戦闘シーンつきの描き下ろしと「なかよし」連載分の関係がどのようになるか、と思っていたのですが、「描き下ろし」を巻頭に配し、連載は巻末へ、という扱いでした。しかも、連載分につきましては、一部のみ掲載という扱い。何かが間違っているような気がします。なお、藤村との出会いがそれぞれ異なっています。そのため、一冊の本の中に、並行世界の「二つのプリキュア」がある、という構成になってしまいました。
その「描き下ろし」部分は、アニメの「ダークファイブ編」の要約でした。キリヤ贔屓(?)で、農作業・聖子の告白・決戦とかなりの比率を割いています。一コマで吹っ飛んでいったゲキドラーゴとの扱いの差はかなりのものがあります。
率直に言ってアニメを見ていた人にとっては「これまでの展開の早送り」でしかありません。一方、予備知識なしで見た人にとっても、あまり親切な内容とは言えないような気がしました。
せっかく、一年近く描きつづけた「上北さんのプリキュア世界」があるわけです。ならば、描き下ろしを加えるにしても、「これまで掲載した漫画に戦闘部分を挟む」という形式で良かったのではないでしょうか。雑誌掲載されたものを一部しか載せない、というのもどうかと思いました。まあ、私は「なかよし」を捨てる時も、「プリキュア」だけは切り取っていたので、実害はありませんでしたが・・・。
それぞれの世界があった、「アニメ版」と「漫画版」をかなり無理な形で一冊の本に収めてしまった、という印象がぬぐえませんでした。
できれば、今回のとは別に、「漫画版のみのプリキュア」の単行本化もしてほしいものです。