なかよし2013年2月号

 「スマイルプリキュア」は、「最終回」となっていました。ここ3年ほど、2月に単行本が出版され、そこに描きおろしの最終回が掲載されていました。
 ところが、今回は単行本の宣伝も載っていません。という事は、また「雑誌から切り抜いて保管」を再開せねばならないようです。非常に残念です。

 話のほうは、先日放映の44話をベースにしていました。冒頭でジョーカーが最終決戦が近いことを示唆し、最後の締めでも同様の言葉が出ます。しかしながら、それ以外は闘いについての描写はなく、五人も変身しませんでした。
 アニメと違い、みゆきが「木の上の少女」の思い出を、迷子になった女の子に話す、という流れになっていました。
 そして、回想話が終わった時に、四人とともに迷子の母親が現れ、少女は、みゆきにお礼を言って去りました。
 合流した五人は、イルミネーションのイベント会場に行きます。そこで、みゆきは四人にも、幼い頃の思い出を語り、皆に驚かれました。
 会場に行く間に、雪が降り出しました。五人は、あかね・なおが持ってきたホット缶飲料を飲み始めます。皆の会話を聞きながら、みゆきは幸せな笑顔で「あったかいな~」と言いました。
 そして、今の自分があるのは、あかね・やよい・なお・れいかを始め、家族など、皆のおかげ、と思った後、「あったかいよ、本当に・・・ウルトラハッピーだよ、わたし!」と心の中で喜んでいました。
 続いて、五人でこの一年について振り返ります。そして最後に「この一年をひとことで言うと・・・」と誰かが言うと、五人は同時に「笑顔が大好きになった」と言います。
 その後、笑顔の五人が「信じてる、ハッピーな未来を作るのは笑顔の力だって!」と言うところで、話は終わりました。

 最後の締めは、非常に印象に残りました。特に、雪が降る寒い中、皆の心にふれた、みゆきが、「あったかい」と二回も言う場面及び、その幸せそうな笑顔が印象に残りました。
 また、変身後の姿が描かれない、というのはかなり久しぶりだと思いました。無印・MHの時は、戦闘シーンが第1話冒頭しかなく、あとはひたすら、なぎさ・ほのかの日常を描いていました。また、「S☆S」の単行本一巻でも、闘いのない描きおろしがあり、それがまた非常に優れた話だった、という事を思い出したりもしました。
 懐かしさを覚えると同時に、やはり漫画版はこちらのほうがいいのでは、と思いました。来月から始まる、漫画版「ドキドキプリキュア」にも継承されるといいのですが・・・。
 漫画「スマプリ」は、作品の主題である「スマイル」を常に意識しながら、上北さんならではの丁寧かつ深いキャラ描写が非常に印象に残ったシリーズでした。ただ、後半になって、アニメをそのまま描いた話が多かったのは、少々残念でした。
 来年の「ドキドキプリキュア」は、どのような形で漫画にするのでしょうか。楽しみです。

 「キミが好きとかありえない」は、バレンタイン話でした。
 しかし、冒頭で、かなではいきなり「今年の友チョコはどうしようかな」などと言っています。普段の感覚では、あまり宮原と恋愛している、という実感はないのでしょう。
 それを聞いた友人に促され、宮原へのチョコを作ろうと決意する、という展開になりました。
 夏に海に行ったときは、三人の友達のうち二人は、宮原にかなりきつく当たっていました。しかしながら、その後、なんだかんだで上手くいっているのを見て、応援する方向に変わった感じでした。
 なお、性格が穏やかで、当初から宮原も厳しくなかった友人は「しーちゃん」、中間派(?)の子は「えみちー」、一番厳しかったのは「みよちん」と呼ばれていました。
 今後、この三人がどのように描かれるか、楽しみです。

