前回の続きで、マナの初戦闘となりました。その闘いには勝利するのですが、助けたキュアソードには冷たい態度を取られ、仲間になれません。
そして、闘いの後、六花に何かあったと勘付かれます。「プリキュアのルール」を知らないマナは、六花に変身の事を話しますが、信じてもらえず、気まずくなります。
翌朝、学校にジコチューが攻めてくると、マナは六花とともに闘い、さらには六花の目の前で変身します。
そして勝利をおさめ、六花との気まずさも解消する、という話の流れでした。
冒頭の闘いですが、マナに対し、いきなりイーラが、続いてマーモが格闘戦を挑みます。すると、マナは驚異的なジャンプ力でよけ、二人をプロレスでよくある同士討ちのような形にしました。
その際、マナはプリキュア変身によって強化された自分の能力に驚く、という序盤での定番ネタがありました。
ただ、その状況でも、地上千メートルの空中で上下逆になりながら、「ちょっと跳びすぎちゃったかな」と他人ごとみたいに驚くという、マナのちょっとズレた描写がありました。
一方、ジコチューの鋏から抜けだしたキュアソードも、屋上にある柵の最上段に乗って、そこからジコチューを下に投げ飛ばす、という、こちらもプロレスチックな技を見せていました。今後も、このような闘い描写があるのでしょうか。
さらに、ジコチューに引っ張られて、下に落ちそうになったキュアソードを、マナがロープに捕まって助けます。しかし、勢いを止められず、掴んだ所から煙を放ちながら、ロープを掴んだまま落ちます。
この時の手の描写は、自分の手が火傷をしたような気分になるほど、迫真の「痛み」を描いていました。
そして、マナの「マイ・スイート・ハート」で勝利をします。闘いのあと、マナはキュアソードに握手を求め、友達になろうと言いますが、それは拒否されました。
一人去っていった、キュアソードは、妖精・ダビィの忠告も「うるさい」と拒絶します。何が彼女をそのように頑なにさせているのかはこれから描かれるのでしょう。ただ、せめて同郷の生き残りである、シャルルたちにはひと声かけてもいいのでは、と思いました。
あと、去ろうとするキュアソードに、マナが「元の姿へ戻る方法」を尋ねたのも面白いと思いました。
さて、タワーから戻ってきたマナを、皆は安堵して迎えます。ただ、一連の怪現象については、当然ながら、マナはごまかします。ただ、その違和感に、六花は気づいていました。
そして、下校となります。マナが「今日はさすがに疲れたね」と普通に話しかけます。すると、六花は「左様でございますか。幸せの王子」と、えらく突き放した口調、かつ特異な言い回しで答えます。
続いて、童話「幸せの王子」を、身振り付きで説明し、暗にマナの献身ぶりが、やがて自らを滅ぼすのでは、という懸念を伝えました。
言いたい事は分かりますが、物心ついた時からの友達相手という事を考えても、かなり変わった言い方だと思いました。
さらに、「他にもまだ隠している事があるでしょう」と鋭い所を見せます。それに対する、マナの「何で分かったの」という反応も面白いと思いました。
そこでマナは、プリキュアになった事を話します。しかしながら、あまりにも突飛すぎて、六花は理解出来ません。まあ、普通そうでしょう。
しかしながら、マナの「トランプ王国」という言葉に反応し、「だったら私は白ウサギの後を追いかけて、世界の真実を暴きにいくわ」とこれまた変わった表現で返事をしました。「不思議の国のアリス」を意識しての会話なのでしょうか。このあたりの奇妙な対応も、面白いと思いました。
そして、マナの家である「洋食屋・ぶたのしっぽ」に着きます。普段はそこで六花も一緒に夕食を食べているようですが、不信感がぬぐえないためか、六花は帰ってしまいます。
それにマナの家族が驚いているところをみると、「一緒に夕食」は極めて日常的な事のようです。という事は、菱川家は、普段家族で夕食を食べないのでしょうか。OPで、六花が両親にベタベタしていましたが、あれも普段接する機会が少ない反動なのだろうか、などと思いました。
その後もマナは、六花の態度が引っかかり、本調子でありません。それを察した、父親の健太郎は、好物のオムライスを食べさせたあと、桃まんじゅうを渡し、六花に会うよう、促します。
それを持って、マナは六花の家の前に行き、「ニャー」と猫の鳴きマネをします。すると、六花はそれがマナだと気づきます。おそらくは、二人の間での長年の習慣なのでしょう。このあたりの描写も印象に残りました。
桃まんじゅうを食べながら、プリキュアの話を詳しくしようと思っていたマナですが、それはシャルルたちに阻止されます。
そして、プリキュアである事を他人に明かすと、その人も、闘いに巻き込まれるから、という理由で、口止めをされます。
これまでのシリーズでは「プリキュアである事は秘密」というのを、具体的な理由のない言い伝え、みたいな形にしていました。それに対し、これは明確かつもっともな理由であり、納得できました。
しかしながら、そのおかげで桃まんじゅうの会食が中断されてしまいました。さらに口止めの事があり、マナは後ろめたい気分で、六花と登校します。
