Suite第10話

 数話前からの課題だった響と奏のよるピアノの連弾がついに成功しました。これでハーモニーパワーは大丈夫、という事で二人はハイタッチして終了とします。ただ、子供の頃に響のピアノが好きだった奏は、「残念だけど、響は続ける気がないだろうから」という感じでした。
 帰宅して、皿を洗いながら響は団にその話をします。すると団はドイツ語で何か言った後、響に明日幼稚園で音楽を教える手伝いを頼みました。
 余談ですが、響がエプロンして洗い物をしているのを見たときは、先週の事があり、誰がどんな食べ物を作ったかが気になりました。

 翌日、北条親子さらには、奏そして王子の四人で幼稚園に行きました。響は、奏につきあわせた事を侘びますが、王子がいるので、奏はむしろ喜んでいます。
 ところが、いざ練習となりますが、園児たちの歌い方はバラバラです。見かねて、響と奏が相次いて注意しますが、園児たちは聞く耳を持たず、逆に二人をからかう始末です。しかし、団はその様子を見ても、ニコニコしているだけでした。
 翌日、セイレーンは音符探しをしています。ところが、道に飛び出して車に轢かれそうになります。それを助けたのは王子でした。抱かれて頬ずりされたセイレーンは、幸せな気分になり、「そういえば生まれてから一度も抱っこされた事などなかった」と思い出します。
 しかし、その後、我に帰り、王子から離れます。そして、一部始終を見ていたバスドラに声をかけられますが、取り繕うようにして去りました。それを見たバスドラは、「なんだこのザマは。ついていけん」とつぶやきます。前回の件で、完全にセイレーンを切ろうと確信していた感じでした。
 さて、幼稚園の練習のほうですが、二日目も相変わらずめちゃくちゃです。すると、響は「何でもするから言う事聞いて!」と言います。すると、園児たちはは「ゴリラの真似をしてー!」と言います。
 一瞬、困った表情を見せた響きですが、「ここでやらなきゃ女がすたる」と意を決し、モノマネを始めます。園児たちは大喜びしますが、練習は始めません。すると、団は、そのゴリラのモノマネを皆でやるよう、促します。また、それを窓から覗いていたセイレーンも笑ってモノマネを見ていました。。
 園児たちは喜んで真似をし、初めて、皆の声が揃いました。響、さらに王子もモノマネに加わりましたが、奏はその王子を様子を見て、「私の王子様が!」と悲しんでいました。
 翌日は野球の試合がありましたが、響は昨日の「ゴリラダンス」の影響で本調子ではありません。そこに、西島和音が声をかけ、それに響が「ゴリラダンス」で応える、という場面がありました。ところで、和音は第1話では響とサッカーをやっていました。彼女も無所属の助っ人専門なのか、それとも響の追っかけ的存在なのか、と気になりました。
 その放課後、相変わらずの園児たちに対し、響は曲に合わせて「ゴリラダンス」をします。喜んで一緒にやる園児たちに対し、だんだんと「ゴリラダンス」から元の曲にしていき、最後には園児たちは合唱に成功していました。
 そしていざ本番となり、園児たちは見事に合唱を終えます。しかし、二人が褒めても、皆は寂しそうな顔をし、「もっと歌いたい」と言い出します。団の目的は、この「目的などなく、音楽を楽しむようになった園児たち」を見せたくて、響を誘ったようでした。
 そして園児たちは、響と奏にゴリラのぬいぐるみをお礼に渡します。それに音符がついており、それを見つけたセイレーンは闘いをはじめようとしますが、そこで王子に声をかけられてしまい、心が迷います。そこにバスドラが現れ、ぬいぐるみをネガトーン化しました。
 ネガトーンの放つ音に、皆は苦しみます。しかし、第3話での設定通り、団は通常のままで、「助けを呼んでくる」と走り去って行きました。それを見て二人は変身するのですが、団が誰に助けを求めようとしたのか、気になりました。もしかして、第3話の時のように、楽器持ってきて、自らの演奏でネガトーンを止めようとしたのだろうか、などとも思いました。
 闘いのほうは、二人ともネガトーンに捕まるも、響が「ゴリラダンス」で振り払い、ついでに奏も助ける、という場面がありました。その後も、二人の動きで相手を同士うちさせるなど、息のあったところを見せていました。
 そして、初めてとなった、二人でベルティエを使った止めとなります。まず、響が、続いて奏がそれぞれミュージックロンドを放ち、最後に二人同時で「フィナーレ」をやる、という形でした。
 闘いが終わり、セイレーンはバスドラを怒りますが、バスドラは「お前はもうリーダーじゃない」と言って去りました。
 一方、響と奏も園児に見送られながら二人で帰ります。その道で、響は、「今すっごくピアノ弾きたいの」と言い、奏は「私も同じこと考えていた」と返します。そして二人で手をつないでいつもの場所で楽しそうに連弾をしていました。そして、その曲をバックに、月を見つめるセイレーン、というところで話は終わりました。

 主題のほうは、団が目立った事からも分かるように、「音楽を楽しむ」だったと思われます。園児たちをしつける事を通して、それを理解する響と奏、というのを分かりやすく描いていると思いました。
 あと、今回の「目玉」である、ゴリラのモノマネについても、うまく話にあわせていました。特に、戦闘シーンにまで使ったのには、こだわりを感じました。
 また、久々に主要キャラとなった団が、その特異なキャラクター性を維持していた描写にも感心しました。
 ただ、もう一つの主題であるセイレーンの離脱ですが、ややテンポが早過ぎると思いました。次回でどうやら彼女が「キュアミューズ」になるようです。
 しかし、第7話まではその類の含みは一切ありませんでした。それが第8話で響と親友になることの喜びに目覚め、第9話で手柄を奪ってトリオ・ザ・マイナーと対立し、第10話でバスドラと決定的な対立し、第11話でプリキュア化、というのは急ぎすぎでは、と気になりました。
 せめて、「北条さくら」の登場を第6話くらいでやっておいて、第7話で心境の変化が生じ、第8話で響に好かれた事を本気で喜ぶ、くらいの描き方をしても良かったのでは、と思いました。
 もっとも、すぐに正体を明かして味方になる、というわけではなさそうです。そのあたりのセイレーンの心の動きが次回以降、どう描かれるかを楽しみにしています。

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