柊というキャラの内面を巧く描いています。あの「寒々しい荒地」を見た時、第2話でクロミに「夢などない」と言ったのは冷徹に事実を言ったまで、という事が分かりました。「あしたのジョー」で、少年院に入る直前の矢吹丈と話した医師だか保護司だかが、「彼の心は乾ききった砂漠で草一本生えていない」と評していましたが、柊にもそれは当てはまるのでしょう。
その荒野にいきなり少年時の柊が登場。で、何をするかと思ったら、いきなりクロミたちをゴミ袋に入れて捨てようとします。まだ全話を見てでいないので、柊の全貌はつかみきれていないのですが、この逸話を見る限り、とにかく自分にとって必要でないと思ったら、迷わず処分、という性格が基本にあるように思えます。
その後、柊の「夢のゴミ捨て場」が発見され、そこにあるひときわ大きな袋を空けたら、全宇宙が出てきて、それがバクの能力を超えてしまい、現実世界と一体化し、地球滅亡の危機になります。そこでいろいろなドタバタが繰り広げられますが、そのドタバタ自体よりも、「柊がどのような『夢』を捨てたのか」という事のほうが興味がありました。やはり、宇宙征服だったのでしょうか。
一通りのドタバタを夢として見たらしい柊が、朝食の時に執事に尋ねられて「ちょっと面白かった」と感想を述べた、という締めもなかなかでした。
とにかく、この柊というキャラには、色々な意味で非常に興味があります。はやく彼の全ての逸話を見てみたいものです。
月: 2005年12月
Max第40話・柴田くん、高田くんに勝てず
話自体は、「亮太がバドミントンチームの選考会を兼ねた試合に出場→強敵に当たった事や、選考会を意識しすぎて緊張し、本来の動きができない→なぎさの助言で動きを取り戻す→試合には負けたが、内容を評価されめでたく合格」となります。
こう書くと、オーソドックスながらいい話、のように思えるのですが、それを台無しにしたのは、毎度おなじみの「作り手のなぎさへの愛情のなさ」でした。
親の代わりになぎさが応援に行くことに照れもあって嫌がり、亮太はなぎさを起こさず、一人で行きます。会場入口で追いついたなぎさは、ほのかと話している亮太相手に、半ば本気で怒ります。さらに、試合が始まると、大声かつアクションまでつけて、ほのかやひかりも引くほどの過剰な応援を延々と行います。亮太は真っ赤になって、周囲も呆れる中、一人騒ぎ続けます。
実際、ラクロスの試合で応援される立場でもあり、文化祭では舞台の上から家族を見つけて緊張した経験もあるなぎさが、逆の立場になった時、そのような行動を取るなどありえないと思うのですが・・・。とにかく、なぎさに「ドジ」をやらせないと気がすまない、という製作姿勢が、話全体の調和まで乱してしまった、と言えるでしょう。
なかよし2006年1月号
「プリキュア」は雪だるま作成話。アカネの風邪に対し、「雪だるまのおだんごパワーで風邪が治る」というなぎさに対し、突っ込みきれないほのかが珍しいです。薀蓄も「日本と西洋の雪だるまの差」くらいでしたし、今回のほのかは本調子ではなかったのでしょうか。その代わりというわけでもないのですが、冒頭の雪を見て喜ぶほのかの描写は非常にいいです。漫画だといろいろな私服を見れるのがいいですね。もちろん、それを上手く描く上北さんのセンスがいい、というのもあるのですが。
その後もなぎさのギャグは続き、巨大タコヤキ型雪だるまを完成させて、「アマテラス・オオカミ女」と大声でアカネを呼びます。とっさに、「天岩戸」を思いつくあたり、なかなかの知識と教養です。間違い方にも味があります。それにしても、あのタコヤキ雪だるまの「ソース」の部分はどうやって作ったのでしょうか。
相変わらず、ホッとさせられる話でした。
映画「マックスハート2」の漫画版
最も印象に残ったのは、「湯上りの莉奈の髪型」でした。そこでの会話の重要性もあるのでしょうが、なんか普段の莉奈と違った一面みたいなものを感じました。
以下は思いつくままに感想を羅列します。
- 冒頭で出てきた「ひなた」が「鳳凰の雛」と聞いた時、「GU-GUガンモ」みたいだな、と思ったら、本当に最後に「羽化」していました。
- なぎさとほのかの喧嘩については、ちょっと「第8話」を退歩させたような感じがしました。あと、敵の二人が最後に仲間割れする事により、「こちらは真の友情だけど、向こうは・・・」というのはどうかと、それならもっと冒頭から伏線を張っておいたほうがよかったように思いました。
- 「心を凍てつかされる」といった部分は、基本的に洗脳ネタが嫌いな事もあり、読んでいて辛いものがありました。
- 「スーパープリキュア」は「スーパーサイヤ人」というよりは「神聖衣」を思い出しました。
どうも私には「プリキュアの長編」というのは合わないようです。まあ、30分アニメよりもショートコミックのほうが好きなわけですから、当然といえば当然なのですが・・・。