新敵キャラのプリキュアハンター・ファントムのお披露目話でした。
また、OPで描かれていた伏線である「ミラージュの涙」と「フォーチュンの後ろでとらわれている女性」の設定が明かされた話でもありました。
設定紹介と戦闘が殆どを占めた話でした。そのため、物語として楽しめる部分はあまりありませんでした。また、白雪ひめと大森ゆうこの出番はほとんどありませんでした。
戦闘の主題は、愛乃めぐみとキュアフォーチュンの共闘でした。ここでは、愛乃めぐみの純真な人柄で、キュアフォーチュンが協力に同意する描写が上手く描けていると思いました。
冒頭、新敵キャラのファントムが、これまた初登場の外国人プリキュアと闘い、完勝するところから始まります。
なお、敗れたプリキュアは、サハラ沙漠を守っているキュアナイルとの事でした。
サハラ沙漠の面積は日本の約250倍です。それを一人で守るのだから大変だと思いました。
あと、エジプトでキュアナイルなら、徳島のプリキュアは「キュア吉野」になるのだろうか、などとも思いました。
やられっぱなしでは可愛そうなので、いつか復活してリベンジしてほしいものです。
OP終了後はクイーンミラージュの回想が始まりました。
巫女さんの格好をして幸せそうな笑顔で鈴を振っています。そこにブルーが出てくるのですが、相思相愛、という感じでした。
ここで回想が終わり、幻影帝国に戻ります。つまり、クイーンミラージュはブルーとの関係に問題が生じたため「悪落ち」したという事なのでしょう。これがきっかけでブルーは「恋愛禁止」などと言いだしたのだろうか、と思いました。
そこに、ファントムが現れ、キュアナイルを倒した報告をしました。
そこから、苦戦しているぴかりが丘の話題が出ます。以前の地図では、関東にあるような感じでしたが、今回の地図では、富山県にあるように見えました。
ぴかりが丘担当の三人は、皆、ファントムにいい思いを持っていないようでした。しかし、実力差とこれまでの「負け続け」という現実があります。
そのため、オレスキーはちょっと抵抗したものの、クイーンミラージュの脅しもあり、結果的にファントムのぴかりが丘襲撃を容認せざるを得ない、という状況になっていました。
一方、大使館では、プリキュア三人と相良誠司がTVを見ながらお菓子を食べていました。
そんななか、TVの場面からミラージュとの過去を思い出したブルーが突然別室に出て行きます。それを、愛乃めぐみが追いました。
その別室はクロスミラールームといい、鏡を通じてどこでも行けるそうです。その説明をしたあと、ブルーは愛乃めぐみにアクシアを見せました。
それが開いたために幻影帝国は復活した「災の箱」なわけですが、愛乃めぐみには、「愛が詰まっている」見えたようです。
そのような話を延々としているわけですが、その二人を無視して、白雪ひめと大森ゆうこ、さらに相良誠司はTVを見続けているわけです。これはかなりムチャな筋立てだと思いました。
ところがそこに、ファントムが現れます。そしてブルーの顔を見たとたん、怒りの表情になりました。
さらに、ブルーがクイーンミラージュの名前を口にしたところ、ファントムは「お前がミラージュ様の名前を気楽に呼ぶな!」と激怒しました。先ほどの回想との関係があるのでしょう。
そして、愛乃めぐみが変身して闘いとなります。技は全て見切られ、冒頭のキュアナイルのように、動きを封じられてしまいました。
そこに突如、キュアフォーチュンが現れます。妖精のぐらさんによると、ファントムの気配を追っていたとのことでした。
ファントムはフォーチュンの事を知りませんが、フォーチュンは「貴方に大切な人を奪われた」と言っていました。
これまで無敵を誇っていたキュアフォーチュンも、ファントムには適いません。絶体絶命のピンチの時に、やっとこさブルーの力もあって拘束が解けた愛乃めぐみが助太刀に来ます。
キュアフォーチュンは意地を張って「余計な事をしないで!」といいます。しかし、愛乃めぐみは樹にせず、肩をつかんで。「一緒に頑張ろう。二人はプリキュアなんだから」といつもの笑顔で説得します。
その表情にぐらさんの助言もあり、キュアフォーチュンは共闘に同意します。その時、「いくわよ」に対し、愛乃めぐみは「オス」と「氷川流空手」の返事をします。例によって、正体が誰かなど頭では考えていないと思いますが、本能のほうは正体に気づいた、という事なのだろうか、と思いました。
