歴代のプリキュアが勢揃いして、技を出しまくる、という事に主眼を置いた作品でした。まあ、「主役」が14人いて、それぞれを描写していては、時間がいくらあっても足りません。その結果、ストーリーというべきものは、ほとんどありませんでしたが、まあ仕方ないところでしょう。
というわけで、部分部分の描写を楽しんできました。
一応、筋立ての感想を書きますと、「主役」はラブ達「フレッシュ」キャラでなく、のぞみでした。これは、映画の製作が「GOGO」放映中に始まった、というのと関係があるのでしょう。あと、歴代キャラの中で、のぞみが、多人数のプリキュアをまとめる経験を持つキャラだった、というのもあるかもしれません。
その、のぞみは危機になると、彼女らしい力強い台詞で仲間を励ましていました。また、今回は全プリキュアが同世代、という設定でしたが、「フレッシュ」キャラに対しては、「先輩らしさ」みたいな所も見せていました。
次に存在感があったのは、くるみかと思いました。「人間の姿と、異世界キャラの姿を持つ」という、特徴を活かし、双方の橋渡し役みたいな事をやっていました。また、戦闘でも、拳で大地をくぼませる、などといった、テレビでも見せなかった大技を使うなど、印象に残りました。
この扱いも、「GOGO」放映中に作られた映画ゆえ、という事なのでしょう。
戦闘を除いたキャラ描写は、序盤の「各作品のキャラが、他作品に出てくる店をそれぞれ訪れる」という場面がほとんどでした。
まず、「5」のキャラがタコカフェに行くのですが、ここでは、仙台エリさんによる、くるみと莉菜の一人二役が印象に残りました。仙台さんは、さらにミルクと、三人分の声をやっていたのですから、大変だと思いました。あと、どうせなら、よし美先生も出して、永野愛さんにも二役をやってほしいものだ、と思いました。
そこで、うららと、こまちがボケるのは、定番ですが楽しめました。ただ、アカネさんたち三人が、ひたすら、客である六人が知らない、なぎさ・ほのかの話ばかりするのは、筋立ての都合上仕方ないとはいえ、違和感がありました。
続いて、なぎさ・ほのか・ひかりが、PANPAKAパンに買い物に行きます。なぎさは、チョココロネばかりを買うのですが、どうせなら、ほのかが蘊蓄を発揮して、「チョココロネと一緒に食べるといいパン」を買う、みたいな話にすれば良かったのでは、と思いました。まあ、そんな事より、「Splash☆Star」ファンとしては、みのりの描写と台詞があって嬉しかった、というのが率直な感想ではあるのですが・・・。
続いて、咲と舞がナッツハウスに行きますが、店主二人は「異世界の生物会議」でバイト(?)の六人がタコカフェ見物のため、誰もおらず、「本日休業」の札を見て残念がる、という展開でした。したがって、この二人だけ、「他作品の一般人キャラとの会話」ができなかった事になります。少々不公平かとも思いましたが、まあ、逆にタコカフェのような、無理な会話がないので、むしろ良かったかも、と思いました。
さらに、ここで「ナッツハウスは、商品と店主だけでなく、たまに姿を現す、ココとナッツの正体でも有名」という事が、咲の口から明かされます。その直後に、ココ・ナッツ・シロップが現れたのに対し、咲が「そうそう、あんな感じ」みたいな事を言い、時間差で二人が「動くぬいぐるみ」に驚く、という場面がありました。この部分は、「S☆S」43話で、コロネが人間のように走ったのを見た時の反応と似ていました。
その事を思い出すと同時に、短い中で、二人の「らしさ」を描いてくれた事に、嬉しさを感じました。
後はまあ、ひたすら闘いなのですが、その中で一度倒された皆が、各作品の「名場面」を回想する所があります。なぎさ・ほのかは無印第8話でした。ひかりの立場がないとも言えますが、この話は、あまりにも桁違いの名作なので、当然すぎる選択と言えます。
一方、「S☆S」では、ソフトボールの決勝で負けて涙ぐむ咲と、それに返事をする舞でした。自分としても印象に残って、勝手に後日談を作った話でもあるので、この選択も妥当かと思いました。
一方、「5」では、カワリーノに捕らえられていた精神的な牢獄から脱出する話でした。この話は、テレビなどでも何度も使われており、作り手側から見れば名場面なのでしょう。しかし、自分的には、この部分は「5」シリーズ通してかなり低い評価なだけに、違和感がありました。この場面を使うなら、「お菓子の国」での「のぞみの誕生パーティー」のくらいでも良かったのでは、と思いました。
なお、「フレッシュ」キャラについては、シフォンを見失った事を悔やむラブの心に、敵キャラ「フュージョン」がつけこもうとして、それを、美希と祈里が助けた、というのが数少ないキャラ描写でした。平凡ですし、「ラブらしさ」も感じませんでしたが、まあ、これは作品が固まる前に作られているので、仕方ないでしょう。
他に、戦闘での描写で印象に残ったのは、懐かしの主題歌でした。特に、咲と舞が闘いに入る時に「まかせて★スプラッシュ☆スター★」が流れた時は、思わず震えが来ました。ただ、なぎさとほのかの時が「マックスハートバージョン」だったのは、少々残念でした。
闘い終了後は、「フレッシュ」キャラのダンスコンテストを皆で観るも、三人は失敗する、というオチでした。冒頭部分だけでも踊らせてあげても良かったと思うのですが、このあたりは、時間の都合だったのでしょうか。
なお、この部分での最高の見どころは、自分的には、薫と満がいた事でした。それに喜ぶと同時に、14人も16人も同じだから、彼女たちも戦闘に加えて欲しかった、と思いました。
なお、EDでは、14人の様々な集合写真が描かれていました。これについては、冒頭に出てきた「学園での日常風景」ともども、DVDを買ったときに、じっくりと観かえしたいと思いました。