娘に誘導尋問をしたり、部屋の中を漁ったりし、挙句の果てはスクーターで娘を追いかけるのですから、ちょっと尋常ではありません。
 そして、挙句の果てには青山に決闘を申し込む始末。それはいいのですが、種目は青山の得意とする剣道です。本格的に剣道をやり、しかも校内のエースである中学生に対し、いくら建設業に従事する大人とはいえ、素人が適うはずはないと思うのですが。
 実は、かつて中学生時代、彼もさくらの父親(いちごの祖父)と同様の決闘をしています。しかし、その時の種目も剣道でした。当然、彼はど素人、一方、さくらの父親はおそらくは剣道をやっているのでしょうから、当然ながらこれまた惨敗しています。本格的にやっている人間相手には勝てない事を身をもって知っている彼が、立場こそ違えど、なぜ約20年前の失敗を繰り返すのでしょうか。その娘へのストーカーまがいの行為と同様、理解に苦しみます。
 そして、実際、青山との決闘では面白いように一本を取られまくります。しかし、打たれても打たれても立ち上がり、最後は面を外してしまいました。正気の沙汰ではありません。

 もしかしたら慎太郎は、中学時代の体験のせいで、竹刀で打たれるのが好きになってしまったのかもしれません。実際、以前読んだ随筆にあった「被虐趣味の客を相手にする特殊な風俗店従業員の体験談」を取材した話によると、「わざわざ空手着を用意して、『道場破りをするが、返り討ちにあった上に、縛られたりムチ打たれたりする』というシチュエーションによるサービスを所望した客」というのも実在するらしいです。もし慎太郎がその客と同類ならば、相手の得意とする剣道で挑むのも、途中でわざわざ面を外すのも納得できます。
 まあ、話のほうは、最後にいちごが乱入し、その姿を見て約20年前に自分をかばったさくらの姿を思い出し、慎太郎は矛を納めます。そして、渋々ながら、親公認の交際となった、というオチでした。
 とりあえず、上記のような曲解でもしない限り、慎太郎の言動が理解不能すぎて非常に疲れる話でした。せっかく、家庭ものをやるのなら、もっと話の作りようがあると思うのですが・・・。
 なお、この話、「エイリアン」もキメラアニマも一切出てきません。そこで、「1話につき変身1回」のノルマをこなすため、「決闘の場所を探すため」という名目でいちごは変身します。直後に「変身したからわかるわけでもないし」と自己突っ込みし、周囲の好奇の目にさらされながら、町内を走っていました。「ノルマ」を逆手にとったネタで、なかなか笑えました。

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