まど☆マギ第5話

 三話連続で、さやかの描写から始まりました。この作品における、さやかの重要度がよく分かります。
 そして、キュウべえと「契約」する場面が始まりました。キュウベエの耳(?)が、さやかの胸に突き刺さり、そこからソウルジェムが出てきます。
 それを手渡し(?)ながらキュウべえは「受け取るといい。これが君の運命だ」と言い、さやかはそれを手にしながら、床に倒れ落ちました。今にして思えば、あれは、「美樹さやかの、人としての死」を意味していたのでしょう。

 そして学校で仁美と昨日の話をします。他人事みたいに明るく振舞う、さやかを、まどかは心配そうな表情で見ていました。
 放課後、まどかとさやかは、ダムのほとりで会話をします。なぜか背景には大量の風力発電が回り、それが何度も描かれていました。
 これも、「風力発電が一般化した近未来」という設定描写なのでしょうか。偶然だとは思いますが、今振り返ってこの描写を見ると、感慨深いものがあります。
 それはともかく、さやかは幸せそうな表情で草の上に寝転び、「久々に気分がいいわあ、爽快、爽快」と言っていました。
 心配して声をかける、まどかですが、さやかは、「これからの見滝原市の平和は、この魔法少女さやかちゃんがガンガン守っちゃいますからねー」などと明るい口調で言います。
 それに対し、まどかは「後悔していないの?」と尋ねますが、さやかは、まどかの不安をはぐらかすような感じで、もっと早く魔法少女になっていれば、マミを失わずにすんだ事のほうがむしろ後悔、と言います。
 その一方で、「なっちゃったからそう言えるの」と言い、まどかが魔法少女になる事を断念した気持ちを批判するような事は言いません。そして「まどかは、魔法少女にならずにすんだ」とも言っていました。このあたりの気遣いから、さやかが、まどかの事をどれだけ大切に思っているかが、よく伝わってきました。
 また、この会話において、まどかが分かっているにも関わらず、「さやかの願い事」について尋ねない、という描き方も巧いと思いました。
 そして、さやかは病院に行き、上条を屋上へ連れていきます。魔法で完治した上条は、この前の暴言を侘びますが、さやかは気にもとめません。そして、上条を屋上に連れていき、両親などと一緒に、バイオリンの演奏を聞きます。
 それを聞いている、さやかは、幸せの頂点、という感じでした。そして、あの世にいるマミに対し、願いが叶った事を告げ、「後悔なんてあるわけないよ。わたし、最高に幸せだよ。」と言い、心からの幸せな表情を見せました。
 この想いは、主観的にも客観的にも間違いないでしょう。ただ、同時にそれが、「後は不幸しかない」という事を示唆している事が分かっているだけに、物哀しさを感じざるをえませんでした。
 一方、その様子を見ていた杏子は、改めてキュウべえに対し、さやかを倒して見滝原をテリトリーにするという宣言をしていました。
 またそのころ、まどかは、ほむらに、さやかを助けるよう願います。しかし、まどかは、さやかの魔法少女としての資質を一蹴します。
 それを聞いた、まどかは珍しく「そんな言い方やめてよ!」と怒りをあらわにします。しかし、直後に自ら冷静に戻り、再度、ほむらに頼みますが、彼女の回答は同じで冷徹なものでした。
 そして、魔法少女について「もう救われる望みはない。あの契約はたった一つの希望と引き換えに、全てを諦める事を意味するの」と言い放ちました。それを聞いた、まどかは、悲しそうな表情ながらシニカルに「だから、ほむらちゃんも諦めているんだ。自分の事も、他の子の事も」と言います。
 それに対し、ほむらは即座に「ええ」と答えました。一見、冷たそうですが、「自分も他の魔法少女の事も諦めているが、まどかだけは救いたい」という本音が含まれている事を考えると、彼女の想いが痛いほど伝わってきました。
 そして夜になり、さやかは「魔女パトロール」に行こうとします。そこに、まどかが現れ、一緒に行こうといいます。すると、それまで強気な発言ばかりしていた、さやかは、まどかの手をとり、「ねえ、分かる、手がすっごく震えてるのが」と言い、初めて不安な心境を告げ、まどかの厚意に感謝していました。
 その、まどかに対し、キュウべえは、さやかに聞こえないように「いざとなれば・・・」と、相変わらず「契約」への下ごしらえに余念がありませんでした。
 そして、使い魔を見つけて闘おうとしますが、そこに杏子が現れます。そして、「もっと人間を殺させて魔女にすれば、グリーフシードを手に入れられる」と、「人間を守る正義の味方」であろうとする、さやかと、正反対の事を言ってのけます。
 そして、口論を経て、ついに魔法少女同士の闘いとなりました。杏子は平然と、さやかへの殺意まで口にします。それを見て、キュウべえに仲裁を頼む、まどかですが、彼は相変わらず、これも「まどかとの契約の好機」としか認識せず、得意の詐欺トークを始めます。
 まどかは、その口車に乗りそうになりますが、そこに、ほむらが「それには及ばないわ」と言って現れる、という所で次回への引きとなりました。

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