OP前は第1話と同じで、つぼみの夢からでした。白バラの咲く庭園で、月光を背景に、前回危機を救った絶望先生風の青年が現れます。そして、前回のお礼を言うつぼみには返事をせず、いきなり抱きしめます。そして、真っ赤になって「まだ早いです」と、つぼみが突き飛ばすと、それはシフレとコフレだった、というところで夢が覚めました。
そして、目が覚めたつぼみが窓から外を見ると、えりかが制服を来て立っていました。今回はもちろん逃げなどせずに、朝の挨拶をします。それを見た、えりかは嬉しそうな顔を見せますが、直後にもう登校する時刻だと告げ、つぼみは慌てて着替えました。
そして再び学校で会いますが、つぼみが第1話で自分がコーディネートした格好をしているのを見て、えりかは喜びます。それを聞いたつぼみは、嬉しそうな事をして「変わるためには外見からと思いまして」と素直に喜びを表現しました。
続いて、再び、つぼみが「えりかさん」と呼ぶと、「今度、さんづけで呼んだら牛乳ね」と再び呼び捨てを強要します。
それに対し、つぼみは「はい、えりかさ・・・」と言いかけて慌てて口を抑えますが、「それはセーフ」となりました。
そして昼休み、えりかは、誰もいない屋上に、つぼみを案内して一緒に昼食を食べます。そこからは、街並み、さらには遠く広がる海がよく見え、つぼみも喜びました。ところで、屋上から見る風景では、右手には川が流れていました。今回の舞台は、海と川が両方出てくる街のようです。
そして、弁当を広げる前に、えりかは自分が、キュアムーンライトの夢をみるようになったことを話します。それを聞いたつぼみは驚き、さらにシフレとコフレが登場します。
驚くえりかに対し、つぼみは前回の事が夢でなく現実であることを伝え、自分がキュアブロッサムである事および、えりかにもプリキュアになる資格がある事を明かします。なお、この会話では、つぼみは自然に「えりか」と呼ぶようになっていました。
そして、コフレにプリキュアへの勧誘を受けると、えりかは、キュアブロッサムの服装が可愛かったと言います。
その直後、いきなり眼鏡をかけた数名の男女が現れます。続いて、生徒会長が登場します。仰々しい登場なだけに何か事件かと思いきや、単にえりかに対し、ファッション部の名簿提出期限が過ぎていることを伝えただけでした。そして、眼鏡をかけた生徒たちを従えて、即座に去っていきました。
それを見た、つぼみは憧れた表情で「素敵な方ですね」と言います。すると、えりかはからかうような表情で、「理事長の孫でさ」などと説明台詞を言いました。
その話を遮って妖精二人が現れ、プリキュア勧誘を再開します。ところが、えりかは「プリキュアっていいな」などと言いながらも、「今はそれどころでない」と言って、つぼみを連れて去っていきました。
一方、そのころ砂漠の使徒の本拠地では、サバーク博士および、その脇に佇むダークプリキュアに対し、サソリーナが新たなプリキュア登場の報告をし、「今のうちならまだ自分ひとりで倒せる」と言って出撃して行きました。
一方、つぼみを連れて行ったえりかは、「ファッション部」と書かれた鉢巻を締めたうえ、つぼみにも渡します。そして、一年のクラスをまわって、勧誘活動を初めました。
しかし、いきなり「たのもう」などと言って教室に入ってきたうえ、えりか独特の「ウザかわいい」態度で声をかけるものですから、皆に完全に敬遠され、挙句の果てには「しつこいです」とまで言われます。それでもくじけないえりかは、窓際で物憂げに佇む少女に声をかけますが、「そんな軟弱な部に入りたくありません」とまで言われてしまいました。
その日の放課後、えりかが明日の作戦をつぼみに話すと、先程の少女・さやかが、サッカー部の主将に入部を頼み、「何度頼んでも、女子は入れられない」と断られるところを目撃します。すると、えりかは「サッカー部なんか」などと言って再勧誘をし、当然ながら再び断られました。
一人になったさやかは、橋の下で一人きりで練習しながら、川の向こうで男女混合でサッカーをしている子どもたちを見ます。それを羨ましげに見ながら、改めて入部を断られた哀しみを思い出します。
するとそこにサソリーナが登場し、しおれかけた彼女の心の花を取り出し、サッカーボールをベースにしたデザトリアンを作り出しました。
一方、つぼみは、明日も手伝う代わりにプリキュアになってくれ、とえりかに頭を下げます。しかし、えりかは「それとこれとは違うでしょ」と再び断りました。
その時、デザトリアンが現れ、つぼみは早速プリキュアに変身します。一方、その変身を見たえりかは、両目をハートマークにして、プリキュアの格好良さに感激していました。
