冒頭が、荒れ果てた「空の泉」にいる満と薫の回想から始まります。その荒廃ぶりに寂しさを感じつつも、自らの宿命と割り切りますが、その表情はかなり寂しそうです。
そして本編に入り、前回からの引きで戦いから入ります。咲・舞を大切に思う心を無理矢理押さえ込んで二人を倒そうとする満と薫が、闇の力を二人にぶつけます。それを何とか二人がかりで耐える舞と咲ですが、このあたりの咲の表情がちょっと緩めに描かれているように感じました。このあたり、「満と薫とは本気になって戦えない」という心境なのかな、などと思いました。
そして、その闇の力を受けた事により、咲と舞は、かつてドロドロンに糸に捕らわれた時にそれを断った謎の力が、満と薫であることに気づきます。その事を喜び、二人に「ありがとう」と言う咲。あの話の後の瓢箪岩での会話「あの二人は、糸を切ったのが私たちだと知ったら『ありがとう』と言うのかしら」に対する回答になっているわけです。このあたりの話の作り方もかなりしっかりしています。
カテゴリー: ふたりはプリキュア スプラッシュスター
SS第22話
満と薫の複雑かつ細かい心境と表情が非常にうまく描けていた作品でした。挙げだすとキリがないのですが、特に薫が自然に「咲」と呼ぶところと、咲と舞への友情に気づき、それを言おうとする薫を「お願いだから」と言ってさえぎる満の表情は特に印象に残っています。
ついに正体を明かして咲と舞と正面切って挑む満と薫。初登場の時の冷たさから、咲の明るさに巻き込まれるような感じで、少しずつ接点がでてきました。そしてパンパカPANの手伝い話ではっきりと変化が生じます。また、冒頭や終わりの場面で二人で瓢箪岩の上に乗っての会話などからもその心理の動きが描かれていました。
それらの一連の話がすべて生かされてここまで来ているわけです。二人が初登場した時、「無印のキリヤ話で描けなかった事ができれば」と期待しましたが、まさしく期待以上の展開でした。
とにかく、満と薫の一挙一動がすべてにおいて上手く描かれていました。特に「ダークフォールの戦士」と「咲と舞の友達」という二つの立場の葛藤の描写は秀逸でした。
次回の「決着編」でどうなるか分かりませんが、ぜひとも満と薫には幸せになってほしいものです。
本当はもっと詳しく書きたいのですが、諸事情により、今はこれくらいしか書けません。時間が取れれば、今週中に追記したいと思っています。
SS第21話
ついに満と薫が戦いに参加。ただ、これまでの刺客のように、1~2ヶ月戦い続ける、というわけではなく、次回で早くも山場をむかえる感じです。個人的には、1ヶ月くらい「学校生活をともに過ごしつつ、正体を隠して戦う」をやってほしかったので、ちょっと残念です。
さて冒頭は、アクダイカーンから「討伐指令」を受ける満と薫から始まりますが、舞・咲・みのりの笑顔が薫の脳裏には浮かびます。みのりだけかと思っていたので、この順番はちょっと意外でした。また、このあたり、必要最小限の言葉で、戦いへの意欲と彼女たちへの感情を表現する薫の無口ぶりがいいです。
そして早速、翌朝の学校で咲と舞の所にズンズンと歩み寄るものの、「天体観測」のチラシの気勢をそがれます。そして結局、咲の家に行くわけですが、これまた健太の「寒いギャグ」に対し、「ギャグ」も「寒さ」も意味が分からずに調子が狂った感じです。
ところで、この健太のギャグに対し、仁美が酷評するのと対照的に優子は拍手するなど絶賛。他にも頬を赤らめたりと、健太とのフラグが立ったような感じです。咲との三角関係みたいなのは作品にあわないので、ぜひとも無難にくっついてほしいものです。
SS第20話
ドロドロン退場話。それにしても、最後まで満と薫の陰に隠れてしまったキャラでした。とりあえず、あの「泥を吸収して強大化し、さらにウザイナーと合体したら巨大化に耐えきれなかった」というのは「北斗の拳」のアミバを彷彿させられました。その後、「自分では脱出したつもりで襲撃するも、実は既に肉体は滅びていた」というオチも北斗神拳の被害者に通じるものがありました。
いずれにせよ、今回の主キャラはドロドロンではなく薫とみのりでした。咲・舞と写生に行く最中に満と薫に会ったみのりは、大喜びで「薫お姉さん」のところに駆け寄ります。最初は懸命に話すみのりに「よくしゃべるのね」と普段通りの突っ込みを入れてましたが、それを平然と「だって嬉しいんだもん」と返されると、完全にみのりに情が移ります。
SS第19話
