前回の続きで、ラビリンスのメインコンピュータ室に侵入を果たしたタルトとアズキーナから始まります。そこで見つけたシフォンに話しかけまが、シフォンは一切反応しません。
そのとき、やっと侵入者排除装置が働き、アズキーナが捕まります。それを見たタルトは、なぜかコンピュータの台座付近に行きます。そして、太いコードを四本ほど引きちぎりました。
その直後、タルトもアズキーナ同様に捕まって、外に放り出されます。コンピュータの中枢部に侵入して破壊活動をしても無罪放免とは、随分寛大な防御システムだと思いました。
そのころ、ラビリンス中枢では、クラインがカウントダウンを始め、全パラレルワールド制覇が達成されます。もっとも、メビウスは特に喜びを表す出なく、ただ、「我が名はメビウス、全世界の統治者なり」とちょっと強い口調でつぶやいただけでした。
闘いのほうですが、ラブと祈里はノーザと闘いを始めます。そのころ、せつなと美希はウエスターとサウラーの事を思い出して悲しみながらも、合流しようと廊下を走っていました。
一方、タルトとアズキーナが放り出されたのは街中でした。その時、アズキーナの腹がなり、タルトはドーナッツを与えます。すると、先週ラブとぶつかりかけた少女が現れました。
一度はタルトが勧めたドーナッツを「今は食事の時間でない」と断った少女ですが、再度の勧めにドーナッツを食べ、「美味しい!」と言います。
一方、ラブ・祈里とノーザの闘いですが、ノーザは植物の蔓を使って、二人を縛り付ける、という攻撃を繰り返します。
さらに、ラビリンスの制圧が完了した事を二人に告げ、最初は異世界を、続いて四ツ葉町の様子を見せます。そこでは、最初に「全てはメビウス様のために」と言う大輔、続いて両親と商店街の人達が映っていました。
一瞬、二週前の事を思い出して驚く二人ですが、闘いに勝てばいいという事が分かっているので、あまりショックは受けず、闘いを続けます。
一方、ラビリンスの街中では、システム中枢部でケーブルが漏電したかのように動き、それに呼応して闘いの場にあったテレビカメラが動き出し、この闘いの模様を街頭スクリーンに映し出しました。ノーザが急に闘いを市民に公開する気になったとは思えません。したがって、先ほどタルトがコードを引きちぎったことによって生じたシステム異常、もしくはそれによって深層意識が復活したシフォンの能力かと思われます。
闘いのほうでは、二人に対してノーザは、「メビウスに支配されれば、失敗することもなくなり、楽になる」など、今度は宗教の勧誘みたいな口調で二人を屈服させようとします。しかし、二人は、「辛いことや失敗によって後戻りしたり回り道することもあるけれど、それだけ道が豊かになり、たくさんの笑顔が生まれる」と言って、これまたはね付けます。
それを見た少女は、唐突に「プリキュアかっこいい」といきなり敵国人を応援し始めます。するとそこを通りかかった大人が、何事かと近寄ります。それをきっかけに、皆が集まり、闘いに見入り始めました。
一方タルトは、自分にも出来ることは何か、と自問した後、背負っていたクローバーボックス(以下「箱」と表記)を出してまわし始めます。
すると、まず少女が、さらには大人達が反応し、「箱」の音を増幅する方法を論じ出します。そして、「街頭テレビに通じるスピーカーにつなげよう」という話になると、「仕組みを知っている人」さらには「ケーブルが通っている場所を知っている人」「集音マイクを持っている人」が次々の名乗りを上げ、あっという間に簡易放送設備が完成してしまいました。
そして、その放送網に乗って「箱」の音が増幅されます。するとまず、シフォンの額のマークを覆っていた闇と、闘いの部屋にあった蔓が消えました。それがきっかけでラブと祈里も音に気付きます。さらには迷路を走っていた、せつなと美希にも聞こえます。それがきっかけなのか、せつなたちはラブたちとの再合流を果たしました。
気付いたメビウスとクラインにより、電源が落とされ、音は消えました。しかし、タルト達はシフォンの復活を確認します。そのお礼として、タルトは皆にドーナッツを振るまい、さりげなくドーナッツカフェの営業までして去っていきます。こんな時でも、カオルちゃんとの契約を意識していたのでしょうか。
一方、合流した、せつなと美希が、ウエスターとサウラーの事を話すと、ラブと祈里もショックを受けます。一方、ノーザはこの場合の定番という感じで、二人をゴミ呼ばわりし、四人の怒りを増幅させました。
そして、キュアスティックとパッションハープを使って四技同時攻撃をします。その勢いに圧されかけていたノーザですが、「そろそろ本気を」と言って実を食べ、自らをソレワターセ化して攻撃を跳ね返します。そのソレワターセ化ノーザに四人が驚く、という所で次回への続きとなりました。
題名の「ドーナッツが起こした奇跡」から、ラビリンス国民がドーナッツを食べたことがきっかけで、次々とタルト達に協力する、という展開を予想していました。しかし、どちらかと言うと、ドーナッツよりも、冒頭でタルトがコードを引きちぎった事による、管理システムの異常が原因だったようです。
それにしても、一度タガが外れたラビリンス国民の行動力には驚きました。あの変わり身を見る限り、自らの意思でメビウスを崇拝していたわけでなく、心の中では不満を持ちながら、システムによって強制的に精神を制御されていたようです。とはいえ、いきなり自分が管理している公共インフラを見ず知らずのフェレットのために勝手に解放したのはすごすぎると思いました。
いずれにせよ、「奇跡」の原因はドーナッツでなく、メインコンピュータルームに敵の侵入を許してコードを切られ、それによってシステム異常が生じた事でした。中小企業のサーバルームですら、こんな事は発生しません。
全パラレルワールドの管理を企てる暇があるなら、本部のコンピュータ室の管理にもう少し予算を使うべきだろう、などと、ついつい仕事モードになってメビウスを批判してしまいました。
一方、映像の大半を占めた、ラブ・祈里対ノーザですが、こちらは「1月のプリキュア」の定番である、「ただひたすら同じような闘いが続く」でした。まあ、5年間も見ている間にこちらもすっかり慣れてしまいっています。
ただ、今年は50話まであるのだから、できれば闘いは49話までに98%終わらして、最終回は後日談中心でやってほしいものだ、とは思いました。まあ、これも毎年思っていることなのですが・・・。
次回は、巨大化ノーザ、さらにはそれと合体した巨大化クラインがグランドフィナーレを破り、それを四人が「キュアエンジェル」に二段変身して迎え撃つ、という話のようです。そのあたりは毎度のことなので、別に期待していません。
ただ、次回でもその次でもいいのですが、今回支配された四ツ葉町の人達が、ラビリンス住人同様に、ラブ達の闘いを見て、自らの意思で支配を振り切る、みたいな描写をどこかで見ることができれば、と思っています。