約1年ぶりのほのかの科学部話。今回も、年に一度の学校対抗研究発表会が題材です。昨年、賞を取った「雷の研究」の第2弾をやるのか、それともほのかが現在関心を持っている「ゴミと私たち」をやるかで部内の意志統一がとれません。一度は「雷」にしますが、ほのかは心のなかに引っかかりがあって悩みます。そして結局、なぎさのさりげない一言やユリコの応援もあって、「ゴミ」に変更を決意し、アクシデントに見舞われながらも発表を済ます、という話でした。
この話、前回の実績を元に無難に評価されそうな題材にするか、それとも冒険してでも今やりたい題材にするか、というほのかの悩みが主題と思われます。もしかしたら、製作側の悩みを投影しているのかもしれません。
ただ、その葛藤をめぐる表現が今ひとつよくわかりません。まず、いきなり「雷」か「ゴミ」で多数決をとるのですが、ほのかの理解者であるはずのユリコが「雷」に手を挙げています。しかも、それで「雷」にこだわるならまだ分かるのですが、特に転換点もなく、ほのかに「ゴミ」をやるように勧めたりします。
また、ほのかの開発した、タコカフェの無線注文機が意外な働きをするのですが、それを発表会での「嗤い」のネタにしてしまう、という構成も今ひとつ理解できません。
他にも、ひかりが「ほのかと一緒にいると落ち着く」みたいな事を言い、それを聞いたなぎさが突っ込んでもひかりはフォローしないなど、相変わらずの「なぎさへの愛情を欠く表現」もあり、いろいろな点で腑に落ちない所がありました。
扱った主題が興味深かっただけに、作りが不十分なのがより気になった話でした。
なお、洋館では、少年は遊ばず、外を見ているだけ。それを見ていた執事ザケンナーは闇の使者たちに外出させる事を進言しますが、ビブリスは却下しました。執事ザケンナーが初めて「主人」に意見を言ったこと、さらには二人が一致団結したあたり、これまでにない表現でした。この「変化」は次回以降に何か影響を与えるのでしょうか。