夏休みにどこにも旅行に行けなかった五人が、ふしぎ図書館の力を使って、世界一周旅行をする、という話でした。みゆきは行く先々で素直に感動し、あかねは各キャラに突っ込みを入れ、やよいは写真撮影+特撮番組の舞台に喜び、なおは食べ歩きをし、れいかはどんな場所でも的確に「ガイド」をしていました。
また、最後ではデコルが揃い、新アイテムロイヤルクロックが登場ました。
久々に、ふしぎ図書館に集まった五人の描写から始まります。みゆきはキャンディの耳で遊び、やよいはヒーローの絵を描き、なおは紅茶を飲み、れいかは読書をしていました。
その四人を上の階から見ていた、あかねは、夏休みに旅行に行けたか、と尋ねます。
しかし五人とも行っていませんでした。すると、みゆきが「ふしぎ図書館の機能を使って旅行すれば」と提案しました。それを聞いた皆は、自分の行きたい所をそれぞれ言いました。
その頃、バッドエンド王国では、久々にジョーカーが登場し、デコルが再び揃いそうな事を危惧するような独り言をつぶやいていました。
一方、五人の最初の目的地は、みゆきの「童話に出てくるようなお城」という希望にあわせての、ベルサイユ宮殿でした。みゆきが「素敵、ここに住みたい」と喜ぶと、あかねが「掃除が大変やん」と、らしい突っ込みを入れます。そんな中、れいかはマリー=アントワネットが住んでいた、と解説をしていました。一方、なおはマカロンを二つ食べて喜んでいました。
そして、やよいはデジカメのセルフタイマーをセットし、「はい、ピース」と言います。そして、自分も入って、変身時のように両手でピースサインをしていました。あのポーズがよほど気に入っているのでしょう。
次に行ったのが、あかね推薦の、台湾北部にある「九フン(フンはにんべんに《分》)」でした。筆者は今回の話を見るまで、この街の存在は知りませんでした。なんでも、「千と千尋の神隠し」のモデルになった街だそうです。
そのような街についても、れいかはその歴史などをスラスラと語ります。そして皆で担々麺らしきものを食べています。あかねが「ここに出店したい」などと言う中、なおは、次々とおかわりをしていました。
三番目の行先は、なおが希望していたモンゴルの草原でした。なおは大喜びして、草原をドリブルしています。それを見た、あかねは「あんたは新幹線か」と驚きつつ突っ込んでいました。
そして、れいかが遊牧民の生活を説明し、みゆきは芝の上を転がり、やよいはその広さに感動して写真を撮りまくっていました。「広さ」を満喫するのに忙しかったのか、なおは特に派手には食事をしませんでした。
四番目に行ったのは、れいかが推した万里の長城でした。ここぞとばかり、れいかは解説をしますが、やよいは写真撮影に興じ、なおは肉の串焼きを食べ、あかねに「また食べてるんかい」と突っ込まれると「走ったらお腹がすいちゃって」と返していました。そして、みゆきは広さにひたすら驚く、という感じで誰も説明を聞いていませんでした。
続いて、れいかは急な階段を登ろうと言います。四人が「あっちのほうが楽」と言うと、「険しい道を登ってこそ、頂上からの景色も素晴らしいものです」と求道者らしい発言をします。すると、なおがそれに「なるほど、腹ごなしに走って次の美味しいものにそなえよう」と同意して登り始め、あかねに「まだ食べる気なんか」と突っ込まれていました。
五番目の行先は、やよいが希望した、自由の女神像でした。あかねがホットドッグを食べていると、なおは隣で、超巨大ホットドッグを食べています。あかねが「さっき、同じ物を食べたのに」と驚きました。どうやら、同じホットドッグを同時に食べ始めたものの、なおだけすぐに完食してしまい、あかねが気づかない間に二本目を注文したようです。
そして、れいかが女神像の解説をするなか、やよいは「私の大好きな太陽マンがここでソーラーフラッシュで悪者を倒したんだよ」と、みゆきに説明していました。どうやら、自由の女神像そのものが見たかったのではなく、「太陽マン」の「聖地巡礼」をしたかったようでした。
そして、その勢いで、その回の「太陽マン」の動きをトレースしていました。最後に「ソーラーフラッシュ」を決めると、周囲の観光客が拍手します、そこで初めて、やよいは我に返りました。なお、ソーラーフラッシュのポーズは、ウルトラセブンのエメリウム光線を出すポーズによく似ていました。
また、これまで記念写真で「はい、ピース」と言っていた、やよいですが、ここでは「太陽マン」の影響か、「はい、ポーズ」と言い、五人は自由の女神の真似をしていました。
その後は、止め絵での表現となりました。エジプトに行ったあと、再びヨーロッパに戻り、ピサの斜塔、テムズ川と行きます。ピサの斜塔では、五人で塔を支えるようなポーズで写真に写っていました。
続いて、イースター島に行くのですが、ここでの記念写真では、みゆき・あかね・やよい・なおはモアイ像の顔真似をし、れいかがそれを笑って見ている、という印象深いものでした。
一方その頃、バッドエンド王国では、ジョーカーがアカオーニを呼び出し、プリキュアに負けた回数を数えさせ、粛清をちらつかせて脅しながら、出撃を命じていました。