さやかの心中を叫びながら暴れるデザトリアンに、前回に続いてサソリーナは「ほーんと、ちっちゃな悩みね」と馬鹿にします。それに対し、つぼみは「堪忍袋の緒が切れました!」と怒りますが、三度目という事もあり、サソリーナは「何よ、勝手に切れてなさいよ」と意に介さずに攻撃を指示します。
一方、それを見ていた、えりかは「つぼみは皆のために闘っているのね」と言い、「わたしだって皆の心を守りたい」と一転してプリキュアになると宣言しました。
そうこうしている間に、つぼみはデザトリアンに吹っ飛ばされます。そして、サソリーナがとどめを指示したとき、「そうはさせない」と言って、えりかが変身し、「キュアマリン」と名乗りました。そつなく変身を成功させた事に驚く妖精たちに対し、前話で夢だと思っていた事の記憶から変身方法を覚えていた事、およびプリキュアの勧誘を受けた時から、「プリキュア名」を考えていた事も明かしました。
そして、つぼみに休むように言い、一人でデザトリアンと対峙します。そして、あっさり弱点を見つけて攻撃を止めると、独自技「マリンシュート」を放ってダウンさせます。これまた前回の記憶を頼りに、マリンタクトを出し、「プリキュアブルーフォルテウェーブ」でデザトリアンを撃退しました。
それを見たサソリーナが闘いを挑もうとすると、ここまで見物にまわっていた、つぼみが参戦を表明。一対二では不利と見たのか、サソリーナはあっさり退散しました。
そして、二人はハイタッチで勝利を喜びました。続いて、さやかを元に戻すと、気づいたさやかは、「夢の中」と思っている時に叫んだ自分の「心の声」を反省し、えりかを見習って、自分で女子サッカー部を作ると宣言しました。
そして、日が傾く中、二人は帰宅の途につきます。そこで、えりかは前回修復を約束していた、「初代デザトリアン」渡します。その時、その人形の持ち主である少女が偶然現れ、返してもらって喜びます。
その喜びようを見たえりかは、「良い事した後って気持ちがいいよね」と言い、それを聞いた、つぼみは「そうですね」と同意した後、「えりか、これからも二人でプリキュア頑張りましょう!」と言います。
今までにない勢いに、一瞬目が点になったえりかですが、数秒後「部員集めもね!」と返しました。
そして、先程までとは違い、二人は手をつなぎました。そして、昼食を食べそびれたからクレープを食べる、などという会話をしながら、夕暮れの中を歩いていく場面で話が終わりました。
えりかの初変身話なわけですが、意外な事に、えりかをあまり良く描いていませんでした。部活の勧誘では、一年生やつぼみの事を考えず、自己中心的な言動を繰り広げます。特に、あの状況を見ていながら、さやかに「サッカー部なんか」などと心の傷に塩を塗りこむような事を言っています。
さらに、プリキュアの勧誘を受けたとき、本当はやる気満々で、即座に「プリキュア名」を考え初めていたにも関わらず、やる気がないような言動をし、つぼみや妖精たちに無用な心配をさせたりしていました。
さらに変身後に、つぼみに休んでいるように言っていきなり自分だけで闘い出すあたりも、今までの「プリキュアデビュー」にはない描写でした。
ただ、そんな中でも、「皆の心を守りたい」などという純粋な部分や、約束を守って人形を治すという律儀さ、せっかく治した人形を快く持ち主に返すといった優しさもきちんと描いていました。そのため、これまで同様、「無茶苦茶言ったりやったりするが、憎めない」という所はよく伝わりました。
つぼみが相変わらず「最弱のプリキュア」であるのと同時に、えりかもまだまだその身勝手さが相変わらず続く、という事なのでしょう。
今回のシリーズは、コンプレックスを持つ二人が成長する、というのが主題の一つとしてあるようです。そのあたりを、今後も時間をかけて描いていくと思われます。どのような段階を踏んで成長していくか、楽しみです。
あと、最後の場面で、女の子に人形を返した事をきっかけで、二人の絆が少し深まり、その後から手をつないで帰る、という描写も印象に残りました。また、この「手をつなぐ」というのは、「S☆S」までの「ふたりは」シリーズにおいては、かなり重要な意味合いを持つことであり、それが久々に、しかも巧く描かれたのは嬉しいことでした。
ところで、冒頭に出てきた絶望先生風の青年ですが、前回の出場音楽といい、今回の月光を背に登場した事といい、キュアムーンライトの化身(?)だと思うですが、いかがなものでしょうか。
次回は、「プリキュア解散?」話です。予告を見る限り、プリキュアをそつなくこなす、えりかとの差に劣等感をおぼえたつぼみが、プリキュアを辞めたくなる、という話のようです。どのような形で、つぼみの心情と成長を描くのか、これまた大変楽しみです。