ありす話だったようです。しかしながら、ありすに関する主な描写は、「第4話で見せた、友達が傷付けられると怒りに我を忘れる」という短所が、プリキュアになってから解消された、という事くらいでした。
一方、前回ラストでいきなり登場した新キャラ・レジーナが、冒頭でプリキュア達と、ラストでジコチュートリオと接触し、その「正体」がとりあえず明かされた話でもありました。
話の大半は、今回のゲストキャラで、ありすをライバル視している五星麗奈およびその取り巻きが、嫌がらせをし、ありすがそれをことごとく打ち破る、という描写で占められていました。
その嫌がらせの描写がベタかつ非現実的すぎて、ついていけませんでした。また、「悪口」として何度も使われた、「サル呼ばわり」は聞いていて気分のいいものではありませんでした。
何より、その描写から、麗奈ならびにその取り巻きに対する作り手の愛情を感じる事は一切ありませんでした。そのようなキャラの品のない言動を見せられ続けたのは残念な事でした。
一方、今回のメインである、ありすの描き方も今ひとつよく分かりませんでした。
マーモとの戦闘時に語ったことをまとめると、
「小学校でマナと六花に会うまで友達がいなかった」→「それゆえ、初めて出来た友達を大切に想うあまり、傷つけられると我を忘れるほどの怒りを見せた」→「しかしプリキュアになってより絆が深くなり、その結果、他の人の言葉に心を動かされなくなった(=友達を侮辱されても我を忘れるほど怒らなくなった)」
という事のようです。
この最後の部分の意味がよく分かりませんでした。絆が深くなればなるほど、大切な人を傷つけられたり侮蔑されたりすれば、より不快になると思うのですが・・・。
単に、人間的に成長して、怒りで見境をなくすような事はなくなった、というので良かったのでは、と思いました。
ついでに言うと、「我を忘れる事はなくなりましたけど・・・」と微笑みながら、「麗奈ちゃん、ちょっとやりすぎましたわね。セバスチャン、五星財閥はクシャポイする事にしました。よろしくお願いしますわね」と言って終わる、などというオチにでもしたら凄いのに、などとしょうもない事を思ったりもしました。
それはともかく、冒頭とラストには、ストーリー全体の設定を示唆する描写がいくつかありました。
まず、トランプ王国の王宮でしか咲かないバラがなぜか日本のコンテストに出品される、という所から始まります。そのバラはアン王女が好きだったとの事ですが、そのポスターを見たアイちゃんは嬉しそうにそのポスターの中のバラを掴もうとします。
またラストで、そのバラを手に入れ、アイちゃんがそれに触ると、バラから宝石のようなものが落ち、色が赤に変わりました。
この宝石みたいなものが一定以上貯まると、アイちゃんが覚醒する、みたいな設定なのだろうか、と思いました。
一方、新キャラのレジーナは、コンテストに行こうとしたプリキュア四人の前に現れます。そして、いきなり近くにあったバラを枯らすという、人とは思えない能力を見せました。
しかしながら、真琴も含め、彼女が敵だとは思いません。逆にアン王女なのでは、と勘違いする始末でした。
このあたりも、なぜアン王女と面識がある真琴が即座に否定しないのか不思議でした。
そして前半でプリキュアたちに挨拶(?)したレジーナは、ラストで「GoGo!Jikochu」に現れます。そして、イーラに解雇をちらつかせて脅したあと、自分がキングジコチューの娘だ、言って三人を驚かせていました。
過去、子持ちの敵キャラと言えば、サバーク博士とメフィストがいました。いずれも、番組開始時はラスボスであるかのように描かれていましたが、実は真のラスボスに操られる存在で、さらに娘はプリキュアだった、という「正体」が途中で明かされました。
これまで同様、実はキングジコチューも真の敵に操られており、レジーナも後にプリキュアになる、という事になるのでしょうか。
実際、プリキュア達と接触した時、アイちゃんが彼女を見て、嬉しそうに手を差し伸べた描写がありました。これも、それに通じる伏線なのだろうか、と気になりました。
あと、毎度楽しみにしている、六花の描写が今回はあまりありませんでした。ただ、そんななか、ありすを褒めた真琴に対し、「私達も褒められた事もないのに」と反応した描写は、気になりました。
第10話で、真琴は六花に「やっぱり、あなたとハートのコンビは最高ね」と言っていました。あれは、六花にとっては「褒められた」事にはならないようです。
もしかして、彼女にとって、そんなのは当たり前すぎて「褒め言葉」の範疇には入らない、という考え方なのだろうか、などと思いました。
次回は、その六花が百人一首の競技をやる、という話です。これまでの六花話同様、彼女の強烈な個性が存分に描かれる話となることを願っています。