六花の初変身話でした。前回、プリキュアの存在を知った六花は、マナと妖精に勧誘されます。しかしながら、自分はマナほど運動神経が良くない、という理由で一度は断ります。
そこから、相田家・菱川家の紹介、さらには、マナと六花の出会い及び、二人で生徒会に入った時の逸話が明かされます。
そして、それらの事を思い出した六花が、ついに変身を決意し、ジコチューを倒す、という筋立てでした。
全体を通い、六花のキャラ描写が中心になっていました。その過去のシリーズにはなかった、個性的な為人が強く印象に残った話でした。
冒頭、理科室で顕微鏡を使ってキュアラビーズを分析する六花、という所から始まりました。頭がいいとはいえ、普通の中学生である六花が、顕微鏡で見ただけで、これを「地球外の物質」断言する、というのはさすがに無理があると思いました。
一方、六花がわざわざピンセットでラビーズを扱っている、という描写は、いい意味で印象に残りました。
そして、担任が急に入ってきたため、慌てた二人は、居眠りしていたランスを忘れて帰ってしまいます。この冒頭部分で引かれた伏線が、実質的に次回への伏線になっている、というのは凝っていると思いました。
二人は下校しますが、六花がラビーズやジョー岡田の事を話している中、マナは第1話同様、六花の話を無視して、剣崎真琴のポスターを見つけ、大喜びしていました。
その後、昨日と違い、六花は「ぶたのしっぽ」で夕食を食べていく事になります。その際に、母親は多忙な医者で、基本的に、夕食を一緒にできない生活であることが明かされました。
そして、マナの父・健太郎の料理を褒めますが、それを聞くと、祖父の宗吉が「自分のほうが上」と言います。健太郎も譲らず、「では勝負」みたいな雰囲気になりました。
この会話の雰囲気だと、二人は実の親子でなく、健太郎が婿養子なのかも、とも思いました。←EDをよく見たら、宗吉の苗字は「坂東」でした。あゆみが嫁入りし、健太郎が店を継承した、という位置づけのようです。
食事が終わって外に出ると、妖精とマナは六花をプリキュアに勧誘します。マナは「私がハートだから、六花はキュアダイヤ」と命名までしてしまいました。
しかし六花は、マナほど運動神経が良くないとか、あんなヒラヒラな服は私に似合わない、などと様々な理由をつけて断ります。
六花としては、自分はマナほどすごくない、という事を言いたかったようです。しかしながら、マナが「六花にはいつも支えてもらっているよ」と言われると、一瞬間を置いて、嬉しそうな顔をしました。
そして、「これまで通りバックアップはするからね」と言って帰りました。このあたり、彼女の自負みたいなものを感じました。
六花は帰宅しますが、前回同様、家に誰もいません。そして、南米の土産を送ってきた、父親の手紙を読んでいました。父親の職業は写真家とのことでした。
色々な感想をつぶやきながら、六花は返事を書きます。プリキュアの事を書くのはさすがにまずいと思いとどまっていました。そして、その代わりなのか、生徒会活動における、マナの挨拶の元気さについて書いていました。
外国にいる父親に伝えるべき話題であるかは微妙です。まあ、それだけマナの事を書くのが好き、という事なのでしょう。
ここで、ジコチュー側の描写となりました。イーラはボウリングをし、マーモはトロピカルドリンクみたいな物を飲んでいます。
今回の敵組織は、幹部に遊技場まで用意している、という事なのでしょうか。えらく待遇がいいと思いました。
そこに、三人目の初老の男・ベールが現れます。「上の命令」でこちらの世界にやってきた、との事でした。そして、手助けするかと言いますが、それはイーラが拒否しました。
会話の際、ベールは、棒付きのアメ玉を口に入れ、棒を外に出しながら会話していました。
アメ玉好きというのは外見に似合いませんが、これは、「煙草を吸っているような絵柄」を描きたかったが、子供向けアニメで喫煙はまずいので、このような表現にしたのかも、と思いました。
いずれにせよ、OP通りの、渋いおっさんキャラでした。彼についても、今後が楽しみです。
翌朝は、昨日の約束通り、二人でジョー岡田の調査に行こうとします。その行き掛けに六花が昨日書いた手紙を出そうとすると、マナが「ラブレター?」とからかいました。
それを六花は軽く受け流し、そこから何故か、お互いの父親を褒めて笑い合う、という会話になりました。
その後、調査にでかけようとしますが、作ったようにマナはジョー岡田とぶつかります。そして、この近所に店を出すと言い、店を見るように促します。
マナは素直について行こうとしますが、六花はジョー岡田の怪しすぎさを疑い、マナを止めます。
そして、プリキュアに変身する話を振りましたが、ジョー岡田ははぐらかすような会話をし、さらにプレゼントと言って、左の鎖骨近くにラビーズをつけます。
