冒頭、響の柔道シーンから始まります。柔道部長に襟と一緒に髪を掴まれて投げられますが、それを見ていた奏は、髪留めを渡しました。あらかじめ、こうなる事が分かっていたのでしょうか。そして、響も、喜んで受け取り、「お守りにする」と言いました。
その様子をハミィは正座しながら見て喜んでいます。さらにその後ろを窓の外からセイレーンが見ていました。
というわけで、久々に喧嘩のないアバンでした。二人の会話や気遣いも良く、OP前から一安心できました。
その日の国語の授業では、「私の友達」という主題で作文を書く、という宿題が出ました。放課後、響と奏はその話をするのですが、響は「私の友達はスポーツ」と言います。
それを聞いた奏はムッとしますが、響は平然と「奏は親友だから」と返しました。
一方、セイレーンですが、二人のハーモニーパワーを下げるために、自分が響の親友になって、二人の仲を引き裂く、という「ニセ親友大作戦」を一人で高らかに宣言していました。
そして、鉛筆とメモを持って、「親友とは何か」から調べ始めます。さらに接近して調べようと、掃除のおばさんに変身して、スイーツ部などに潜り込んでメモを取っていました。
さらに、帰宅の時も尾行し、格闘技は見るのもやるのも大好きだとか、響が落ちている空き缶を見ると怒るとか、桜草が好きだという事まで調べあげました。あまりに熱心に調べるあまり、散歩中のブルドッグに追いかけられ、二足歩行で走って逃げていました。
そして翌日、「北条さくら」なる眼鏡っ娘に化け、通学路で響を待ち伏せます。そして、昨日の調査結果を元に、響と似ている事をアピールし、気に入られました。さらに、自分には今まで親友と呼べる人がいなかった、という事を目薬を使って「涙ながらに」うったえて、響に親友になってくれることを迫り、同意させました。
なお、その目薬のデザインは、「フレッシュプリキュア」に出てきたナキサケーベのカードと同じでした。
「親友」になった事で、響と奏を別れさせたと思ったセイレーンですが、当然ながら、響は奏とも今まで通り接します。それを見たセイレーンは、さらに一計を案じます。そしてその晩、奏の声で響の家に電話し、友達を辞める、と言いました。
その理由の一つとして、「さくら」のような泣いてばかりいる子と仲良するから、などと言います。すると、響は「さくらはとってもいい子だよ!」と怒ります。それを聞いたセイレーンは、一瞬、ハッとしたような表情を見せました。
そして、怒った響は電話を切るのですが、受話器でなく、手に持っていたダンベルをフックに叩きつけていました。
作戦が成功したセイレーンですが、先程の「さくらはとってもいい子だよ」という言葉が頭にひびき、うかない顔をしています。そして、「今日のお月様、なんかやな感じ」などと言いました。
翌日、響は奏に冷たい態度を取りますが、奏は理解できません。そこで、響は昨日の電話について言いかけますが、企みがバレると思ったセイレーンが話に入り込みます。
そして、「響さんとは、これからも友達でいて下さい!」と言うと、響は「さくらとはこれからも親友だよ」と言います。すると、セイレーンは無意識に涙ぐんでいました。自分でも理由がわからず、「まだ目薬使ってないのに、どうなっちゃったの、わたし」と心の中で驚いていました。
そして、響は奏に髪留めを消し、セイレーンの手を引いて廊下を歩くのですが、セイレーンは「やった、本当に親友ができた!」と喜びます。しばらくして、自分の目的を思い出しますが、その時、柔道部員が現れ、部員の一人が怪我をして試合に出れなくなった、と告げました。
すると、響は、セイレーンに代役を頼みます。最初は断ろうとしたセイレーンですが、響の表情を見ているうちに、「親友の頼みは断れません」と言って同意しました。
そして、喜んだ響に抱きつかれると、顔を赤くし、「何か変な感じ・・・まあ、ネガトーンは試合の後でいいか・・・」と心の中でつぶやきました。
その頃、奏は、響の不可解な言動について、先ほど突き返された髪留めを手に、教室で落ち込んでいました。しかし、しばらくすると、意を決して柔道場に向かいます。
一方、響は試合をしていたのですが、相手は足払いのふりをして、響の向こう脛を蹴りまくります。そして、技ありを取りました。
足の痛みで立ち上がれない響を見て、セイレーンは「痛いでしょう。可哀想に。これでは無理です。棄権しましょう」と言い、部長も同意します。
しかし、そこに入ってきた奏は、足の治療をしながら、「相手は足ばかり狙っていた。響はそんな相手に負けたくないんだよね」と言います。それを聞いたセイレーンは、真摯な表情で「本当の友達なら止めるべきです。それが優しさと言うものです」と反論します。
それに対し、奏は「決めるのは響だよ」と言い、それを聞いた響は立ち上がります。すると、奏は、先ほど突き返された「お守り」を渡し、響はそれを髪につけました。
そして、試合再開となり、相手が投げにいくところを逆襲し、一本勝ちを収めました。っそれを見ていた、奏とセイレーンは手をとりあって喜びます。そして、奏と柔道部員が響に駆け寄るのを見たセイレーンは「やだ、わたし感動しちゃってる。でもわたしにもこの二人みたいな親友が・・・」と心の中でつぶやきます。
その時、近くに座っていたハミィが「やっぱり親友はいいものだニャ」と言うと、セイレーンは地に戻ってしまい、言い争いを始めます。そして、そのせいで、正体がばれてしまいました。
そして、逃げるセイレーンを追いかけた響は、その背中に向けて、「さくらの事、本当の親友だと思ったのに」と涙ながらに怒ります。それを聞いたセイレーンは、ハッとしたような表情を見せました。
しかしその時、響の髪飾りから音符が見つかります。それがきっかけで闘いが始まりますが、響は柔道で痛めた足のせいで、本来の動きができません。すると、奏は響を抱えて移動し、「ここは私に任せて」と言います。そして、ネガトーンの動きを封じた所で、響がミュージックロンドで撃退しました。
翌日の授業で、響は先週の宿題で出た「自分の友達」という作文を読み上げ、そのなかで、奏をベタ褒めします。ところが、奏の作文は「私の友達はスイーツです」から始まりました。
そして、驚く響に対し、「だって響は親友でしょ」と言う、というオチで話は終わりました。
セイレーンの意外な一面を描くとともに、響と奏の仲がうまく描かれていました。
また、セイレーンの調査をうまく使って、響の特徴を伝える、というのも面白い描き方だと思いました。さらに、電話中でもダンベルで体を鍛え、怒った挙句に受話器とダンベルを間違える、という描写は面白いと思いました。
奏のほうも、冒頭の気遣いや、だまされた響に怒られても、誠意をもって対処して誤解を解いた姿など、彼女の良さがよく出ていました。
そして後半のセイレーンの心の動きの描き方は強く印象に残りました。響に優しくされて思わず涙ぐんだり、作戦を忘れて奏にくってかかる場面など、これまで見せなかった人(ネコ?)の良さが巧く描かれていました。
先日、OPに出てきていた「キュアミューズ」のデザインが公式サイトで発表されていました。色や首まわりを見る限り、セイレーンとしか思えませんが、今回の話はそれの伏線なのでしょうか。今後、彼女の心の動きがどのように描かれるか楽しみです。
ここ数話が低調だったので、シリーズ全体に対して少なからぬ不安がありました。しかし、今回の話の良さにより、その不安がかなり解消されました。
次回は、奏が戦闘力の低さに悩む話のようです。新アイテムおよび新技の公開などもあるのでしょうか。いずれにせよ、奏の心境がどのように描かれるのか楽しみです。