さて、世界一周旅行の最後の目的地はアマゾン川でした。五人は小舟に乗って川下りをしています。れいかがアマゾン川の流域面積の話をするなか、あかねは沿岸にいる、サル、さらにはオウム・ワニを見て喜んでいます。
一方、なおはバナナを食べ、あかねに「よう食ってよう走ったからな」と言われると、「ロシアのピロシキとスペインのパエリアも食べたかった」と言いました。それに対し、あかねは「ええかげんにしなさい」と極めてオーソドックスな突っ込みを入れていました。
そして、やよいが記念写真を撮ろうとします。これまでと違い、セルフタイマーは使わず、撮影に専念していました。小舟の上を走ると危ないから、という事なのでしょう。
するとその後ろにアカオーニが現れ、一緒にピースサインをして写真に入りました。京都の件でもそうでしたが、写真にうつるのが好きなようです。
そこから闘いが始まりました。アカオーニはピラニアをスーパーアカンベー化し、キャンディをデコルごと飲み込んでしまいます。
五人は川に飛び込んで脱会しようとするものの、水の中なので、動きも呼吸もままならず、スーパーアカンベーに歯が立ちません。
その時、スーパーアカンベーの腹の中にいるキャンディがイルカデコルをセットします。すると、そこから光線が発せられて五人を包みます。
最初、何が起きたか分からなかった五人ですが、あかねが水に潜り、脚が人魚のようになっている事を見て驚きます。続いて、四人もそれを確認するとともに、水中で呼吸・会話ができるようになった事も分かりました。
そのデコルの力で、五人は再びスーパーアカンベーに挑みます。みゆきは「レインボーバーストだよ」といきなり宣言しました。この時は、プリンセス人魚モードも見れるのか、と思いました。
しかし、そこでの二段変身はありませんでした。そして、あかねがサニーファイヤーを放ちます。しかし、水中なだけに自然消化してしまいました。これを見た時、もし雨の中で闘いになったら、「雨の日は無能なんだから」と、言われるのかも、などと思いました。
続いて、やよいがピースサンダーを放とうとします。れいかは止めようとしますが、構わず発動します。確かにスーパーアカンベーには命中し、キャンディを救出できたのですが、水が電気を通すため、プリキュア達も感電してしまいました。
そして、れいかが「水の中でのピースサンダーはとても危険です」と言うと、やよいはバツの悪そうな表情で、「えへへ、ごめんなさい」と謝っていました。
キャンディ奪還を果たした五人は地上に上がります。すると、自動的に脚は元に戻りました。そして、感電したスーパーアカンベーに対してプリンセスモードを発動し、レインボーバーストで勝利しました。
その頃、バッドエンド王国では、ジョーカーがその状況を確認していました。そして、黒い玉を持って「プリキュアを倒す準備は整いましたからね」と悦に入っていました。
一方、五人はみゆきの家で、「デコルの儀式」を行います。ふしぎ図書館で行うのが筋かと思うのですが、こちらのほうが、前回のようなジョーカーの横取りが防げると思ったのでしょう。
しかし、ロイヤルクイーンは出現しません。代わりに、時計らしき物体が出現し、皆が「これは・・」という所で話は終わりました。
ちなみに、その直後に「これはロイヤルクロック」という広告が流れていました。販促のため、広告につなげる事を意識してオチを作った、という事なのでしょう。
二度目のデコルが揃い、次回からまた話が動いていく事になります。というわけで、浜茶屋勝負から始まった、夏の日常メインシリーズもついに終了となってしまいました。
例年、この時期は、映画の関係か、ややダレた話が多くなります。しかし、今年は「肝試し」こそ今ひとつだったものの、今回も含め、大変質の高い話が多かったと思いました。
今回は、各キャラの基本的な役割を、みゆき-異国の風景に感動、あかね-突っ込み、やよい-写真撮影、なお-食いまくり、れいか-解説者、と設定しています。そのため、ちょっと間違えると話が単調になりかねません。
しかしながら、その基本的な位置づけを前提に、各地でそれぞれ印象に残る行動があり、うまくアクセントをつけていました。
特に面白かったのは、みゆきが草原で転がるところ、あかねの「ベルサイユ宮殿の掃除」と「新幹線かあんたは」、やよいの「太陽マンごっこ」、れいかの「険しい道を登ってこそ」および、皆が反対する中、それを聞くと賛同して走りだした、なおでした。
あと、モアイ像の前で四人が顔真似をし、れいかはそれに加わらずに笑って見ている、というのも印象に残りました。
そして何よりも、五人がこの旅行を心底楽しんでいる、というのが非常によく伝わってきました。それぞれが五人でいる時間をとても大切にしている、という事なのでしょう。
その気持ちを感じで嬉しくなると同時に、もうこのシリーズも後半戦に入ったんだな、という物寂しさみたいな物も感じてしまいました。
次回は、ジョーカーの黒っ鼻によるハイパーアカンベーが出てくる、という新展開とのことです。アクションおよび、新アイテム「ロイヤルクロック」の販促がメインになると思われます。
ただ、そんな中、予告映像で流れた「攻撃を受けながらも笑顔を見せる、みゆき」の描写は気になりました。そのあたりで、どのような話が描かれるのか、楽しみです。