その瞬間、第1話のマナ同様、六花が光を発します。しかしながら、同じ経験をしたマナも、それに気づきません。
ジョー岡田の肝心の事をごまかすような口ぶりもあって、これを見た時は、「六花の魂が抜き出されてキュアラビーズ化したのでは?」などと思ってしまいました。
六花は「受け取る理由がない」と言って拒否しますが、ジョー岡田はこれまた、「キミがキュアラビーズに選ばれたんだ。その力をどう使うかはキミ自身で決めることはないか?」と、はぐらかしてラビーズを押し付けました。
そして、街なかに画面が切り替わります。今回のイーラの標的は、ラブレターをポストに入れる女の子を見て「リア充爆発しろ」的な事を言う青年でした。
ちなみに、ラブレターをポストに入れるのを見た時は、「チャッピーのミラクル大作戦」の平口君を思い出してしまいました。毎度の事ですが、そんな視聴者は自分しかいなかったでしょうが・・・。
そしてイーラはその青年の魂から、ポストと「白ヤギさん黒ヤギさん」を組み合わせたジコチューを作り出しました。
しかしながら、ジコチューはイーラの命令を聞かず、ポストの中の手紙を食べ始めました。
その気配に妖精が気づきます。そして、マナと六花は駆けつけ、マナは変身します。ところが、そこで先ほど六花が父親に出した手紙を見つけます。それを守ろうとするため、マナは攻撃ができません。
それを見た六花は、「マナ!」と声をかけます。そして、回想シーンとなり、幼い頃に初めて出会った事、および先日の生徒会選挙が描かれます。。
そして六花は、マナと出会ってからの楽しい日々および、生徒会長に立候補する事を決めたマナに、書記になるよう頼まれて嬉しかった事を思い出します。
その時、キュアラビーズが光り、ラケルに促された六花はキュアダイヤモンドに変身しました。マナ命名の「キュアダイヤ」とは微妙に違いますが、そのあたりは、特に誰も気にしませんでした。
そして、マナを攻撃するジコチューを見ながら、再びマナと出会った日の事を思い出します。そして、「わたしもマナと一緒なら翔べる。どこまでも高く!」と言います。
続いて、いきなり必殺技「トゥインクルダイヤモンド」を出してジコチューを撃退しました。
闘いが終わり、公園でマナは、「良かった。六花なら絶対に返信できると信じてたんだ」と言います。しかしながら、六花は笑顔は見せず「これで、良かったんだよね」と独り言みたいにつぶやいていました。
その後、はじめて、ランスがいない事に気づき、二人と妖精は慌てて探し出しました。
そこに唐突にピンク色の高級車が乗り付けます。そして、セバスチャン、続いて、ありすが出て来ました。
そして、「お困りのようですね。マナちゃん、六花ちゃん」と言い、二人が「ありす!」と驚く所で次回への引きとなりました。
初変身まで、一話半もかけて、六花のキャラ描写をしていました。そこで描かれていたのは、徹頭徹尾、「マナのために」という事を最優先する彼女の考えかたでした。
外国にいる父親への手紙にマナの事を書く、というあたりは、その心境を上手く描いていると思いました。
そして、プリキュアへの変身を決意する際も、マナとの回想が描かれます。さらに、初めて技を出す時も、再び出会った日の回想が出て、「マナと一緒なら」と言ってから「トゥインクルダイヤモンド」を放っていました。
「プリキュア5」第2話でも、りんが、幼馴染である、のぞみとの回想、並びに「当初は怖いからと断ったが、のぞみがいなくなる事がもっと怖い」と言って変身を決意する、という筋立てでした。
しかしながら、似ているようでも、六花の想い入れは、より一層深いと思いました。プリキュアになる決意をした際も、「マナを守るため」ではなく、「出会った時や生徒会役員になった時と同様、マナと一緒にやっていくため」という描写になっていました。
さらに、闘いが終わった時の「これで、良かったんだよね」という寂しげなつぶやきも、印象に残りました。
これを聞いた時は、プリキュアになった今でも、六花の本心は、マナを闘わせたくなかった、なのだろうか、と思いました。
似たような位置づけのキャラとして思い出したのは、「銀河英雄伝説」のキルヒアイスや、「魔法少女まどか☆マギカ」の暁美ほむらでした。
今回のシリーズは、次回からは三人で、やがては四人で闘うようになるわけです。そんな中、六花がどのような立ち位置になるのか、非常に興味深いところです。
次回は、ありすの初変身話です。しかしながら、題名は「お断りしますわ!私、プリキュアになりません!!」となっています。
さらに予告でも「プリキュアのマネージャーになる」と言ったり、二人が変身して闘う中、街中でパラソルを広げてティータイムを始める、などと奇妙なことばかり描かれています。
第1話でも、僅かな登場の中、かなりのズレっぷりを見せてくれました。それがどのように描かれるのか、随行するセバスチャンの描写ともども、大いに期待しています。