「ハピネスチャージプリキュア」は、先月の続きで、愛乃めぐみとブルーの「恋愛」を軸にしていました。
自分が「恋をしている」という自覚はないものの、愛乃めぐみはブルーが気になってなりません。
そのあたりを中心に、愛乃めぐみの心の動きを上手く描いていました。
さらに、それに大森ゆうこの初変身を自然な形で組み合わせていました。
冒頭から、元々は強敵・ファントムの話をしていたはずなのに、いつの間にか、ブルーの事を心配している愛乃めぐみが描かれます。
そして、その悩みを、親友の大森ゆうこに相談します。すると、彼女らしく、「今日の調理実習で元気の出るお料理を作るのはどう?」という提案が出ました。
それを聞いて、愛乃めぐみは、カードでコックさんに変装し、ブルーのために料理を作ります。
作る料理はハンバーグサンドで、これは、相良誠司の好みから類推しての結果でした。このあたりの作りも本当に丁寧だと思いました。
しかし、せっかく献立が決まったものの、ブルーの事、さらには、ブルーの「元カノ」であるミラージュの事が気になり、料理に集中できません。その結果、とんでもない物ができてしまいました。
それに対し、相良誠司が「なにやってんだ。らしくねーぞ」と突っ込みます。これも、愛乃めぐみが普段は料理が上手だという事を、分かりやすく伝えていると思いました。さらに、相良誠司ならではの台詞、という意味でも感心させられました。
その気まずい雰囲気を変えたのは、大森ゆうこでした。ハニーキャンディで、料理の失敗に怒る白雪ひめと相良誠司の気持ちを鎮めます。
さらに、なぜかミツバチのコスプレをして、はちみつの有用性について語りました。
このハツミツへのこだわり、および、カードを使ったとしか思えない、突然の変装で、この後登場するキュアハニーの「正体」を示唆しているのも、分かりやすくかつ楽しめました。
そこにナマケルダが現れ、校内はカビだらけになります。しかし、大森ゆうこは「あら、たいへん」と呑気に言い、白雪ひめに「落ち着いてる場合ィ」と突っ込まれました。
二人が変身して闘いになりますが、愛乃めぐみは相変わらず、ブルーの件を引きずっており、本来の力が出せません。その心境をナマケルダにも気づかれます。
そして攻撃に対処できず、白雪ひめに抱えられて逃げるという形になってしまいました。
すると突然、キュアハニーが現れます。アニメと違い、ご飯の話はせず、唄もハチミツでした。
そして、ハニーリボンスパイラルでサイアークの動きを封じ、そこで二人に声をかけ、ツインミラクルパワーシュートで決着、という形になりました。
闘いが終わり、愛乃めぐみは「あなたはいったい…」と正体を尋ねます。一方、白雪ひめは「キュアハニー、ハニー、ハチミツ」と気づきます。
それを聞いたキュアハニーは変身を解き、「そうです、わたし、大森ゆうこがキュアハニーなのです!」とアニメ同様のポーズを決めました。
白雪ひめが驚く一方、愛乃めぐみは「親友がプリキュアだなんてーv」と喜びます。
それに対し、大森ゆうこは、愛乃めぐみに、「誰かを励ましたいなら、まず自分が元気にならないと」と言います。
そして、ハチミツを使ったホットドリンクの作り方を教え、それを愛乃めぐみがブルーに飲ませます。
すると、ブルーは久々に笑顔を見せ、「久しぶりにホッとしたよ。めぐみ、ありがとう」と言いました。それに対し、愛乃めぐみが「やっぱり神さまは笑顔がイチバン!わたし、神さまの幸せを応援するね」と満面の笑顔で言う、という場面で話は終わりました。
アニメではなかなか描かれない、愛乃めぐみの心の動きや、それに伴う行動が、巧く描かれていました。
特に、まだ見たことのないミラージュとブルーの過去を想像して心配し、料理が気もそぞろになる、という場面は印象に残りました。
また、今回初変身となった大森ゆうこも、日常の会話・戦闘シーン・正体を明かす場面が、それぞれ上手く描かれていました。
特に、変身前も変身後も、キャラを「ハチミツ」に絞ったというのには感心させられました。おかげで、非常にわかりやすい話になっていました。
一方、完全に脇に回る形になった白雪ひめも、少ない出番で味を出していました。
次回は、アニメにあわせて、氷川いおな・キュアフォーチュンがメインになるのでしょうか。彼女を上北さんがどのように描くのか、今から大変楽しみです。
「さばげぶっ!」は、豪徳寺かよ話でした。よくある「なんでもハッキングできる天才が、くだらない事のためにその能力を使う」というネタです。
そういう意味ではベタではあるのですが、この作者ならではの味付けで、大変おもしろい話になっていました。
特に、ハッキングして町内の各機器を操ると同時に、アニメを見ながらその感想を実況スレに書き込む、という描写には笑いました。
また、オチの「実は可愛いネコだとわかったら興味を失った」という描写も、楽しめました。
「塾セン」は、原くんの恋も勉強も常に全力で応援する、すずの描き方に毎度の事ながら感心させられました。
一方、母親にあれだけ褒められた直後に、原くんに抱きついた水野は、学生バイトとはいえ「教師」としていかがなものか、と思いました。
ところで、この作品は、下の枠外に絵がはみ出すページが少ないため、ページ下に読者の感想が多めに掲載されます。その中に感心させられるものが多く、この欄にも「いいね!」もしくは「ファボ」のボタンあればいいのに、などと思ったりしました。