Smile第35話

 みゆきが、巨大ロボットに二段変身(?)し、その中に四人が入って「操縦」するという、9年間のシリーズを通しても類例のない、超異色作でした。

 冒頭からして、いきなり劇中劇「ロボッター」が始まります。しかしも、本編とは全く違う絵柄です。制作スタッフ・声優さんとも、その「ロボッター」専用の人を用意していました。
 そして、それを見て大興奮する、やよいが描かれます。今回の日常描写は、全てこの「やよいの『ロボッター』好きに占められていました。
 続いて、序盤早々、五人と三幹部が遭遇し、いきなり闘いとなります。
 さらに、マジョリーナがウルフルンとアカオーニを強化するために発明した「ロボニナール」の光線を浴びた、みゆきが巨大ロボットになる、というプリキュアシリーズ初の展開となります。
 それを見た、やよいは大興奮し、あかね・なおは完全に引いて引いてしまいます。一方、「ロボッター」そのものは見たことも興味もなかった、れいかでしたが、やよいが「布教」のために渡した、「ロボッター大図鑑」をいつの間にか読了しており、みゆきが二段変身した「ハッピーロボ」を華麗に操ります。
 さらに、デコルの力で「エンジェルモード」に三段変身までしていました。勝利の直前にマジョリーナによって「ロボット変身」は解除されます。やよいは一瞬落ち込みますが、みゆきに元気づけられ、その後はいつものパターンで勝利しました。
 そして最後も、楽しみにしていた「ロボッター」の新玩具を買って大喜びする、やよいという描写で締められていました。

 とにもかくにも、やよいのヲタ趣味が大爆発した、という話でした。さらに言うと、作り手の「プリキュアでロボットアニメをやりたい」という異様なまでの気合が伝わってきた話でもありました。そのために、わざわざ今回限りメカデザインなどをしたわけです。
 その、やよいですが、初登場時に、絵を描いているのを見られて、慌てて隠した頃と比べると、隔世の感がありました。もはや、何一つ隠さず、いくら、あかね・なおが引こうとお構いなく、ヲタ趣味をさらけ出しています。
 まあ、それだけ五人でいる時に、素直な気持ちになれる、という事なのでしょう。クラスの中では相変わらずのようなので、この、やよいを他の級友が見たら、さぞかし驚くことだろうな、とも思いました。
 そして、「ロボッター」のノリが消えないまま闘いに入り、普段はみゆきが言う「みんな行くよ!」を当然のごとく言ったのをはじめ、完全に「主人公」として振舞っていました。
 さらに、「ハッピーロボ」に鼻息荒く乗り込んだり、みゆきの「変身」が解けると涙ぐむなど、さまざまな表情を見せていました。その「ハレの日」ぶりは、大変楽しめました。
 ところで、今回の「二段変身」ですが、昨年や三年前のように、「主人公」だけ二段変身するというのが、映画ではたまにあります。今回は、それのセルフパロディみたいなものなのか、などと思いました。途中で羽根が生えるあたりも、それっぽい感じです。そういうわけで、この設定にはかなり笑えました。
 一方で、あかね・なおの描写については、かなり残念な所がありました。やよいのヲタぶりにドン引きするのはまだ分かります。しかしながら、ロボットに二段変身した、みゆきがピンチになっても、えらく冷淡な反応をしていました。
 やよいとの対照性を出すために、このように描いたのでしょう。しかしながら、外見がロボットであれ、明らかに、みゆきで、しかも異常事態に困っているわけです。それを考えると、あのような反応は、非常に違和感がありました。
 まあ、マジョリーナとキャンディが仲良く並んで闘いを見ていた事も含め、今回は、やよいのヲタ趣味に絞った「番外編」みたいなものだったのでしょう。
 そういう意味では、仕方なかったのかもしれません。
 次回は、あかねが短期留学生に惚れる(?)話のようです。予告を見る限り、あかねの初恋そのものよりも、それに大騒ぎする四人とのかけあいがメインとなりそうな感じですが、果たしてどうなるのでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です