それを察した六花は、「何を抱えているかしらないけど、今はまだ聞かない。言えるようになったら教えてね。わたし、待ってる 」と、婉曲表現なしで、率直にマナをきづかう発言をしました。
そのまま、朝の生徒会行事である、役員が並んでの声掛け、を並んで行います。主人公が生徒会長というのも初めてですが、他のプリキュアが一緒に役員、というのも初めてです。
そこに、信号機のジコチューが現れました。それを見たマナはプリキュアに変身して闘おうとし、六花に他の生徒達を避難させるように頼みます。
ところが六花は、この非常事態にも関わらず、「この幸せの王子!」と昨日同様、変わった言い回しで反対意見を述べます。
さらに、「幸せの王子には、幸福を配るツバメが必要なのよ。わたしは、あなたのツバメになれない?」と、婉曲的な表現で、一緒に闘いたい、と言いました。
普通に「避難させて」に対し、「やだ、わたしも闘う」と返せばすむ話です。昨日もそうですが、このような変わった言い回しをしないと気が済まない性格なのでしょうか。
第1話では、優秀だけどちょっとズレており、安請け合いして暴走しがちのマナを、常識人の六花がたしなめる、という間柄だと思っていました。
しかしながら、今回の会話を聞く限り、六花もまた、かなりズレたところがあるように思えました。
一方、ありすも「ジコチューを飼いたい」などとズレたところがるようです。もしかしたら、今回のシリーズは、「プリキュア達は日常的な能力は優秀だけど、ちょっとズレた娘たちの集まり」という設定なのだろうか、と思いました。
そして二人は、体育倉庫からバスケットボールのカゴを持ってきて、それでジコチューを足止めします。そこで生じた時間で、他の皆が避難すると、マナはシャルルの制止も聞かず、六花の前で変身しました。
今回のジコチューは、赤信号のランプから、相手の動きを止める光線を出す能力があります。闘い慣れていないマナは、それをあっさり食らってしまい、動きを封じられてしまいました。
ピンチかと思われましたが、六花は、ジコチューの背中に「歩行者用押しボタン」がある事に気づきます。
そして、それを押せば、歩行者用信号が赤から青になり、赤信号の光線が解除される事に気づきます。
はっきり言って、この部分は「なぜボタンがあるのか」「なぜ押して青になると行動停止が解けるのか」「なぜ六花は、一瞬にして、その設定を理解できたのか」など、突っ込みどころが満載です。
とはいえ、プリキュアの能力がまだない六花が、マナを助ける、という事を描く、という点では、面白い描写だと思いました。
その六花の活躍によって動きを取り戻したマナは、「マイ・スイート・ハート」で勝利しました。
その日の帰り道、六花は、影になっている所だけをジャンプして歩いています。そして、カバンはマナに持たせていました。やけに子供じみていますが、これも二人の間における長年の慣習の一つなのかもしれません。
そして、六花は生徒会に立候補した時の事も持ちだして、マナを責めます。
しかしながら、そのあと、「本当に反省してる?」と言い、マナが「してます」と言うと、笑顔になり、「本当の事を言ってもらって嬉しかったよ。ありがと」と言います。そして、二人で笑い合いながら帰途につく一方、シャルルは「正体バレ」を心配する、という所で話は終わりました。
マナの初勝利と、六花との関係の二つが主題でした。前半部分では、プロレス的な闘い方と、地上1,000メートルの地点で何度かあった下に落ちる描写が斬新でした。
特に、煙を出しながらロープにつかまるマナの痛々しさは、強く印象に残りました。
そして、後半部分であるマナと六花の関係描写も、強く印象に残りました。特に、六花の「不思議ちゃん」な言い回しは強く心に残りました。今後も、あのような会話が続くのでしょうか。
また、その六花のマナに対する、過剰とも言える心配並びに手伝いたいという意思も気になりました。この二人は、幼馴染で家もすぐそこです。その上、学校では一緒に生徒会をやり、夕飯も一緒に食べる、という極めて近しい間柄です。
ありすも幼馴染という設定ですが、学校も違う上に、日常生活は全く異なった所で過ごしています。さらに、真琴は異世界の住人であるのに加え、これまた芸能人という異なった世界で暮らしています。
このように、四人いるけれど、この二人が近すぎる、という位置関係になっているわけです。そのあたりが、今後どのように描かれるか、興味深いところです。
また、初登場したマナの家族では、祖父の宗吉の「ラクダ色のシャツ・股引」という服装が印象に残りました。このような「庶民的すぎる家族」もシリーズ初かと思われます。第1話でも書きましたが、彼やセバスチャンといったオッサンキャラの活躍にも期待しています。
あと、今回のラスボスの名前が「キングジコチュー」という事も明かされていました。「アカンベー」「デザトリアン」と言った、「戦闘要員」の最強者がラスボス、というのも面白い設定だと思いました。
次回は、六花の変身話です。わざわざ、「一般人としてマナの戦闘に協力」を一話挟んだ上で、彼女がどのような決意をしてプリキュアになるのか、今から大変楽しみです。