「スマイルプリキュア」は、アニメ32話の漫画版でした。ただ、アニメと違い、みゆき・キャンディとも、同じ条件で「なまけ玉」の中に飛ばされている、という設定でした。
その闘いの直前、なおが足を捻挫、やよいは漫画が不調、あかねは店で失敗、れいかは生徒会で問題山積と、それぞれ嫌な気持ちを抱えていました。
というわけで条件は5人およびキャンディとも同じですが、みゆきだけが「なまけ玉」の世界に違和感をおぼえる、という展開になっています。
そして、四人が「なまけ玉」の世界で、死んだ魚のような目をして「笑顔で毎日を過ごせる」「スマイル」などというなか、みゆきは、アニメ同様の「クッキー六分割」をします。
すると四人は、「そーいえば・・・なんか、よく集まってはおやつして・・・笑っていたような・・・」「・・・なんで笑っとったんやろーなー」と、日常世界を思い出し始めました。
続いて四人とも、頑張る自分を他の四人が応援してくれた、逸話が頭に浮かびます。
そして、「笑っていたのは・・・いつも・・・ガンバったあとだったね・・・」「どれだけシンドうても、うれしかったんや・・・」「ガンバれたという達成感・・・そして」「支えてくれてもっとガンバっている友だちの存在・・・」と言い、「心から笑えるのは頑張ったから」という事を思い出します。
そして元に戻って変身し、さらにロイヤルレインボーバースト発動で勝利、という話でした。
「あのアニメ32話」を元に、ここまでの話を作れるわけです。改めて、上北さんの実力の高さに感服させられました。
「なまけ玉状態」での「空虚な笑い」を「スマイル」と表現させ、それと「頑張った自分と、それを支えてくれる仲間との心からの笑い」と対比させる、という形で、本作の主題である「スマイル」を使うという感覚は本当に素晴らしいと思いました。
さらに、回想で出てきた、「頑張る仲間を四人が応援する」という描写が、小さい絵ながら非常によく皆の日常を描写していました。そして、それが「戻るきっかけ」となっているのも上手いです。
というわけで、上北さんの凄さを再認識させられた話となりました。
「キミが好きとかありえない」は、前回のオチの引きで、宮原が、かなでに近寄るだけで大量の鼻血を出し、出血多量になる、という「奇病」にかかる、という話でした。
そのため、宮原には医者より、「かなで禁止令」が出されます。その結果、一命はとりとめますが、宮原は心身ともボロボロになります。かなでも、鼻血の対症療法を勉強したりしますが、効果がありません。
いろいろあった末、宮原は、かなでの家に押しかけ、「一緒にいられないなら生きていても意味がない。だからそばにいられるなら、(出血多量で)死ぬ事を選ぶよ」と言いました。
すると、かなでは宮原を抱きしめます。すると、宮原は直後の大量鼻血を予感したのか「オレ、かなたんと出会えてしあわせだったよ・・・さよ・・なら」と言います。
ところが、かなでが宮原を抱きしめたのは、恋愛的行動をするためではありませんでした。そして、次の見開き2ページで、「いいかげん、だまりやがれですよー!」と叫んで、宮原にスープレックスをかまします。
そこで頭を強打した結果、宮原の鼻血は止まりました。しかしながら、その後遺症で「ドM体質」になってしまい、かなでが「やっぱり一度死んでくださーい」とぶん殴る、というオチになりました。
オチでの、「見開きスープレックス」はかなり強く印象に残りました。
あと、今回面白かったのは、かなでの女友達三人でした。扉絵も、かなでの身だしなみを整える三人、という構図になっています。
そして、「かなで禁止令」が出た宮原の部屋に乗り込み、大量の「かなで人形」を捨てたりしています。ただ、二人が宮原に対して厳しく当たるのに対し、一人だけ乱暴な事をせず、宮原の事を「くん」付けで読んでいる友だちがいました。このあたりのキャラが今後どのように描かれるか、気になるところです。
あと、その「部屋掃除」シーンにおいて、掴まれてからゴミ袋に入れられるまでの間、「かなで人形」の表情が変わる、というところも細かいながら良く描きこまれていて印象に残りました。
ところで、これまでのかなでは、「宮原くん」にはタメ口で話、「夏果ゆうひ先生」には敬語を使っていました。しかし、今回は、一貫して宮原に敬語を使っていました。
以前、作者さんは「言葉遣いは特に意識しおらず、自然にそうなっていた」とコメントしていました。という事は、この変化も、かなでの心境に連動している、という事なのでしょうか。
今後、二人の位置関係がどのように変わっていくか、楽しみです。
「さばげぶっ」は、前回倒された、からあげ☆レモン氏にかけよったモモカが「てめえらの血は何色だー!」と叫ぶという、27年前の少年ジャンプに掲載された「北斗の拳」のパロディから始まります。「なかよし」読者はもちろんですが、その親でもほとんどの人は元ネタがわからないだろう、と思いました。
その後も、モモカ以外は全てキモヲタ、という描写が一話続きます。こういう少女漫画もなかなかないだろうな、と思いました。
そして、盗撮者たちが堕ちた過去などが明かされ、モモカと彼らの心が通じたようにも見えました。しかし、その直後にモモカのスカートがめくれ、盗撮トリオはもちろん、からあげ☆レモン氏も一緒にその写真を撮りまくる、という救われないオチになりました。
この「悪い奴が過去の純真だった頃を思い出して改心する」というのも「北斗の拳」の定番でした。その悪人が最後はまた悪に戻った、というオチとあわせ、話全体が「北斗の拳」パロになっているのかも、などとも思いました。
「恋と軍艦」は、前回、晶が入市の家で作った漫画を、「談講社」の「なかよち」編集部に持ち込みに行きます。その帰りに、普段と違い、モデルみたいな美中年になった入市および編集者の「おっぱいさん」に会う、という話の流れでした。
どうやら、入市の作品がアニメ化されるようです。冒頭で出てきたのは、エロを主体とした青年漫画でしたが、他にアニメになりそうな作品を描いていた、という事なのでしょうか。
あと、「なかよち」の編集長が、「咲-saki」に出てくる、「のどっち」のような格好をしていたのが妙に印象に残りました。モデルがいるのでしょうか。
「地獄少女R」は、きくりが主役でした。子供向け番組の「歌のおにいさん」に惚れた彼女が、子役タレントに化けて接近します。一方、骨女もその「おにいさん」に夢中になっている、という設定にもなっており、かなり笑いました。
そのお兄さんが、ライバルに地獄流しを依頼されるのですが、お兄さんが自らの意志で家業を継ぐことを決めたため、地獄流しはキャンセルになります。しかし、おさまりのつかない、きくりが依頼者を脅して退職に追い込む、というオチでした。
骨女の意外な趣味も含め、色々と楽しめました。やはり、この漫画、人が死なない時の話は面白いです。
瀬田ハルヒさんの新連載「出口ゼロ」は、前回の「なかよし団」にあったように、脱出ゲームを意識した感じのサスペンスものでした。これまでの瀬田さんの作風とはかなり違った話です。あらたな良さを出せるのでしょうか。話のほうは、キャラおよび舞台設定紹介で一話が終わった、という感じでした。