初めての共闘ですが、二人の息はあい、ファントムを追い詰めます。そして、二人が同時に必殺技を出し、勝利したかのように見えました。キュアフォーチュンも、自分と愛乃めぐみが協力した事による力の増大に感心していました。
しかし、そこでファントムは剣を抜き、その威力で必殺技二つを吹き飛ばしてしまいます。これでまた形勢は逆転しました。
絶体絶命の危機ですが、それを収めたのはブルーでした。自分にもファントムと差し違いになるくらいの戦闘力はあること、さらにそれで自分が消えることは、クイーンミラージュの望みではないはず、と言います。
ある意味、振った(振られた?)元彼女の思慕を利用しているわけです、正義の味方の台詞にしては、かなりえげつないと思いました。
その作戦が成功し、ファントムは去りました。
闘いが終わり、愛乃めぐみはキュアフォーチュンに抱きつこうとしますが拒否されます。そして、改めて「あなたやプリンセスと一緒に闘う気はない」と言われました。
しかし、愛乃めぐみは笑顔のまま、「そっか…今日は力を貸してくれてありがとね」と言いました。この純真さが一種の「打たれ強さ」にもなっているんだな、と思いました。
それに対し、キュアフォーチュンは黙っていましたが、ぐらさんは「こっちこそ礼をいうぜ」と素直に感謝していました。
そこで、ブルーがキュアフォーチュンに話しかけます。自分が愛のかけらを送った覚えがないプリキュアなので正体が気になったようです。それに対し、キュアフォーチュンは、自分は姉の力を受け継いだ。姉の名前はキュアテンダーだ、と言いました。
それを聞いたブルーはまた驚きの表情を見せます。こちらにもなんか因縁があったのでしょうか。一体、何人の女を泣かせているんだ、と思いました。
さすがに自覚しているのか、「全ての不幸の源はボクなのかもしれない」などと言っていました。今回のミラージュとフォーチュンの言動を見れば、普通そう思うでしょう。
しかし、愛乃めぐみは、相変わらずの明るさと純真さでブルーを元気づけます。
すると、ブルーは「キミがいて良かった」などと言って、愛乃めぐみを抱きしめ、ここで話は終わりました。
自ら発した「恋愛禁止令」を破っているわけです。先ほどの反省は何だったんだ、と思いました。
愛乃めぐみとキュアフォーチュンを共闘させる、というのが主題でした。そのあたりは、愛乃めぐみの純真さ、意地を張りながら彼女の力を認めたキュアフォーチュン、その心情を代弁するぐらさん、という形で面白く描けていたと思います。
また、新敵キャラのファントムについても、その圧倒的な強さ並びに、これまでの敵キャラとは一線を画した、ミラージュに対する深い想いが分かりやすく描かれていました。
しかしながら、その状況を作るために、白雪ひめと大森ゆうこが「犠牲」になってしまいました。
ブルーさらには愛乃めぐみが部屋から出て行ったままなのに、二人とも、追いかけたりしません。そして、リボンも敵の気配に気づくことなく、あれだけのピンチなのに助けにすら来ない、という極めて不可解な展開となってしまいました。
大森ゆうこの正体判明を引き伸ばした時もそうでしたが、凝った設定を作るために、他の部分に歪みが生じてしまうことがこのシリーズでは何度かあります。今回もそれが出てしまった、という感じで残念でした。
また、伏線も多く作り過ぎでは、と思います。既にキュアフォーチュンは、白雪ひめ・ファントム・ブルーのいずれとも因縁があるという事になっています。
もちろん、後から明快にそのあたりは描いてくれるとは思います。とはいえ、ここまで凝り過ぎると、見ていてちょっと疲れます。
また、ブルーの過去についても、もう少し具体的に描いても良かったのでは、と思いました。今日の話を見ただけだと、ブルーがミラージュとテンダーを毒牙にかけ、さらに新たな標的を愛乃めぐみにした、としか解釈できません。
確かに、ある程度含みを持たせないと話が単調になってしまいます。とはいえ、もう少し単純化してもいいのでは、と思いました。実際、今回も懲りすぎた結果、白雪ひめと大森ゆうこの良さが描けていないわけです。
主題部分は上手く描け、非常に楽しむことができました。しかしながら、そのために犠牲になった部分に対する違和感がぬぐえず、全体的にはしっくりこない話になってしまいました。
次回は、一転して、ほのぼの系の話になりそうです。今回描かれなかった、プリキュア三人の掛け合いなどを楽しめればと思っています。
あと、ゲストキャラの少年の格好が、当ブログのジャンルの一つであるライダーマンに非常に似ていたのも気になりました。そのあたりも個人的には楽しみにしています。