 一方の宮原ですが、なぜか激太りして現れました。友人三人はあまりの変貌ぶりに驚き、呆れます。しかしながら、かなでは、「コロコロ太ったワンコみたいで可愛くない?」とかなりお気に入りのようです。太った人が好みなのでしょうか。
 しかしながら、それと裏腹に、宮原は、かなでを避けるような行動をとります。そして、かなでには、「ペロペロ」をする自分を模した「ケータイ宮原くん」を渡し、去っていきます。
 どうやら、宮原は、自分の「ペロペロ」が、かなでに気に入られていると思っているようです。まあ、何だかんだでそれを含めて上手くいっているのですから、その認識もあながち間違いではないのでしょう。
 不審の思った、かなでは、宮原を尾行します。覗き見しながらも、太った宮原に「萌えて」いました。
 そこで、かなでが見たのは、数日前にデートしていた時に、チョコを試食した、洋菓子屋の女パティシエと戯れている、宮原の姿でした。それを見て、かなでは、そのチョコを、かなでが絶賛した途端、宮原の表情が一変した事を思い出しました。そして、宮原がおかしくなったのは、その試食の時からだった、という事に気づきます。
 それでも、一度は何かの間違いだと、かなでは思います。しかしながら、翌日、チョコを渡そうと、宮原のところへ行くと、再び、公園で抱き合っている二人を見てしまいました。
 それを見た、かなでは「浮気」だと確信します。そして、まず「ひゃはははは」と大笑いした後、宮原にあげるはずだったチョコを食べ、続いて泣きだしました。
 この、思いもよらないショックを受けた時に人が見せる姿、の描き方は、本当に上手いと思いました。
 その泣き声に「女パティシエ」が気づき、なぜか、かなでに抱きつきます。それを見た、宮原は、いきなり「女パティシエ」を蹴っ飛ばし、「かなたんに手を出す男は、たとえ師匠でも許さない」と力説しました。
 要は、かなでが大喜びをしたのを見た宮原は、自分がそのチョコを作ろうと思い、一見、女にも見えるが実は男だたパティシエに「弟子入り」したのです。激太りしたのも、チョコの試食を重ねた結果だったわけです。
 そして、事情を明かした宮原は、パティシエ直伝のチョコを、かなでに渡しました。その笑顔を見た、かなでは、表現方法はともかく、宮原が常に自分の事を真っ直ぐに想っていた事を思い出します。
 そして、泣きながら、チョコを食べてしまった事を謝りました。そして、欠片が自分の頬についているのに気づくと、それを指さして、「これしか」と言います。
 驚いた宮原が「いただいていいんですか?」と言うと、目をつむって「め・・・めしあがれです!」と言いました。
 そしてラブシーンとなるのですが、勢いあまって、宮原は、かなでを押し倒してしまいます。しかも、太っているため、自分からどくことができません。その様子を通報され、警官に怒られる、という、毎度のオチになりました。
 なお、その事もあって、宮原は減量することを、かなでに誓います。それを聞いた、かなでは、「はい」と言いながら、シュンとなる、という締めでした。

 チョコ作成に対する、宮原の異常なまでの一途さは、かなでに対する変態行為と同じベクトルなのだろうな、と思いました。そういう形で、「変態」設定を応用・発展させる、というのは本当に上手いと思いました。
 また、かなでの心理描写や、どんでん返しのオチなど、各所で楽しめました。友人のキャラ付けなども含め、今後もさらに面白くなりそうで、本当に楽しみです。

 安藤なつみさんの新連載「ワルツの時間」は、競技ダンス漫画でした。主人公の「たんご」は、母が経営しているダンススクールで講師をし、才能もあるのですが、ヒップホップが好きなため、競技ダンスで上に行く気がありません。
 それを、このダンススクールの花形コンビであり、幼馴染である、勇誠と菫は残念に思っています。特に、菫は、たんごにキツい事をいいつつ、心の中では彼のことを想っている感じでした。
 そんなある日、ひょんな事から、たんごと母親は、小柄で太り気味のメガネっ娘である牧村姫愛(ひめ)に出会います。母親は、彼女を一目見て、そこに秘めた才能に気づき、教室に勧誘します。
 そして、体験授業で一緒に踊った、たんご、さらには勇誠も、その才能に気づく、という所で一話が終わりました。
 この四人のダンスを軸に、話が進んでいくと思われます。そして、過去の作品から想像するに、菫は、当面の間、姫愛をいじめるような役になりそうな感じです。
 いずれにせよ、設定・キャラとも面白そうなので、ぜひとも四人とも幸せになるような話になってほしいものです。

 「Go!Go!なかよし団」は、次号付録の「漫画描きグッズ」の宣伝でした。ゲストとして、今月号の巻末で読み切りを描いた立樹まやさんが登場しています。
 付録については、なかよしの作家さんたちが作った素材を使って、誰でもプロっぽい漫画を描ける、というものでした。
 アナログ版「コミPo!」みたいなものなのだろうか、と思いました。
 そのようなネタを淡々と進めながら、設定の選択肢に「ドキッ!力士だらけの水泳大会、ポロリもあるよ!」なる選択肢があったり、ハタノさんが独特のギャグを描いたりと、笑える箇所も用意されており、楽しめました。
 その立樹さんの読み切りですが、地毛が茶髪なため、色々な誤解をされている主人公が、彼女持ちながら、普通に人として主人公に敬意を払っている野球部の少年との交流を描いた話でした。
 三角関係的な設定ながら、暗い展開がなく、主人公の飾らない気持ちを自然に描いており、楽しめました。

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