Smile第8話

 マジョリーナの作った人格交換指輪を拾ってしまった、みゆきとキャンディが入れ替わる、という話でした。
 学校で騒動を起こすキャンディに、みゆきは最初は怒り、きつい事を言ってしまいます。しかしながら、冷静になった後、キャンディのこれまでの苦労に気づきます。そして、最後はキャンディの姿のままプリキュアに変身して勝利する、という展開でした。
 5話までで各キャラの初変身を描き、6話でチーム結成、7話は本拠地構築でした。その流れで、今度はキャンディ話をやった、というところでしょうか。監督さんはTwitterで「5話までが長い第1話」と言っていましたが、広い意味ではここまでが「第1話」と言えるのか、とも思った話でした。

 冒頭、珍しく早起きし、遅刻の心配がない、みゆきとキャンディが余裕を持って学校に向かっています。そして、空から何かが落ちるのを見てそこに行き、指輪を拾います。すると、指輪は勝手に、みゆきとキャンディにはまり、その直後、二人の中身が入れ替わってしまいました。
 その指輪ですが、実はマジョリーナが作ったものでした。それを見かけたアカオーニがゴミと間違えて捨ててしまい、それを二人が拾った、という顛末でした。
 なお、今回はテレ朝だか朝日放送だかの局アナさんが本人役で出演しており、この顛末紹介があたかも「今日のニュース」であるかのように描く演出がなされていました。
 一方、あかね達四人は、入れ替わりに驚きます。ここで、やよいが可愛いと大喜びする一方、なおはあまりの非現実的さに信じられない、という感じでした。このあたり、同じ可愛い物好きでも二人の違いが上手く描かれていると思いました。
 この時点ではあまり深刻でなく、キャンディは「自分である証拠」として、耳を動かして見せました。一方、みゆきも対抗(?)して、耳を動かしたり巻いたりして見せました。
 その後、指輪を外そうとしますが失敗します。そこで、やよいがデコルの力を使うよう提案します。何か外す案でもあるかと思われましたが、ただ指輪のデザインを変え、「結婚指輪みたい」などと一人で楽しんでいるだけでした。
 しかし、授業が始まると、状況は一変します。キャンディの精神年齢は人間の幼稚園児レベルのようです。そのため、落書きをするなどし、先生たちを驚き呆れさせます。そして、そのフォローで、四人もすっかり疲労困憊、という感じでした。
 その暴走ぶりおよび無反省ぶりに、みゆきは思わず怒ってしまいます。それにショックを受けたキャンディは、どこかに行ってしまいました。
 一方、指輪をなくしたマジョリーナですが、何と交番に行き、警官に捜索を依頼していました。警官に職業を尋ねられたマジョリーナが「世界をバッドエンドにしてやる仕事だわさ」と正直に答え、それを聞いた警官が「作家さんなんですね」と生真面目に対応する、というギャグがありました。
 また、警官が「おばあちゃん」と呼ぶと、マジョリーナが「あたしゃそんな年じゃない」と怒る、などというやり取りもありました。
 出ていったキャンディですが、公園で幼女たちと砂遊びをしていまいた。そのキャンディを五人は見つけることができません。そして、湖のほとりに集まります。
 そこで、みゆきは、キャンディに出会った事から今までを思い出し、口にこそしないものの、キャンディが苦労していた事に気づきます。そして、先程怒鳴った事を悔みました。それを聞いた、あかねは、元気づけるように「なら、はよキャンディ探さな」と言いました。、
 一方、マジョリーナはキャンディを見つけます。そして、その「効果」が出ている事を喜んだ後、黒絵の具を発動させました。キャンディは変身しようとしますが、プリキュアになる要素は肉体でなく精神にあるようで、プリキュアにはなれません。
 そこにやっと皆が追いつきます。そして、四人が変身すると、マジョリーナは公園の遊具である馬の乗り物をアカンベー化しました。普段と違い、巨大化せず、元の遊具のサイズのままです。

