「フレッシュプリキュア!」おはなしブック「まるごとキュアパッション」

 題名だけ見ると、TVの画像を使っての幼児向け絵本みたいですが、実質は上北ふたごさんが「なかよし」に連載した「フレッシュプリキュア」漫画版の単行本です。9月号の上北さんの談話も「KCよろ!」でした。そして巻頭・巻末にフルカラーでのキャラ紹介やグッズ紹介がついていました。
 上北さんが「なかよし」に連載したプリキュア漫画が単行本化されるのは、三年前秋の「Splash☆Star」以来です。その時は本誌7話と増刊2話に描き下ろし1話、という構成で440円でした。それが今回は、値段はほぼ倍で、収録話数は本誌分の6話のみです。

 このように書くと、大幅値上げのようですが、まあ、上北さんのプリキュア漫画で採算ベースに載せるのは、これが適正価格なのでしょう。
 「プリキュア」のターゲットは第一に小学生・幼稚園児の女児で、第二が「大きいお友達」だそうです。しかし、他に掲載されている作品と比べても、一連の「漫画版プリキュア」は「第一の層」への訴求力は低そうです。そのため、「第二の層」には少なからぬ人気を誇りながらも、ほとんど「なかよしKC」化されていませんでした。
 今回は、発売と同時に売り切れ続出で、筆者も隣町の本屋のみならず、神保町でも回りましたが、入手できませんでした。また、アマゾンでも品切れとなっており、1,900円という倍以上の値段で「出品」されていたほどでした(現時点では通常購入可能)。
 という事は、売れ行きが好調なわけで、講談社側の戦略が成功したと言えるでしょう。ぜひとも、この方法で残りの作品も単行本化してもらいたいものです。映画「プリキュアオールスターズ」の続編が作られる事があったら、それに合わせて出してもらえないものでしょうか。

 掲載された漫画については、「なかよし」に掲載分そのままで、特に目立った描き直しや描き足しはありました。描き下ろしとしては、1頁で、「ピーチ」と「イース」の2ショットイラストと、フリートークが載っていました。
 しがたって、作品についての感想は、「なかよし」掲載時と特に変わりません。ただ、こうやってまとめて見ると、第1話から第3話前半までが三人のキャラ紹介で、第3話後半から第5話までが、アニメで言うところの「ラブとせつな」シリーズとなっており、主題を「四人のプリキュア」に絞っていた事が分かります。
 そして、アニメ第23話の最初から途中までで一つの話を作ったという、第6話が最後に来ています。雑誌で読んだとき、最近の「上北プリキュア」では群を抜く質の高さに驚いた物でしたが、今にして思えば、久々の単行本化が決まって、かなりモチベーションが上がっていたのかも、などと思いました。
 ぜひとも、第二弾の発売も決定して、さらにモチベーションを上げてもらいたいものだと思いました。

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