映画「ドキドキプリキュア」

 遅ればせながら、映画を見てきました。
 ある程度予想はしていましたが、昨年と非常によく似たシステムだと思いました。
 敵キャラおよび、映画オリジナルキャラに関する伏線が比較的分かりやすく作られていました。
 そのあたり、親切な構成と言えると思いました。
 ただ、そこで判明した「敵が襲撃を行った理由」が自分的にはかなりきついものがありました。
 おかげで、ちょっと醒めた感じでそれ以降の流れを観る破目になってしまいました。
 他には、プリキュア以外の脇役が短い時間でいい味を出していたのが印象に残った作品でもありました。

 筋立ては、日常→最初の闘い→異世界へ飛ぶ→メインの闘い→主人公がスーパー化して勝利、という例年のパターン通りでした。
 そして、昨年同様、「メインの敵」が「主人公」の幼少時代と繋がりがあるという設定になっていました。その結果、「主人公」に関する描写が長くなり、その分、これまた昨年同様、他の四人にしわ寄せが来ていました。
 今後は、このあたりの「主人公偏重」も、基本フォーマットに組み込まれるのだろうか、と思いました。

 今回、話のかなり前のほうで、「メインの敵」であるマシューならびに、その昔からの知り合いながらプリキュアの味方をする謎の妖精の正体がわかるようになっていました。
 とはいえ、マナとの別れで「謎の妖精」が正体を告げる場面は、あらかじめ分かっていたにも関わらず、ホロッときました。
 そちらは良かったのですが、「マシューの正体・設定」がわかった時点で、自分的にはかなりきついものがありました。
 「死別したペットが怨霊みたいな形で、マナ・その家族、さらには周囲の人々に害をなす」という設定なわけです。これは、自分の家でかつて暮らしていた動物たちの事を考えると、辛いものがありました。
 そのため、「正体判明」の時点で、話そのものに強い違和感が生じてしまいました。
 途中で唆されていた事が解り、「改心」後はマナを助けるわけですが、それを見ても、それが抜けることはありませんでした。
 あと、思い出の世界に飛ばされた六花たちが記憶を取り戻すと、両親や王女などの顔がデスマスクみたいな仮面に変わる描写も引っかかりました。
 よくあるパターンとはいえ、ちょっと不気味に思いました。別に単に消えてしまうくらいでいいのでは、と思うのですが・・・。実際、その部分を上映中に子供の泣き声が聞こえてきたりもしました。子供のトラウマにならないかちょっと心配になりました。
 また、マナを主役として重点的に描いた反動で、他のプリキュアが相対的に軽く扱われていました。昨年同様、「主役の過去を軸にした筋立て」となっているだけに仕方ないのは解りますが、少なからぬ寂しさを感じました。

 というわけで、メインの筋立て・キャラの扱いは自分的にはきついものがありました。
 一方、非プリキュアの脇役においては、少ない出番ながらも、かなり印象に残る描写がありました。
 セバスチャンは、ほんの短い搭乗時間でしたが、愛車を最大限使って、ありす並びに他のプリキュアの危機を救っていました。特に、車で、敵の武器である「人間を取り込む映写機」をはたき落とした描写には感心しました。
 また、プリキュアが敵の「思い出」の中に囚われた後、人間の姿になって敵の本拠地に乗り込む、ダビィの描き方も強く印象に残りました。
 さらに、人間の姿で捕らえられ、元の姿に戻ることで「縄抜け」し、パートナーが囚われている世界へ入り込むことに成功する、という設定を最大限に活かした描写にも感心させられました。
 あと、オープニングも印象に残りました。今回の主題であるウェディングドレスを着たマナが結婚式をするのですが、なぜか新郎がイーラで、司祭がベール、オルガン演奏がマーモ、というややシュールな小咄になっていました。
 面白い形で、今回出番のなかったTVの敵を描くものだと感心しました。

 ところで、冒頭での「日常描写」では、二階堂が妙に目立っていました。その言動が真琴を怒らせますが、かつて真琴転入時に大喜びしていた二階堂は、その反応を見た時にどう思ったのだろうか、と気になりました。
 あと、マナは二階堂の「想い」を六花に明かされても、その意味が気づかないように振舞っていました。これが「ニブチン」だからなのか、分かっていて気づかないふりをしているのか気になりました。
 一方、「お茶会」では、ありすの「65歳の相手と見合い話が来た」という一言が衝撃的でした。
 そんな話が来ること自体が異常極まりない話です。よくそんな話を、ありすの耳に入れたものだ、と驚かされました。

 なお、終了後、春の「ニューステージ3」の予告並びに、それが「NS」の最後になる旨がアナウンスがありました。
 単に「NS」が終わるのか、それとももっと大きな意味があるのか、色々と気になった予告でもありました。