 その小さな体と素早い動きに、四人は翻弄されます。あかね・れいかの攻撃はあたらず、やよいは攻撃すらできません。なおだけは、ロデオみたいな形で乗りそうとしますが、結局逃げられます。このあたりは、現状における戦闘能力の差をうまく描いていると思いました。
 そして結局、四人とも、遊具の台座であるバネで動きを封じられてしまいました。
 それを見た、キャンディは、そして、脚が震えているにも関わらず、みゆきを庇うよに立ちはだかります。みゆきは変身を決意します。それを見た、その際に、キャンディに先ほど怒鳴った事を謝る一幕もありました。
 そして変身した「キュアキャンディ」は耳を手の代わりにして闘います。その性能は高く、アカンベーとの「殴り合い」で一歩も引かず、さらに素早い動きでアカンベーを翻弄します。とりあえず、格闘能力においては、「キュアハッピー」より「キュアキャンディ」のほうが上のようでした。
 また、アカンベーの誤爆で隙が出たマジョリーナに、あかねが転がって近づき、解毒剤を奪う、という一幕もありました。
 そして、「キュアキャンディ」は耳でハート型を作ってのハッピーシャワー(?)を炸裂させて勝利し、入れ替わりも元に戻りました。
 戻ったのはいいものの、今日一日の騒動のおかげで、みゆきには大量の宿題が課せられています。しかし、もうそれに怒ることなく、キャンディと笑いながら帰宅します。そこで話は終わりました。

 最初にも書いたように、キャンディの話、という感じでした。彼女の幼さと純粋さを分かりやすく描いていました。また、入れ替わりに合わせて、二人の髪型も入れ替わる、というのも面白い表現だと思いました。
 あと、マジョリーナについても、そのユニークな性格が楽しく描かれていました。魔法使い定番といえる、「るつぼ」で指輪を作った後、それをラーメンのように揚げ網ですくう、という描写には笑えました。
 また、指輪紛失の際に繰り広げられた、アカオーニおよびウルフルンとのやり取りも楽しめました。このような形で、敵方の人間関係を描く、というのも上手いと思いました。
 そして、警官とのやりとりにおいても、「おばあちゃん」に対するこだわりをはじめ、かなり楽しめました。同時に、ボケ役である警官のキャラ作りの面白さにも感心させられました。
 ただ、話の全体を見ると、やや中身が薄かったのでは、と思いました。特に、学校でキャンディが繰り広げる騒動は、似たような事の繰り返しで、それに振り回される四人の描写も平凡でした。
 一方で、キャンディの体になった、みゆきに関する描写はほとんど描かれませんでした。どうせなら、キャンディの体の小ささ・弱さゆえの大変さを体感し、それをきっかけに、キャンディがいかに頑張っていたかを知る、みたいな描写があっても良かったのでは、と思いました。
 また、戦闘シーンにおいては、四人があっさり動きを封じられ、ほとんど「見物人」という扱いでした。動きがあったのは、解毒剤のネーミングに対する、あかね・なおの「冷たい視線」と、あかねの体当たりくらいです。これには、物足りなさがありました。
 メインを「キュアキャンディ」が持っていかせるためなのでしょうが、うまくフォローに回らせる形にして四人を活かす方法もあったのでは、と思いました。
 そういう残念な部分もいくつかありましたが、各所で楽しめた話でした。
 次回は、やよいがエイプリルフールでついた軽い嘘が大騒動になる、という話です。彼女においては、一定の状況においては「地」を出していますが、基本的にはまだまだ自分を隠しているような部分があると思われます。
 今回の騒動においても、他の人とは明らかに違うテンションで入れ替わりい喜び、解決した後も、「もっと入れ替わっていても良かったのに」と言っていました。ところが、なおに突っ込まれると、あっさり同意していました。そこで自己主張できないのが、彼女の性格なのでしょう。
 そのような彼女が、この「軽い冗談が大騒動になった」というピンチをどのように困り、そして乗り越えていくのでしょうか。また、その「転校」および「実はエイプリルフールだった」に対し、他の四人がどう反応するのでしょうか。それらを含め、今から大変楽しみです。

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