「ドキドキ!プリキュア」単行本

 上北ふたごさんの「ドキドキ!プリキュア」の単行本が出ました。
 「フレッシュ」から「スマイル」の間も同じように「おはなしブック」という形態で出版されてはいました。それがなぜか、今シリーズは夏の「おはなしブック」がなく、一年分まとめて、「講談社コミックス」という形で出版されました。
 上北さんのプリキュア漫画が講談社コミックスで出るのは、「S☆S」映画版のコミカライズ以来、7年ぶりの事です。
 この調子で、ぜひとも「S☆S」の2巻も講談社コミックスで出してほしいものだ、と毎度のことながら思いました。

 収録されたのは、なかよし掲載の漫画と、昨年の「おはなしブック」に描きおろされた、ありす話、そして今回描きおろされた「最終回」でした。
 他に、上北さんによるイラストとあとがき、そしてなぜか、アニメの設定資料集が収録されていました。
 なお、イラストは、人足姿のマナが動かす人力車に乗ったプリキュアとレジーナが和装でお花見をする、というものでした。上北さんの中での、六人の位置関係はこんな感じなのだろうか、などと思いました。

 描きおろし最終回は、キングジコチューとの最終決戦から始まります。
 そして、マナはキングジコチューに話し合いを提案します。ここまではアニメと同じなのですが、ここでマナはなんと、キングジコチューに「いっしょにゴハン食べよう!」と言いました。
 さらに、自分の家業を明かして自己紹介し、オムライスを作ると言います。そして、ありすが「大賛成ですわ!協力します」と話に乗ります。
 それを聞いた六花は「四葉財閥が全面協力って、こーゆーこと!?」と、その光景を想像しています。
 その「想像図」とは、巨大テーブルに座ったキングジコチューに、クレーンで巨大オムレツを給仕する、というものでした。その向かいには、プリキュア達が座っています。
 当然ですが、その想像図において、六花はマナの隣に座っていました。
 真琴・レジーナも笑顔で賛成しますが、キングジコチューは相手にせず、攻撃を食らわせます。
 そして、倒れた六人にトドメ、というところで、なぜかアイちゃんが「キュピラッパー」と叫びます。すると、六人は赤ん坊の姿になってしまいました。
 構わず拳をふるおうとするキングジコチューですが、当たる直前で拳を止め、苦しみ始めます。
 同時に、エターナルゴールデンクラウンが発動し、六人にトランプ国王がキングジコチューになった経緯を教えました。
 六人がキングジコチューを救う意思を見せると、再度「キュピラッパー」が発動し、元の姿に戻ります。
 そして、六人の力で浄化してキングジコチューを元の姿に戻し、ついでに一コマでプロトジコチューを倒しました。

 最終ページでは夏になっています。マナは砂浜に線を引き、「みんな集合」と言います。
 そして、ラジコンヘリを操作し、記念写真を取ります。先ほど引いていた線は、ハートの形をしていました。
 なお、「みんな」には家族および人間の姿になった妖精も含まれています。セバスチャンは、ありすの母に日傘をかざしていました。
 また、他の皆がラジコンヘリを向く中、六花だけは、飛び上がるマナを心配そうにフォローしていました。

 また、この記念写真は、「ハピネス」の愛乃めぐみと白雪ひめを含めた、歴代プリキュアが全員参加していました。
 他に十何人か知らない人達がいたのですが、上北さんが別の作品でてがけたキャラ達だったのでしょうか。
 なお、プリキュア以外では、ほのかの飼い犬である忠太郎と、「5」シリーズの小々田コージ・夏・甘井シローがいました。
 また、各プリキュアはシリーズごとにまとまっています。ただし、「S☆S」だけは分かれていました。
 咲と舞が手をつないでおり、その後ろに、無印・MAX勢がおり、さらにその後ろに、満・薫・みのりがいる、という並びになっていました。

 六花の想像する「キングジコチューとオムライスを食べるシーン」が強く印象に残りました。
 また、六人が赤ん坊になる意味が今ひとつよく分かりませんでした。
 キングジコチューにアン王女の産まれてからの事を思い出させると同時に、クラウンによる回想を六人が何もせずに見ている、という状況を作りたかった、という事なのでしょうか。
 そして、プリキュア+@が全員集合した最後のコマには圧倒されました。

 アニメの感想でも書きましたが、このシリーズの漫画版は、例年以上に質の高いものでした。
 あとがきでは、これまでと違い、プロットの段階から丁寧な監修が入っていた、と上北さんは礼を言っていました。
 その影響があったのでしょうか。
 いずれにせよ、このような質の高い作品を読めたこと、そして、久々に講談社コミックスでまとめてくれたことは、本当に嬉しい事でした。

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