Suite第9話

 冒頭、ベルティエを持っていない事に落ち込み、うなされるという奏の夢から始まります。響はともかく、敵キャラさらには両親と弟までベルティエを持っているという夢を見る、というのはかなり興味深いと思いました。
 一旦、劣等感を持つと、とことん落ち込む、というタイプなのでしょうか。あと、夢に出てきたネガトーンの形状および触手はいかがなものかと思いました。

 奏が響との差に悩む一方、響は日直の仕事の完璧さや、料理の上手さに感心しています。日直の手際の良さについては、「奏は見えないところで頑張るタイプ」と彼女の特徴を友人に語ったりしていました。
 しかし、奏の響への劣等感は高まる一方です。料理を誉められた時は、最初は喜んでいたものの、続けて「奏はいつも頼りになるな」と言われると、プリキュアとして響に頼っている事を思い出し、寂しそうな笑顔をみせていました。
 そして奏は、ハミィに「響はプリキュアのパワーがある」と言われた事もあり、響の真似を始めます。そして大盛りカレーをおかわりした後、響のランニングにつきあいます。
 しかし、当然ながら運動能力の差を見せつけられ、さらに落ち込むことになりました。
 なんとか完走した奏に対し、響は「すごいじゃん」と褒めますが、奏は「全然すごくなんかない」と悲しい顔をします。そして、心配する響に対して「別になんにもない」と言います。
 そして、気まずい雰囲気になりますが、心配そうな表情で見つめる響を見て「ごめん」と謝ります。その普段と違う反応に驚いた響に対し、「わたし、自分が情けない」とさらに落ち込みました。
 一方、マイナーランド勢は、トリオ・ザ・マイナーが音符を集めてもセイレーンは冷たい反応をし「あんたたちとは仲間でなく、上司と部下の関係でしかない」などと言います。さらにメフィストが現れたらそれを自分の手柄みたいに報告していました。
 会話の中で、「あんたたちとは親友になれない」などと言っているのを見ると、前回を引きずっているようです。それは何かの伏線なのでしょうが、この態度は典型的な「部下に嫌われる上司像だな」と思いました。
 その不満もあり、トリオ・ザ・マイナーは三人で花見をし、セイレーンへの愚痴を言いあっていました。そこにセイレーンが現れ、また一悶着になりそうになりますが、そこで音符が現れたため、決裂は回避されます。そして、桜の花びらを元にしたネガトーンが出現しました。
 そこに響と奏が現れて闘いとなります。そこでもバスドラは、ネガトーンに直接指示をするなど、セイレーンへの反感を顕にしていました。
 一方、闘いのほうは、響が腕に打撃を受け、怪我をしてしまいます。そのため、防戦一方となりました。すると、奏は「わたし、足引っ張ってばかり。メロディにも迷惑をかけて」とまた落ち込みます。
 すると、響は「私たちって仲間じゃん。だから迷惑とか違う。リズムは一人で悩まなくてもいい」と言い、怪我をおしてネガトーンに挑むも、跳ね返されます。
 そこに奏が響をかばうように立ちはだかり、「わたしは全然強くないけど、一人じゃない。わたしの全てを受け止めてくれる仲間と一緒に皆の心を守ってみせる」と言います。
 すると、ファンタスティックベルティエが出現し、奏のミュージックロンドでネガトーンを撃退しました。
 闘いが終わり、奏は「わたし、みんなを守りたいと思った。そしたらこれが・・・」と言い、それを受けてハミィが「それがプリキュアのパワーニャ」と言いました。
 そして、久々に二人で連弾の練習をし、それを音吉が笑顔で見守る、というところで話は終わりました。

 結論から言うと、ベルティエを得るには皆を思いやる心が必要、という事だったようです。そして、怪我した響および、ネガトーンに苦しめられている人々を見て、奏がそれに気づきベルティエを得る、という形になっていました。
 ただ、それを言うなら、前回の柔道で怪我をした響を守って闘うあたりでもベルティエを獲得できていいかと思います。さらに言えば、響がベルティエを獲得したのは、奏太がネガトーンに襲われた時で、奏は必死に彼を助けていました。
 それを考えると、「奏が人を助けようとする意志に目覚めた事がベルティエ獲得になった」という設定は無理があるのでは、と思いました。
 ただ、その過程として、いろいろ悩んだり劣等感にさいなまれる奏の描写には、彼女の特徴がよく描けていたと思いました。その生真面目さおよび、それゆえにカレーの大食いに対抗するという突飛な行動など、興味深く見ることができました。
 さらに、ランニングで差を見せつけられて落ち込んだ際の、響との会話もよく描けていたと思いました。奏の悩みに気づかないながらも、彼女の普段との違いに気づき、真摯に向き合う響には好感が持てました。
 というわけで、「ベルティエ獲得の理由」という主題は今ひとつ納得できませんでしたが、主人公二人の描き方が良かったので、楽しめる話となりました。
 また、マイナーランドの内紛も気になるところです。再来週には「キュアミューズ」が登場するそうですが、それとも繋がっていくのだろうか、と気になりました。
 次回は、幼稚園に響と奏が行って音楽を教える話とのことです。最大の目玉は「響によるゴリラのモノマネ」のようです。そのあたりがどうなるか、また、サイトの予告にあった「セイレーンの様子がいつもと違う」が何を意味するのか、気になるところです。

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