先週の件でプリキュア幇助疑惑をゴーヤーンとドロドロンに持たれた満と薫が初めて対プリキュア作戦を実行しました。人間の心理に興味を持つ二人らしく、咲と舞の大切なものを隠した上に、互いに約束をすっぽかす形になるように仕向け、二人の平常心を奪う、という効果的な作戦を用いてきました。
その中で、先週、わざわざ追いかけてきてパンを渡してもらった事を思い出し、それを心から振り払って作戦に専念する満、という場面は短いながらも非常に印象に残りました。
二人の書いたシナリオ通り、大切なものがなくなった上に約束を破った事を気にした二人は、気まずい雰囲気で帰宅します。ただ、ここで自分を責めても相手を責めないのは咲と舞らしいところです。このあたりが満と薫の計算に入っていたのかどうか、興味深いところです。
SS第18話
冒頭、住まい(?)の瓢箪岩から月を見ている満と薫から始まります。二人とも、自分のエレメント(?)である、月の美しさや風の気持ちよさを挙げて、「緑の園」の住みやすさをほめます。余談ですが、他に誰もいない岩の上で二人で月を見ている場面では、漫画「デビルマン」の最後の場面を思い出したりしました。
そこに現れたゴーヤーンとの小競り合いを通じて、彼女たちの現時点での咲と舞および「緑の園」への認識を表現しています。冒頭部分を全てそれに費やす事も含め、今回が「満と薫の話」であることを示している感じです。
SS第17話
今回の主題は「大切なもの」でした。舞の母・可南子が大切にしていた埴輪をチョッピが間違って壊してしまった、というのを軸に話が展開します。ここで可南子は埴輪が壊れた事を知っても、舞の前では決して怒らず、一人で破片を組み合わせて復元させようとしています。
最初、このあたりで、「あれほど考古学に思い入れのある可南子が、娘の前とはいえ、なぜ感情を出さないのか」とちょっと不思議に思っていました。しかし、その後に、可南子が「考古学の面白いところは、出土した史料などから、その時代の人々の生活を思い浮かべる事ができるから」と言ったところで納得しました。「出土品はもちろん大切だが、本質はあくまでもそこから導き出される理論および、その背後にある当時の人々」という事なのでしょう。
とはいえ、初めて発掘し、考古学者になるきっかけとなった、という思い出の埴輪が壊れても感情的にならない、という可南子の人物描写は、その前で描かれた「考古学への没頭ぶり」とあわせて興味深いものがありました。
SS第16話
今回の主題は「夢」でした。健太が早とちりから、「夢」である「お笑い芸人」と極めて現実的な将来である「家業継承」の間で悩む、というのを軸に話が進みます。そして和也の「ただ、外から地球を見てみたいから宇宙飛行士になりたい」という壮大な夢に接して、より悩んだりします。
考えてみれば、この「夢と現実のかねあい」というのを最初に悩むのはこの頃なのでしょう。他のキャラも含め、その「夢」に対する各人各様の描写が興味深く描かれていました。
SS第15話
今回は母の日話でした。
先週登場した満と薫は、今回はドロドロンに策を授ける役柄。しかもその策は、「咲のソフトボールの調子を狂わせる事で、戦いに影響させよう」という、人間社会の観察を早速生かしたものでした。もっとも、ドロドロンを助けようとするというよりも、自分たちの興味のためにやっている、という感じ。人間世界初登場となったゴーヤーンにも敵対的な発言をしていました。
その助言にしたがったドロドロンは、ウザイナーを小型化して舞のグラブに潜ませ、投げたボールを全て暴投にする、という策略を行います。満と薫の読みは的中し、このいきなりのスランプに咲は「絶不調なり」と落ち込ます。
先週期待した通り、「人間界潜入」にあたっての立ち位置がきちんとしているため、このような話が作れるわけです。この新展開への期待がより一層高くなりました。
SS第14話
新たなダークフォールの使者が一気に三人登場。うち、ドロドロンはモエルンバの後釜としての攻撃係。極めて内気かつ暗い性格で、小声でボソボソ話し、明るい人々を嫌います。また、土蜘蛛を元にしたデザインで手から蜘蛛の糸を出して相手を絡め取ったりするのですが、そのあたり、アメリカのM社から抗議がこないか心配です。
そして、人間の姿をしたダークフォールの使者である、霧生満と薫の二人が登場しました。他の使者同様、アクダイカーンの下で泉を守る役目がありながら、プリキュアに興味を持ち、無断で職場放棄をして人間界に出てきた、という設定。他人に命令される事を極端に嫌うという性格が強調されており、そのあたりが、アクダイカーンおよび、他のダークフォールのキャラとどう絡むか楽しみです。