満と薫の複雑かつ細かい心境と表情が非常にうまく描けていた作品でした。挙げだすとキリがないのですが、特に薫が自然に「咲」と呼ぶところと、咲と舞への友情に気づき、それを言おうとする薫を「お願いだから」と言ってさえぎる満の表情は特に印象に残っています。
ついに正体を明かして咲と舞と正面切って挑む満と薫。初登場の時の冷たさから、咲の明るさに巻き込まれるような感じで、少しずつ接点がでてきました。そしてパンパカPANの手伝い話ではっきりと変化が生じます。また、冒頭や終わりの場面で二人で瓢箪岩の上に乗っての会話などからもその心理の動きが描かれていました。
それらの一連の話がすべて生かされてここまで来ているわけです。二人が初登場した時、「無印のキリヤ話で描けなかった事ができれば」と期待しましたが、まさしく期待以上の展開でした。
とにかく、満と薫の一挙一動がすべてにおいて上手く描かれていました。特に「ダークフォールの戦士」と「咲と舞の友達」という二つの立場の葛藤の描写は秀逸でした。
次回の「決着編」でどうなるか分かりませんが、ぜひとも満と薫には幸せになってほしいものです。
本当はもっと詳しく書きたいのですが、諸事情により、今はこれくらいしか書けません。時間が取れれば、今週中に追記したいと思っています。
追記・改めてじっくり見て思ったのですが、この話、咲・舞・満・薫の表情が本当に上手く描けています。ソフトボールを消滅させるのを目撃する事により、二人への疑いが確信に変わったのと同時に、「みのりを助ける」という行為から二人を敵視できない舞。逆にそのような事を一切考えずに思うままにふるまう事により、満と薫の「ひっかかっているもの」を分からせた咲。
そして、「プリキュアを倒す使命」と「二人への友情」の間を揺れ動く満と薫。その細かい表情から複雑かつ寂しい心の動きが伝わってきました。
特に、学校の廊下でみのりとの事と数学の約束をした時、戦いの時にみのりの事を指摘された時に見える、微妙かつ明確な表情のゆれ動きからは、二人の複雑かつ悲しい心境が、痛いほど伝わってきました。
また、二人の正体を知ったためにこれまた苦しむ舞、戦いの際に「プリキュアである前に日向咲」と言った咲の表情や言葉も、これまた本当に上手く描かれていました。